今日の午後、長野市交響楽団(アマチュアオケ)の定期演奏会を聴いてきました。ヴェルディの「歌劇ナブッコ序曲」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、ブラームス「交響曲第2番」などという曲目で、ヴァイオリン協奏曲の独奏者として招かれた小杉結さんがなかなかよかったです。ブラームスの2番は、木管や金管の出番が多くホルンが目立っていました。今夜はジャズでは珍しいホルンを聴いてみます。
JOHN GRAAS (ジョン・グラース)
COUP de GRAAS (Mercury 1957年録音)
ホルンは、優雅な楽器で、牧歌的なほのぼのという印象があります。ましてや、ジャズのソロをするとなると、音色的な面や早いフレーズへの対応が難しいと思います。ジャズホルン奏者としては、このジョン・グラースやジュリアス・ワトキンスしか思いつきません。グラースは、クリーヴランド管弦楽団の首席を務め、テクニック的に最高峰だったからジャズにも適応できたのでしょう。
メンバーは西河岸の一流どころです。グラース(frh)のほか、コンテ&ピート・カンドリ(tp)、レッド・カレンダー(tuba)、アート・ペッパー(as,ts)、ボブ・クーパー(ts)、バディ・コレット(bs,fl)、ポール・モアー(p)、バディ・クラーク(b)、ラリー・バンカー(ds)で、tubaを加えているのはアンサンブルを重視したためでしょうか。
8曲の曲目中、6曲がグラースのオリジナルで、あとの2曲がジェリー・マリガン作の「Walking Shoes」と、Dick Groue作「Blues Steet」。地味めの曲ばかりですが、バディ・クラークのベースがきいておりよくスイングしています。
アート・ペッパーの活躍が目立ちます。グラースのホルン・ソロを含めて聴きものは「Walking Shoes」と「Van Nuys Indeed」ですが、ペッパーはテナー・サックスを吹く「Rogeresque」でも乗りのよいところをみせます。中音域が厚くなったアンサンブルとそれぞれのソロが楽しめるリラックスしたアルバムです。
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