おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

大晦日なので今年を振り返る?

2008-12-31 | 日々つれづれ
あっという間の年末です。

特に私の場合、この2ヶ月程は書き込みが滞るほど肉体的・精神的に追い詰められて、毎日が地獄、針の筵に座らされているような日々を送っていましたが、ようやくそんな生活から脱出することができました。

うまく言えないけれど…
自分のやっていること(やらされていること、の方が正確かも)が自分の頭の中で混乱と混沌となって、身動きがとれなくなったのです。
具体的な内容に関しては、口にするのも辛いくらいなので…
今はただ生きて自宅にいられることに幸せを感じているという状態です。
(特に一昨日は拷問を受けているかのような1日でした。そして終電で帰宅orz)

新卒で入社後、長年勤めた会社を辞めたあとに入った会社は最悪で、ストレスで声が全く出なくなったほどの、社会にも迷惑をかけるような極悪会社だったのですが、正直今回の会社はそこさえ上回るほど酷い会社でした。

応募から面接に至る過程で、すでに変だなと思っていて、面接から採用に至る過程で絶対に変だと確信したのに、自分の勘を信じずに入社してしまったのがそもそもの間違いだった…。
そして入社後も違和感が消えなかったにもかかわらず、ずるずると居続けてしまった末、自分の首を絞める結果になったので自業自得と言えないこともないけど。

世の中は不況で雇用も不安定、解雇や派遣切り・内定取り消しなどナーバスな話題ばかりですが、そんなこと度外視してでもあの会社を辞められて良かったと思っています。
今は次のことなんか全く考えるつもりもなく、ひたすら精神的安定を取り戻せるように勤めるだけ。

気晴らしに旅行に行きたい…とも思ったけど、こっちも時間が必要かも。

2009年は、精神的に不安に陥りそうなことは極力避けていきたい。
…なんか鬱病患者みたいだけど、実際そこに足を踏み込まないようにするための自己防衛、ってことで。

今年最後にこんな鬱な話題でごめんなさい。
年が明けたら新年と共に、明るい私になるのだっ!(と前向きなことも言ってみる)

みなさんの2008年はどんな年だったでしょうか?
2009年が良い1年でありますように…
コメント (5)
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ジパング 航跡384

2008-12-21 | ジパング
あまりにも酷い残業地獄で、家に帰るのが真夜中という日々だったことや、今回のモーニングが合併号で発売が1週空くこともあって、いつも長文になってしまうジパングの記事になかなか手が付けられませんでした(^^;)

特に今号は、正直「…あれ?」って思った部分があったので尚更。

**************************

舷外短艇格納庫で、杉本は数50~60のゴムボートを発見する。
角松のもとへは、米艦隊が大和へ向かい、1時間後には砲戦可能距離に突入するとの報がもたらされる。
解体が間に合わないのならば原爆を起爆させないために、この場所を一歩も動かないと宣言する角松。
その頃草加は兵員たちを前に、全員の大和退去を命じ、自らは機関科主倉庫へ降りていく。
従軍カメラマン・グールドが到着した米軍・クエゼリン基地では、彼から海軍情報部のクラークに「みらい」の何枚もの写真が手渡され、こんな艦が太平洋に存在しているという事実は葬らねばならない歴史であり、米国という国はその力を持っているか?と問う。

**************************

夜戦艦橋に集まった海軍軍人たちを先に大和から脱出させ、機関科主倉庫を取巻く軍人らの援護を得て、いよいよ角松と対峙しようとする草加。
“我々の旅を終わらせる時が来たようだ…”
って、ジパングの物語もいよいよ終わりに近付いたような印象ですが…。

ゴムボートの在庫数に関する無線連絡を、杉本から受けたかどうか不明ながら、角松は、みらいからの米艦隊接近の報告に、原爆の起爆スイッチを誰にも押させぬため、
“我々はここを一歩も動かない”
と言っていますが…

これは草加が単身でここ主倉庫へ乗り込んでくる、と想定した上でのセリフなんでしょうね。
(だって、起爆スイッチなんて大変なモノ、下っ端の兵士に教えられるわけないし。扱えるのは草加限定です)

