安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ケニー・クラーク THE GOLDEN EIGHT ENCORE! 

2016-03-30 17:15:50 | ベース・ドラムス

先日、所用があって山梨県甲府市まで出かけたました。往きは、安曇野市からもっぱら高速道路を使ったのですが、帰りは国道20号を使って小淵沢インターまで下道を走りました。途中、前から寄ってみたかった北杜市の喫茶店「ケルン」でお茶にしました。サントリー白州工場の入り口近くにあり駐車場が広くて珈琲の味もまずまずなので、山梨県を訪れたらまた使ってみたいお店です。ドイツのケルンで録音された「アンコール」というタイトルのアルバム。

KENNY CLARKE (ケニー・クラーク)
THE GOLDEN EIGHT ENCORE! (SCHEMA 1961年録音)

   

ケニークラーク=フランシー・ボランビッグバンドは、1960年代から70年代にかけて、ヨーロッパのミュージシャンに加え、米国から移住してきたスターを加えて、多くの録音を行っています。それに先立ちメンバー8人で録音した「The Golden Eight」(1961年5月18,19日録音、Blue Note)というアルバムがありますが、その録音の前に行われたセッションの11曲をまとめたのが本作品「Encoure!」(1961年5月2日録音)で、2010年に初めて発表されたものです。

メンバーは、Dusko Goykovich(tp)、Raymond  Droz(as)、Chris Kellens(Baritone Horn)、Derek Humble(as)、Karl Drevo(ts)、Francy Boland(p)、Jimmy Woode(b)、Kenny Clarke(ds)、Fats Sadi(Percussion)。僕の好きなトランぺッターのダスコ・ゴイコヴィッチが入っているので購入したものですが、デレク・ハンブルやカール・ドレヴォ、フランシー・ボランのプレイも期待できそうです。

曲は、スタンダードとボランのオリジナルです。スタンダードが「Alone Togehter」、「But Beautiful」、「Invitation」、「Autumn Leaves」(枯葉)、フランシー・ボランのオリジナルが「You Gig It」、「Papa Satan Aleppe」、「Free Wheel」、「Dia Blue」、「Miriam Doll」(ピアノトリオによる演奏)、「A Ball For Othello」、「La Campimania」で全11曲。スタンダードはもちろん、ボランの曲もハードバップが基調なので、馴染みやすいものです。

バラード「But Beautiful」では、カール・ドレヴォ(ts)が深い音色でレガート気味に吹いていて印象深く、ビギンのリズムに編曲された「Invitation」では、ファッツ・サディのパーカッションが加わり楽しい演奏。フランシー・ボランのオリジナル曲では、はじけるようなリズムと厚めのアンサンブルとともに、ゴイコヴィッチ(tp)、ハンブル(as)らのソロが聴ける「You Dig It」や「Dia Blue」など、その後結成されるビッグバンドの音楽を連想させるダイナミックな演奏が聴けます。

【喫茶店 ケルン】

住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-228
電話:0551-35-2657
営業:10:00~18:00
定休日:水曜日

   

   

お店の外観。左側は、自家焙煎の珈琲豆などを売るショップです。

   

お店の内部。ストーブもありました。小さな音でクラシック音楽が流れています。

   

ブレンドコーヒーにしましたが、いろいろな種類があります。

   

小淵沢インター近くからの八ヶ岳方面。拡大してあります。