・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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法律はなぜ濫用されるのか

2013年12月02日 | つぶやきの壺焼

特定秘密保護法は、濫用の心配があるからよくないと言われます。
見ても読んでもわからないほど細かく編み上げて作った法律も、網の目のどこかに針の先を突っ込んでそこを広げていけば、通り抜ける道がみつかります。
濫用は、目の細かさが足りないから起こるのではありません。逃げ道をそこに見つけようとする、人間の心の弱さ、いじましさがもとなのです。

難しい裁判では、裁判官が疑問を抱えながら判決を下さなければならないことがあります。
疑問点のあることを隠しては具合が悪いので、言っておかないわけにはいきません。
そこで登場するのが「後に検証されることを期待する」という言葉の逃げ道です。
裁判を難題の検証のために長引かせてはならないという立派な理由が、そこにあります。

正義の使者である裁判官が悪意を持っているはずはありません。
悪意があれば、必ず見破られ、それはいけませんと指弾されます。
むしろ悪意のないことが始末に終えないところなのでしょう。

逃げ道をつくらせない、逃げ場にされない構造の法律を作る研究は、どこの大学の先生もしないのでしょうか。
法は法、道は道、そんな看板が、逃げ道の辻に立っているのかもしれません。

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