一応、草加が角松の裏をかいて、ゴムボートで大和乗員全員が草加と共に脱出(もちろん杉本らは抹殺)、いつまで待っても誰も主倉庫には来ない状態で、米艦隊の射程に入っちゃった、というシナリオも考えられなくはなかったはずですが、草加の性格を知り尽くしている角松に、その選択肢はない様子。

…原爆って、爆発させるためには絶対に起爆スイッチを入れる必要があるのかな?
爆弾がそこにおいてある状態で、一斉に砲撃を受けたら、外殻が強固な造りになっていても、さすがに誘爆するのでは??

草加もちゃっちゃと大和を離れればいいのに、角松とはどちらかの死をもって決着をつけなければならない、と考えているところが超うっとおしいです。
このままだと、どちらかではなく、両方逃げ場がなくなるのに。

でも…

両者の思惑をよそに、米軍が絡んでくることで、思いも寄らない展開が待っている可能性は捨て切れません。
なんつったって、ジパングの根底を支えるものは「歴史の揺り戻し」なんですから。
原爆開発が頓挫している状態の米国に、サンプルとしての草加型原爆がストーリー上不可欠な状態になっていることを考えると…。

「まだまだジパングは終わらんよ」、てことなんでしょう。

ところで、グールドの写真と発言の件ですが…
どこかで聞いたようなセリフ、って思いませんでした?
大統領ならまだしも、一介の従軍カメラマンが何を言う?って感じ。
すでにみらい拿捕も大統領命令に入っていることだし(←だったよね?)こっちに関しては、それほど危機感を抱いてはいません。
葬るなんて絶対無理!
あんな瀕死の状態になってるみらいでも、必ず乗員の知恵による隠し玉があって、いざという時にはどうにかなると思っているから。
コメント (1)
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訴訟詐欺、キタ――(゜∀゜)―!

2008-12-18 | 日々つれづれ
こんばんは、おくです。
残業は、最悪の状態をようやく脱し、夜9時前には会社を出られるようになりました(´`;)
まぁ、余裕がないことには変わりがありませんが…。

先日夜中に家に帰ると、母宛の郵便物(ハガキ)が届いていて、文面を見ると、なんと母が民事訴訟を起こされているという。
訴状を取り下げられたければ連絡をよこせ、と言う内容なのですが、ハガキを見た瞬間「おお、これが例の…!」と思ったわけです。

印刷された文面も、インクが擦れて全然読めない程だし、そもそもそんな重要な内容が、内容証明とまではいかないまでも、ハガキで送られて来るってどうなのよ?
しかも連絡がなければ、勤務先に連絡する、とのこと。
…どんな名簿を見て、こんなもの送ってきたのか知らないけど、お粗末な内容だなぁ~。
勤務先、ってさぁ…(^^;)

まず、死人宛にこんなもの送らないで下さい、って話。
しかも働いてたこともないし。

本人が実在しなくても、その家族が見てびっくりして、書いてある連絡先に電話しちゃって、振込め詐欺用の電話番号GETという流れになるのでしょう。
年寄りに当たった場合は、ネットで調べたりせず、まず確認しちゃうでしょうからね。

送り主である「財団法人 東京第一財務報告センター」を私がネットで確認したところ、消費者センターへの問合せや地方自治体のブラックリストにしっかり載ってるトコでした。

すごいね。

掲載している写真に電話番号が書いてあるけど、公衆電話からならかけてみたいかも!
本当に人が出てきたら大したものです。
褒めてさしあげましょう!
(そのあとボロクソに言ってやるけど)
コメント (2)
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モーニングで当選(^- ^)v

2008-12-13 | 懸賞当選
残業で深夜12:30に家に帰ってみると、玄関先に荷物が置いてあった。
最近はネット通販で何も買ってないし…と思って、発送元を見てみると、なんとっ!講談社のモーニングからだった。

確かに、たまに懸賞には応募してるけど…
と、品名を見ると…

あ~!確かに応募した記憶はあるわ~w
現金1万円は全然当たらないし、これなら倍率低いかも…と思って希望した商品だったけど、いや~本当に当たるとはね!

