つむじ風を竜巻だと騒ぎ立てれば、それは誤報です。
しかし、作物を根こそぎやられた農家にとっては、つむじ風か竜巻かの区別など無関係な、大変なことです。
ただ、50年に1回の竜巻は防げなくても、4年に1回つむじ風が起きるとしたら、畠のまわりに樹を植えてみるなど、何か手を打つでしょう。
何ごとも、対策にはできる限り正確な現象の把握が必要です。
報せるという仕事が、報せる行為だけに集中されたとき、そこに誤報、虚報のもとが生まれます。
報道の仕事は、違いの見分けが受け取る側の自己責任というわけにはいきません。
GoHoo四季報という、誤報を収集、検証するウェブサイトがあります。
⇒ http://gohoo.org/
そのサイトは、こんな宣言をしています。
1.報道対象の当事者、関係者等から、事実関係に関する反論があれば、これを周知するしくみを設ける。
2.マスコミからこのサイトの内容に異論、反論があれば、これを周知するスペースを設ける。
3.特定の立場・思想にもくみすることなく、もっぱら報道が事実に基づいているかどうかを検証する。
その宣言が確かなものかどうか、実際の記事を見ていけば想像できるでしょう。
誤報は、確かめないから走り回る、つむじ風に似ている気がします。