おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 最終話(その2)

2009-11-08 | ジパング
ジパング最終回の感想が長くなりそう、というよりも、正確には書くのに時間がかかりそうだったので、記事を分割しました。
今回は、みらい進水&出港に際しての感想、その他に関しての考察です。
(たいした内容ではないのですが…^^;)

最初に進水式で「みらい」と命名された艦艇を見て、
「お~!あたご型だ!!」と、ついまじまじと見入ってしまいました。
角松によると、サイズは一回り大きい、とのことでしたが、各種イージス艦を比べてみると…

・こんごう型 全長161m・全幅21m・基準排水量7250t
・あたご型  全長165m・全幅21m・基準排水量7700t
・旧みらい  全長171m・全幅21m・基準排水量7735t
・新みらい  全長183m・全幅24m・基準排水量12000t ←コレ
・ひゅうが   全長197m・全幅33m・基準排水量13500t (比較参考)

確かにでかい。
やはりこの世界では、“自衛隊”ではなく“軍隊(国防軍)”のままである点が考慮されての大型艦なのかもしれない。

しかしながら、ジパング航跡1での出港理由(エクアドル争乱での護衛艦派遣だったことを覚えてますか?)と今回のハワイへの出港理由(環太平洋条約機構軍の合同演習)の違いでもわかるように、この世界は以前の世界よりも平和を保持していることがうかがえるにもかかわらず、ここまで大きな軍艦を作る意味があるのかどうかが疑問です。
(ハワイ沖での合同演習、の文字を見ても最初はスルーしていたんですよ。アニメから入った人間なので、原作設定をすっかり忘れていたけど、1巻冒頭を見て戦地派遣だったことを思い出したという orz...)

それと、大きさからして1番違和感を覚えたのが、ヘリ格納庫。
幅が3mも大きくなっているのに、なんで1機搭載用のあたご型と同じなんだろ?ってね。
1機搭載型じゃ、もはや完璧にDDHとは言えないんじゃ…(←禁句?)

出港前のみらいを、斜め前から見た絵にも違和感がありました。
CIWSの上に位置していた衛星通信アンテナがないんですよね~。
参考資料:あたご
横にある兄弟艦にも付いていないから意図的なんだろうけど…。
(ちょっとだけ、出っ張りがあるのがそれ??小さすぎるけど)

横須賀基地は、現状と大きく変わっているようですね。
最初、あの全景を見た時は、
「ここって、今使っている基地の埠頭?それとも…」
と、別の可能性すら考えてしまいました。

その“可能性”の方…ジパングの世界での在日米軍基地って、どうなってるんだろう?
朝鮮戦争があったかどうかもわからないし、日本に駐留する理由がないような気がするんですよね。
普通に第七艦隊はグアムを本拠地にしているとか…。
となると、当然米軍横須賀基地があるエリアは海軍のものなわけで…。

でもよく見ると、地形からしていつもの埠頭っぽい。
米軍基地の方に遠慮なく、3本並びで桟橋を作っているところや、水路で切られた島(米軍と共同使用の弾薬庫があるエリア)にも軍関係の建物が多く見られるところからも、米軍の影がないことが伺えます。

それから、演習に参加する艦艇について。
今回は、最新鋭のゆきなみ型イージス艦4隻が参加、と説明されていますが、航跡1でエクアドルに向かうために出港した艦艇は、旗艦1、イージス2、補給艦1の合計4隻でした。
実際のリムパック(環太平洋合同演習)参加の際も、DDH1、イージス1、DD2、SS1、P-3C5(2008年実績)というラインナップだったので、今回の目的からすれば、派遣艦艇はそこそこ妥当みたい。

そして、その演習への出発日なのですが…。
“(6月)14日から実施される合同演習”という言葉からしか、具体的な日にちを計ることができません。
話の流れ的には、角松が経験した出港と全く同じ日時に、と考えるのが自然なんでしょうけど、時間はまだしも、日にちに関しては「6月2日出港」で間違えないのかな?
(みらい内部に掛けてあるカレンダーから、この日の出港が推察されている。そして4日にタイムスリップ)

もし同じ日時に出港し、同じ航路を通るとしたら、当然同じ気象条件に巡りあってしまうわけで…。
なのに今回は、何事も起こらず、無事に目的地のハワイ真珠湾へ到着することができたのはなぜだろう?と、ぼんやり考えてしまいました。

アメリカの軍部にも顔がきくであろう角松が、友好関係にある日本の軍隊にも関与していて、みらいの出港時間をずらすなど、何らかの工作をした結果、問題海域を無事にやりすごすことができた……そんな内情が見え隠れする最終回であったなら、尚更最終話として重みが増したんじゃないでしょうか。

所詮これは勝手な妄想にすぎないわけだけど、ただ見送るだけの角松は角松じゃないような気がする。
かつての仲間たちを、今回こそ無事に目的地へ送るために、角松ならちょっとした何かをしていそうなんだけどね。
みらいの未来を知る人間だからこそ、やらなければいけないことを。
その結果を踏まえて、満足げに出港を見送る角松であったなら、私も心置きなくこの最終回を受け入れられたと思う。


…まだ書き足らないことがあるので、もう少しだけ引っ張ります。
次回は、200×年を解明するにあたっての、「誤植疑惑」に突っ込む!

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジパング 最終話(その1) | トップ | ジパング 最終話(その3) »
最新の画像もっと見る

ジパング」カテゴリの最新記事