最近、仕事で色々頑張ってるから、神様が哀れに思ってごほうびをくれたのかも!

ちなみに当選品は、テレカではありません!
品名を出すと、名前が割れるので(当選者は名前が載る)今回は内緒♪

ちょっと嬉しい出来事でした。

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残業真っ只中…

2008-12-12 | 日々つれづれ
今日もサービス残業です。
もちろん昨日も一昨日も…。

なぜ“サービス”なのかと言うと、残業申請をすると難癖付けられて、申請書を突き返されるから。
それでも目の前の仕事は、自分以外にできる人間がいないから、やらざるをえないのです。

納得できるお給料なら、頑張らなきゃ、って思えるかもしれないけど、今時の中途採用は新卒以下。
しかも、来年1月から、始業時間が1時間早くなると、何の前触れもなく発表になりましたぁ~(´∀`;)

ありえませ~ん!!!

精神的におかしくなりそうです…。
そして明日もイベント…。(休日出勤)

転職、の2文字が頭をよぎる今日この頃です。

写真は、秋葉原UDXのイルミネーションです。
(もちろん仕事で行ったのだ!)

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ジパング 航跡383

2008-12-08 | ジパング
今号は’09年の1号とのこと。
その1号の表紙がジパングで、ストーリーとは関係ない3羽のサービスショットとはなんと嬉しいこと…(*^-^*)
1人が欠けても、もう1人が離れても、思い出の中では永遠にあの頃の3人、っていう絵が救いになっています。

**************************

草加の放った制圧部隊が機関科主倉庫扉前を包囲する。
その足元、水中を抜けて杉本1曹らは舷外短艇格納庫へ向かう。
格納庫内では柳が原爆の外殻を調べていた。
高射砲の砲身を利用したそれを切断するのは至難の業でも、核分裂の際には卵の薄皮のごとく、大和ごと蒸発させる力を持つ。
一方、制圧部隊から、侵入者の抗戦の構えの報告を受ける草加は、時を同じくして米艦隊からの打電報告を受ける。
それは艦隊との戦闘指揮権を主張するミッチャーに対し、原爆入手に関する作戦権限を持つカーネルが今できる、唯一の陽動作戦だった。

**************************

今週は表紙と共に巻頭カラーでもあったわけですが、魚と艦隊だけだったことに「え!…うわ~っ」てな風に、がくっときました。
いい絵ではあるんですけどね~。
表紙があるからいいか…って思ってしまうあたり、つくづくミーハーだな、と思います。

そんなことはさて置き、今回のポイントは“カーネルの仕掛けに動き始める草加”

それを予想するかのように、先週麻生が角松に訴えた内容は…
「米艦隊の接近を知れば、草加は時限装置で原爆を爆発させるべく準備し、大和を艦隊に突入させるようにしながら自らは短艇で脱出するはずだ」というものでした。

ということで、原爆に張り付いている角松らを排除して、その時限装置を起動させる必要があるので「倉庫の制圧を急がねば…」と言ったんですよね。

結局、以前草加が言ってた、(原爆の無力化までの道のりは)ガラスの橋を渡るようなもの、というセリフや、今回柳の言う強固な外殻の話は、あくまで解体に着手することを前提とした場合の話であって、別の方法で原爆を処理する方向の今となっては、読者に対する単なる脅し、と思えなくもない。
そりゃ、取扱いを間違えたらあんなに恐ろしいものはないんだろうけど、とりあえず触らなくても済む方向に話が進みつつあるわけだし。

とは言え、なんだかんだ言って、あの倉庫でまたひと悶着起きるのは避けられない模様。
短艇が残っていることを無線で杉本から知らされても、兵士たちがいたら、角松らは倉庫を出ることはできないしね。

こんなことをしているうちに、双方逃げ遅れて核爆発に飲み込まれてしまうんじゃないかと心配になります。
米艦隊からの通信は、みらい経由で角松たちにも伝わるはずなので、来週はいよいよ慌ただしい動きが、この原爆周辺で巻き起こるのかな。

角松らを排除し、起爆時限装置を作動させたい草加以下大和乗員たち。
そうはさせじ、と兵士たちを蹴散らし、最終的には大和搭載の短艇を奪って脱出を図りたい角松たち。
双方の駆け引き(原爆を盾にするみらい乗員とのドンパチは、さすがになさそう)がどんな結末を迎えるのか、期待しちゃいますわ。

そして原爆奪取を目的とし、大和確保を目指すカーネルは、息を吹き返したミッチャーをどう説得するつもりなんだろう?

