・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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宝石とホチキス

2013年02月13日 | つぶやきの壺焼

宝石のイラストにホチキスを重ねてみた。
突拍子もない思い付きには、それなりのわけがある。

何年ぶりかに行ったJRの駅で、ティシュ配りに出会った。
受け取った場所は駅ではなかったような気もするが、はっきりは覚えていない。
駅と言っておいたほうが話の都合がよいので、そう思い込んでしまったのかもしれない。
それは、ティシュが「ジュエルカフェ」というジュエリー買取専門店の開店広告用に配られているものだったという、ジュエル⇒JRというだじゃれの都合に過ぎない。

「ジュエルカフェ」という名からは、宝石を眺めながらお茶を飲むところが想像され、カフェが営業種目と思ってしまいそうだが、そうではなかった。
カフェのような居心地良い空間を提供して、そこで宝石買取の商いをするという、大型スーパーの一角に設けた常設店舗だった。

ジュエリークリーニングも無料で行っているという。
買取る一方で、きれいに磨いて差し上げることもする。
だが、磨いてもらえば、その場では手放さないだろう。
買取りとクリーニング、これには矛盾を感じるが、逆手をにぎって離さなければどうなるか。
次に出るのは「参りました」の声というわけか。

数学にも、求めようとする値を変化させてみる逆手流というのがあって、解法の方針が立てやすくなるらしい。
ことによると、逆手流と見せながら、クリーニングという名のアップレイジング、値踏みをひそかに行っているのではないかと思ってもみる。
裏を返せば表になる。

こんなことを考えていると、ホチキスのことがどこかへ行ってしまうので話を戻そう。
配られたティシュの袋には、「お売りください/ジュエルカフェ」と書いてあっても、店の場所は印刷されていない。
店舗のことは、袋にホチキス止めされた小さな紙片に書かれているのだった。
これなら、袋は1種類ですむ。紙片をつければ全国どこでも使える。

こういう手もあるかとよく見ると、ホチキスの針が、中のティシュの端のほうを一緒に綴じてしまっている。
これでは中身を出すとき破れてしまうではないか。
アルバイトのいやいや仕事の結果か、そうでなければ、肝心の袋を先に捨てさせないという、これも逆手流なのか。

小紙片はいくつも付いていたが、こちらは配られた主意とは逆に、中身にしか用がないので、先に燃えるごみになってしまっている。