安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フランチェスカ・タンドイ SOMETHING BLUE

2018-10-03 20:08:02 | ヴォーカル(E~K)

長野市の書店、平安堂東和田店に行ったら、以前はビデオ・CDレンタルのお店だったスペースが、コーヒーチェーン店の元町珈琲になっていたので入ってみました。店内はゆったりとした椅子の配置になっていて落ち着ける感じで、スピーカーからはジャズ・ヴォーカルが流れていて、たまに寄りたいお店になりました。ヴォーカルとピアノで弾き語りをする歌手を。

FRANCESCA TANDOI (フランチェスカ・タンドイ)
SOMETHING BLUE (Atelier Sawano 2014年録音)

   

スコット・ハミルトン(ts)の新作CDを買ったら、そこで、ピアノを弾いて、歌も披露していたのが、フランチェスカ・タンドイでした。ハミルトンとのコラボがよく、歌も含めて好印象だったので、彼女のリーダー作を聴いてみました。このアルバムでは、ヴォーカル入りが多くなっています。

メンバーは、フランチェスカ・タンドイ(p,vo)、Frans van Geest(b)、Frits Landesbergen(ds)。タンドイのピアノ演奏は、モンティ・アレキサンダーやタミール・ヘンデルマンを想起させるところがあり、スイングしているのに加え、外れたようなテンションの高い音は使わないので、親しみやすいです。 

曲は、有名ナンバーが「Tricotism」、「Waltz for Debby」、「That Old Feeling」、「Too Marvelous for Words」、「The Days of Wine and Roses」、「You Must Believe in Spring」、「Volare」、「Teach Me Tonight」、「Save Your Love for Me」、「Someone to Watch Over Me」に、タンドイの自作「Something Blue」と「Green Heels」の2曲を加えた12曲。インスト曲の自作も他の曲と違和感がなく、イタリア出身なので「Volare」をやっているのも嬉しいところ。

弾き語りの歌手は、結構好きなのですが、その一人にフランチェスカ・タンドイを加えることができた嬉しいアルバムです。ハスキーさがない澄んだ綺麗な声の質で、ストレートに歌い、ピアノは寛いだもので、曲の旋律を大事にしているところも好感がもてます。ヴァ―スから丁寧に歌う「That Old Feeling」、トレモロを使ったイントロ、ベースとピアノのソロが入り弾き語りの楽しさが出ている「Teach Me Tonight」、イタリア語で軽めに歌う「Volare」あたりがよく、インストではトリオが三者一体となった「Tricotism」がなかなかでした。

【フランチェスカ・タンドイ・ホームページ】

francescatandoi.com

【元町珈琲長野市東和田店】

書店の平安堂の入っている建物の半分くらいを元町珈琲が占めています。

元町珈琲入口

店内1。結構広々としています。

店内2

ブレンドを注文。

「そふとくりん」です。小倉あんをのせたものにしましたが、なかなか豪華なソフトクリームでした。

【元町珈琲東和田店】

住所:長野市東和田505-1 
電話:026-266-0870
ホームページ:motomachi-coffee.jp