大和に向かう米艦隊。
米艦隊に突入する大和。
脱出する短艇。
トマホークを発射するみらい。

…どうでもいいけど、短艇脱出組はいずれにせよ、色々な意味でヤバイ状況を迎えると思うのだが…(^^;)

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’08 J1リーグ最終節 ジュビロ磐田X大宮アルディージャ

2008-12-07 | サッカー
12/6(土)降格争いの渦中にいる、ジュビロ磐田の試合を見に行きました。
随分前から観戦を「どうしようかな~」と思っていたけれど、結婚・出産で久しく会っていなかったジュビ友から、メインスタンドのS席を譲ってもらえるという話があり、友人夫妻も観戦に来るというので決めたのですが、その時は最終節のこの日を、まさかこんな状態で迎えるとは思っていませんでした。

同日には横須賀の米軍基地で、原子力空母・ジョージ・ワシントンの一般公開があることも某掲示板で知っており、ダブった~!とショックを受けたけど、J1の最終節を迎えるにあたって、空母がどうこう言ってる場合じゃない!!
全力でジュビロを応援しなければっ!と、磐田に行ったのですが…

チケット完売という、久々に大入り満員の中行われた緊迫の試合…と言いたいところだったけど、これまでと何ら変わらない、見てて腹立たしい試合内容に終始していました。

やる気あるのか?
勝つ気あるのか?
これでいいのか?

素人の目にも明らかな位、ほんとに酷い…。
ボールを奪って相手ゴールに向かっても、周りには誰も居ない孤立状態。
後ろからの押しあげは全くなし。
失点をしないように守備を固める、って小学生じゃあるまいし、守ったままかよ?!って感じなのです。
これじゃ、失点は最小限に押さえられても得点なんかできやしない。
カウンターって体制にも程遠い…。
 失点…orz...

いったいオフト監督は何をしようとしているのか?
守備的な監督で、確かに失点が多かったジュビロの守備は安定してきたのも事実。
でも、はっきり言ってそれだけだよね。

昔もオフトは冒険するサッカーを嫌っていて、奥はドリブルを禁止され、他チームに移籍しようと悩んでいたと言っていました。
(そんな時、監督がオフトからフェリペに代わり、奥はトップに引き揚げられて開花し、チームも強くなった)
天皇杯であれだけの動きをしていながら、太田が試合に出られないのもきっと同じ理由なんだと思う。

友人なんて「監督が代わるたびにチーム状態が悪くなった」って言ってた。
もはや否定できない事実…。

結局この日も、1失点すら挽回できなかった。
失点してから、多少焦りは感じられたものの「絶対に勝つんだ!!」という気迫は伝わって来なかったよ。
下に千葉がいるから…という驕りが選手にはなかったか?

その千葉は…
家に帰ってからスポーツニュースを見たら、選手もサポもものすごく熱かった。
今のジュビロの選手なら、2失点してから4得点なんて絶対にできないだろう。
すごい執念。お見事としか言いようがないです。

試合後の速報で、千葉が勝ち、東京Vが負けたことを知り、結果ジュビロは入替え戦にまわることが確定。
こんな日が来るなんて、本当に信じられない気持ちだけど、大変なのはこれからです。
今のままでは相手がどこであろうと絶対に勝てない!
このままJ2降格なんてことが起こるんだろうか?と、恐ろしくてたまりません。

試合後の社長挨拶も口先だけのもので、心から責任を感じているのかどうかは全く伝わってきませんでした。

そして、最後に行われた名波の引退セレモニー。
名波がイタリアに行くときも、こんなセレモニーはあったけど、今回は正真正銘の引退。
モニターに過去の映像が映し出され、名波の引退挨拶では涙が止まりませんでした。
選手に見送られながら、名波スタジアムを去る

