アメリカ国歌が流れ、頭上を戦闘機が通過する。
ようやくたどり着いたスタート地点。
ここはアメリカなんだって実感する。
ボストンマラソンはフルでは珍しい片道コース。
机上では終始追い風になってしまう可能性があるので世界最古の歴史を誇る大会ですが世界記録には認定されません。
集合場所はゴール地点。
ここで荷物を預けてスクールバスでスタート地点に向かいます。
スタート地点では荷物は預けられないので迷ったのですがここでもう臨戦体制ランパン、ランシャツに。
しかしバスに乗る順番を待ってる間にまさかのどしゃ降り。
なんとかバスに乗り込みコースを逆走して、1時間でスタート地点の学校に到着。
まだ雨は降っていたのでテントの下で震えていたのですが周りのみんなは普通に上着を着ている。
荷物預けられないのにどうするんだと思っていたらスタート前に回収箱があってそこにどんどん投げ入れていく。
この脱いだ服は古着として寄付されるのですがみんな結構ちゃんとした服を着ていてチャリティー文化が根付いてるんだなと思いました。
ⒸMARATHONFOTO
ボストンマラソンのスタート地点は両側に民家が並ぶ本当に普通の片側一車線の道路なんですが持ちタイムごとに時間差スタートしていくので、渋滞もなくスムーズに流れていきちょっとびっくり。
ただいきなり下り坂で周りは全員サブ3、そして初の海外レース。
わかってはいたんだけど自分を抑えきれなかったなぁ…。
走ってる時に自分が外国人だっていう感覚はありませんでした。
アジア系の人は珍しくないですし、本当に一人のランナーとして応援をしてくれてるなって思いました。
応援も文字で表現するのは難しいのですが、
日本:がんばれ!!→
アメリカ:Woo!!⤴️Hoo!!⤴️
元気な時はアメリカ式の方がテンション上がるのですが撃沈してからはちょっと…。
ⒸMARATHONFOTO
ボストンマラソンは世界最高の市民マラソン大会と言われていますが東京マラソンの方が非日常感はあると思います。
ボストンマラソンは年に一度の村祭りの最上級。
標準タイムがある事でリピート率が高いんだと思う。
スタート地点でも「今年も会えましたね」みたいな雰囲気がありました。
応援する人もギター弾いてたり、お酒飲んでたり、肩肘張らず楽しんでる感じかしてだからこそ声援が絶えないんだなって思います。
春のレースという事もあり上半身裸で走ってる男性がけっこういて、女性もセパレートのユニフォームでがんがん走ってきて圧倒されました。
そして中間点を過ぎ、待ち受けるのはWesley Collegeの応援。
"kiss me","hug me"と掲げる女子大生がずらりと並ぶ…。
話しには聞いてたけど圧迫間半端ない。
あ、でも可愛い子もいる…。
いやでも知らない人となんて無理…。
でもみんな自然にやってる…。
いやでも俺はタイム狙ってるから…。
いや逆に行かない方が失礼なのでは…。
よし行くぞ!
あ、でもさっきのこの方が可愛かった…。
↑心の葛藤(この間約1分)
次回は絶対に…。
そして記憶があるのはこの辺りまで。
世界のどこで走ったってマラソンはマラソンでした。
5km/21分52秒
10km/22分37秒(44分29秒)
15km/22分41秒
20km/24分06秒(1時間31分17秒)
中間点/1時間36分31秒