肺動脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)

ご心配おかけしましたが無事退院する事ができました。

月曜日にボストンマラソンを走り水曜日にボストンを出発、経由地のワシントンから日本へ向かう機内で左足のふくらはぎにつった様な痛みが出ました。
マラソンの疲労によるものかと思ったのですがどんどん痛みが強くなってきたので病院に行ったところ肺動脈血栓塞栓症と診断されそのまま入院することになりました。

肺動脈血栓塞栓症…エコノミークラス症候群とも言われ長時間同じ姿勢でいることで血栓ができ、その血栓が肺動脈を詰まらせてしまうと死にも直結する病気です。
飛行機のエコノミークラスだけでなく車中泊や被災地などで体を動かさず同じ体勢で過ごす方にも起こるうるみたいです。
特に足の痛み以外に症状はなかったので実感はないのですがすが結構危険な状態だったみたいです。
わざわざ海外マラソンなんて挑戦しなければこんなことにはならなかったのにと思う反面、マラソンを走らず不摂生で高血圧だったら死んでたかもれないと思うと複雑な気持ちです。

足の痛みがあったのに外科ではなく循環内科をまず受診したのは2002年のサッカーW杯直前に高原直泰選手が同じ病院にかかってニュースになっていた事が頭の片隅にあったからです。
一流のトップアスリートでもこの病気になるという知識があったから早期発見につながりました。
今回苦しい思いをしましたがこの体験を発信することで自分の経験もまた誰かの命を救う事になればと思っています。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000170800.pdf
『エコノミークラス症候群の予防のために』厚生労働省
体をこまめに動かす、水分補給が大切です。

ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク…。
残り4つのWMMもどれも12時間近くのフライトは必須。
次は気を付けます。

一世一代の今回の海外チャレンジをきっかけに羽ばたいていこうと思ってた矢先でのこの入院。
いつも勝負どころで決めきれずそういう星の下に産まれてしまった自分の人生を恨んだりもするけれど、進学決めて、死にかけて、そして時代の節目を迎える。
ここで流れを変える事ができなかったらもう一生変わる事はできないだろうな。
 
トレーナーとしての最初のミッションが自分の治療、そしてリハビリという事になりました。
勉強した事を自分を実験台にしながら即実践して、競技復帰そしてトレーナーとして成長していきます。