安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

サージ・チャロフ BLUE SERGE

2012-11-04 20:19:35 | その他木管楽器

今春、新東名高速道路や三遠南信道路の一部が開通して、東海地域ばかりでなく、関東からのお客様が増えているという、長野県下伊那郡売木村の「うるぎ星の森オートキャンプ場」を訪れました。一帯は、南信州広域公園となっていて、キャンプをしなくても、遊具や展望台で遊ぶことができます。センターハウスやキャンプ設営地、宿泊できるコテージなどが整っていて、利用者が増加傾向なのも納得できました。天気がよく青空が広がっていて、気持ちのよい散策ができました。今夜は「Blue Serge」を。

SERGE CHALOFF (サージ・チャロフ)
BLUE SERGE (Capitol 1956年録音)

 Bluesergecd   

キャピトル・レーベルらしいお洒落なデザインで、ジャケット名盤としてもたびたび挙げられる、バリトン・サックス奏者のサージ・チャロフのアルバムです。バリトン・サックスが主役のアルバムは、ジェリー・マリガンのものなど一部を除くと、なじみが薄いのですが、この作品を聴くと、すごく豊かな表現ができる楽器なのだという感想を抱かざるを得ません。

メンバーは、サージ・チャロフ(bs)、ソニー・クラーク(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)で、バリトン・サックスのワンホーンアルバムです。ソニー・クラークの名前が目を惹きますが、この4人のミュージシャンの邂逅は奇跡的で、フィリー・ジョーは、ベースのヴィネガーともども、強力なビートを送り出しています。チャロフは、若くして亡くなったので、この録音は貴重なものになりました。

曲はスタンダードが多く、「A Handful of Stars」、「Thanks for The Memory」、「All The THings You Are」、「I've Got The World On A String」、「Stairway to The Stars」、アル・コーン作「The Goof And I」、チャロフの自作「Susie's Blues」の7曲。CDでは「How About You?」が追加されています。

チャロフは、迫力のある重低音をアクセントに用いながら、スムーズでメロディアスなプレイを行っています。「Thanks for The Memory」や「Stairway to The Stars」といったバラードも情感が籠っていてよいのですが、それに劣らず、早いテンポの「The Goof And I」や「All The Things You Are」での軽快なプレイが注目されます。とりわけ、「All The Things You Are」で、チャロフは、元のメロディが自然と浮かび上がるような、よどみないアドリブを繰り広げていて圧巻。

【うるぎ星の森オートキャンプ場】
所在地:長野県下伊那郡売木村2653-3
電話:0260-28-2455
URL:www.hoshinomori.jp

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