今日の試合・今年の順位と名波の引退。
一つの時代が終わったんだ、と感じずにはいられませんでした。

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映画「私は貝になりたい」を見る

2008-12-05 | 映画
行きつけのシネコンの、会員期限が切れそうになったので(最後に来場してから6ヶ月間有効)、あわてて水曜日のレディースデーを狙って映画を見てきました。
選んだ映画は「私は貝になりたい」
昔TVドラマで放映され、何回かリメイクもされている題材です。
なんとなくストーリーはわかっているけれど、ちゃんと見たことがなかったのと、中居くんが主演ということの他に、このお話の設定に大いなる疑問があったので、実際に見てみればその疑問が解消されるかな?と思ったわけです。

私が把握している内容は、
「赤紙で戦争に召集された小市民が、何かの間違いで戦犯とされ死刑判決を受ける」
というもの。

…職業軍人でもない、たかが二等兵が、死刑になるなんてこと、本当にあり得たんだろうか?
…これはノンフィクションなんだろうか?

この疑問を解消するためには実際に映画を見るのが一番。
映画の中にこそ、その答えがあるにちがいない、と思ったわけですよ。

が、結局死刑判決の真相はわからずじまい。
(上官命令で仕方なく米国兵を銃剣で突こうとするが、結局腕をかすめただけで、それが死因になったわけではなかった。裁判では「殺したいと思ったか?」という問いに対し「二等兵は牛や馬と同じなんですよ」と答えたが、日本人には理解できてもアメリカ人には質問の答えになっていない、つまり、殺す意志があったと捉えられた可能性が高い)

上官は死刑を免れているのに、本来何の罪もない、しかも米兵の直接の死因に関係ない二等兵が重い刑罰を受けるという、当時の不条理さを世に訴える内容と、夫を信じてその帰りを待つ献身的な妻のひたむきさが、この映画の見どころなのかも。

でも、泣ける映画では決してない。
残念ながら、何かを考えさせられる映画でもなかった。
内容の何もかもに納得できなくて、納得できる部分を探していたのに、結局最後まで見つからずに終わって、憮然としてエンディングをむかえてしまった…そんな感じ。

それに、上映時間の2時間19分は無駄に長い。
もう少し編集できたのではないかと思えた。

主役の中居くんは、正直最初は若干の違和感があったけど、話が進むにつれ馴染んだ、というか慣れた(^^;)
鶴瓶さんが出ているのは知っていたけど、剛が出ていたのは知らなかったな~。
(友情出演ってやつかな)

最後に、この原作に関しては「ノンフィクションを基にしたフィクション」というのが正しいみたい。
ノンフィクションでの主人公は士官(中尉)で、実際に何人か殺しているけれど死刑にはならなかったそうです。
そのことを知って「でしょ~?!」と思いましたよ。
この作品は誇張しすぎ。悲劇的にしすぎです。
戦争に関してはドキュメンタリーを見ることが多いので、作り込んだものにはそういう匂いが必ずあるんですよね…。

原作に関してはこちらに詳しく書かれていますので興味がある方はどうぞ。
コメント (4)
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試写会「空へ-救いの翼-」

2008-12-03 | 映画
モーニングで応募した講談社合同試写会の当選ハガキが届き、一ツ橋会館で行われた「空へ-救いの翼-」(12/13公開)の試写会に行って来ました。

上映開始時間は18:30。
会社の終業時間は19:00なので、実はギリギリまでどうしようか迷っていたけれど、やっぱり早く見たかったし、珍しく仕事もなんとか切り上げられそうだったので、1時間前に早退(^^;)
会社には「私用です!!」と、それ以上余計なことを聞くなよオーラを発しておきました。

この映画の原作は、アニメ「よみがえる空」漫画「レスキューウイング」
アニメは欠かさず見ていたけれど、どの程度映画に引用されているのだろうか?と気にして見てみたら、エピソード的には結構使われてる…って言い方は正しいのかな??
救難隊を取り上げる場合は、あれ以上もあれ以下もないような気がするし。

