おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 航跡415

2009-09-22 | ジパング
角松…諦めるのが早すぎるんじゃない??
今まで散々粘って、諦めず自分の意志を貫きとおした人間の決断したこととは到底思えないんだけど。

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黙秘を続ける角松にカーネルは、これから身柄をハワイに移送することを伝えると同時に、再度大和に積まれた原爆に関して問いただす。
救命筏で今尚漂流を続ける部下たちを救えない現実を詫びながら、“みらい副長”としての自分を捨てる覚悟をきめた角松は、カーネルに対し「取引をしたい」と告げる。
要求を呑んだカーネルは、角松から原爆が解体されていない事実を知らされ、起爆までの5分で、米艦隊を大和沈没地点から離れさせるようミッチャーに進言。
そして原爆は、角松の予言どおり海底で爆発した。

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草加が角松に言った、自分亡き後の提言(?)もそうだったけど、今回も肝心な部分を伏せてきましたね~。

カーネルの、
「ワシントンにいくつかのチャンネルを持っている。やってみよう」
というセリフと、今号の最後に自ら「ワシントンへ行く」と言っていることから、角松の要求が、アメリカ政府に終戦の働きかけを直接行うための準備を打診したのだと思ったのですが…

それはいいとしても…

原爆の情報(今なお時限装置が生きており、起爆の可能性があること)を、部下の救出でなく、自らの要求を米国側に通すための取引に使うなんて!と正直最初は思ってしまいました。
黙秘と言っても、時間にしてたったの15分足らず。
(先週の時点で残り20分弱。あと5分で起爆という情報がアメリカ側に行ったことから)

その時間を使い、部下救出の方向へと足掻くことはできなかったのか?って、ちょっと角松にムカついたりしたのです。
それとも、15分じゃ5人を救出できないと判断したのか?

確かに爆破前の救出は、残り時間的にも難しいかもしれなかったけど、角松自ら
“マリアナ海域の深度では、起爆しても洋上で被害はない”
と言っているわけですから、起爆後の救出保障を取り付けても良かったはず。

ストーリー展開上仕方がないことなんだと思ってみても、本当に部下を見捨てた感じになってしまっているのがなぁ…。
柳の知識って、大和が沈んだらもう不必要ってことになるけど、それでいいのか?
このままあの5人は行方知れずになって…orz...

でも…原爆の衝撃波による水位の隆起が、救命筏の5人にどの程度影響を及ぼすのかは、今号では全く明らかになっていないんだよね。
あの画を見た限り、救命筏は津波に煽られて転覆したと考えるのが自然なんだろうけど、距離的に結構遠くまで離れており、衝撃波の影響は受けなかった可能性も、無きにしも非ず。

角松の言葉から、放射能が洋上に撒き散らかる可能性はほぼないようだし(※)、救命筏の行方を曖昧にしておくことで、現時点ではその存在自体を保留、今後の展開によって自由にできるアイテムとして取っておいているような気がしないでもない感じ。

柳・杉本たちも、角松の生存を知らずに、大和と共に沈んでいると思っていても不思議ではない状況だし、このあたりに関しては後腐れなくうまい具合にストーリーが進行していくことを祈るのみです。

次回は、一旦場面を変えてみたりするのかな?
ジパング的に、ぼちぼち気分転換を計りたい展開なんですが…。


※実際の水中核実験では、マリアナ海域より遥かに浅い深度600mで核出力30ktの実験が行われたが、海上に発生した放射能はごく軽微だったとのこと。(wiki、ウィグワム作戦の項目参照)

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