県の環境科学センターというところが大気汚染常時監視測定を行っていて、「微小粒子状物質(PM2.5)測定結果【速報値】」が知らされるようになっている。
毎時の測定値は、「大気汚染物質広域監視システム そらまめ君」というサイトがあってそこに外部リンクのかたちでデータを知ることができる。
おお、これはよいシステムだと思えば、すぐに見たくなる。
ただし、ここにはこんなただし書きがあった。
「※アクセス集中の為、つながりにくい場合があります。」
この情報はまことに的確で、いつもアクセス集中、つながれる瞬間ににめぐりあうという幸運に恵まれなければ見ることはできないということがよくわかる。
まあ、大気汚染のデータは、いまどういう状態かを知ったところで実生活にはあまり役立たない。
それでも「いま」を知りたがる人が多いから、そらまめ君は大忙しで、並んでも意味のない行列ができる。
大気汚染のデータは、毎時のことよりも、少し長い目で見て、どういう傾向にあっていつごろどうなりそうか、それまでに何をしておくかがだいじなのだ。
今の状態を知るよりも、これまでの経緯を知りたい。
と思っていたら、環境省がPM2.5の専用ページを2月12日に開設したと報じられていた。
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
これを見ると、「PM2.5質量濃度の推移(平成13~22年度)」という3年前までのグラフが出ている。
今の知らせは要求殺到で読み取れない、これまでの経緯は3年前までしかわからない。
環境情報とは、情報開示とは、どういうことなのだろうか。