山岳遭難救助のシーン(実は訓練)では、突風に煽られて吊り下げられていたメディックが肋骨骨折。
アニメでは、雪山での遭難を描いていて、天候が回復しない限り空自でも捜索は無理、という厳しい現実が映し出されていたっけ…。
その意味では、アニメの方が実写よりも生々しく表現できると言えるかも。

てんこ盛りのエピソードを1つ1つ消化していく中で、最後に残ったパーツが空自救難隊の本業・墜落した自衛隊機とその乗組員の捜索・救出。
そして、なかなか出番の来ない護衛艦です。

…となると、話の展開はもう100%読めてしまうわけで。

でも、内容がほとんど想像できようが、空自広報映画と言われようが、素材がいいものは多少調理法が間違っていても美味しくいただけるものです(^^;)
とにかく早くDVD出して!…と。

女性初の救難ヘリパイ役の高山侑子は、実年齢にしては大人っぽかったので(15歳→24歳役)そこそこ及第点かな~。
機付員の女の子(空士長)は子供っぽかった!
あれで金子賢の後輩(地元のバイク仲間という設定)というのには無理があるような。

無理があるといえば、同じヘリパイの1尉が、ミスを犯してそれをずっと引きずっているのに違和感を覚えました。
1尉といえば、もう指導できる位の操縦テクを持っている階級でしょ?
あんなのでよくパイロットになれたな、って位ひ弱です。
ちょっと有り得ないような。

それから、タンカーだか貨物船の火災事故現場には違和感ありまくりでした!
なんでもかんでも“海上保安庁からの要請”って…。
あれなら海保の海猿でも、なんとかなりそうな気がしたと同時に、周辺海域に海保の巡視船すらいないじゃないかっ!と、突っ込みたくなりました。

日本の映画の、詰めの甘さが見えてしまうこんなシーンを見ると、ほんと興ざめしちゃいます。

一緒に映画を見た、前の会社の先輩に感想を聞いたところ、
「TVでやってたコード・ブルーと同じような内容かな、と思ったけど、普段見ることのない活動を知って興味深かった」とのこと。
(そうそう、物語冒頭の、川島3尉の子供時代のエピソードは、ドクターヘリと勘違いされないだろうか?と、びくびくしながら見てました)

出演者の中では個人的に、木村佳乃演じる3佐が良かったかな。
ああいう防大出身っぽいエリート女性自衛官って、実際にいそうだし!

この映画のCMって、TVでは全く放映されてないので、角川映画がどの位本気で作ったのかは疑問だけど、見て「つまらなかった」とは絶対に思わない映画なので、是非何らかの機会に見てみて下さい。
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ジパング 航跡382

2008-12-01 | ジパング
麻生の角松に対する上申が、原爆解体を回避させるきっかけになるのか?
(…え?そんな展開??え~~っ!)

************************

原爆解体に着手しようとする角松からみらいへ、大和の半径50キロ圏外へ退避するよう命令が下った。
米軍の接近までに原爆の解体不可避と判断された場合は、それを爆発させ処理する覚悟と捉えた麻生は自らに問う。草加という軍人の性格と資質を。
甲板での精神統一の後、麻生は“草加は原爆起爆の時限装置を使い、部下と共に避難、無人の大和を米艦隊に向かわせるつもりであり、角松らが米軍接近を伝えたあと退避し、大和が無人になれば、みらいのトマホークで原爆ごと大和を沈めることができる”と上申する。
一度はその進言を却下した角松だったが、大和に乗員脱出用のボートが残されているかどうか、杉本を確認に行かせることに。
麻生の言うとおり、草加は自らの死をもって幕を引くような底の浅い人間ではない、と考える角松。

************************

正直、“原爆をどう無力化するのか?”という1点にのみ、今後の展開に関しての考えを集中させていたので、草加ら一派がそのまま大和・原爆と一緒に突入するとかしないとかいうことは、先週までのジパングの内容を見る限り、あまり意味のないものだと思っていました。

目の前に置かれた物体の甘い香りに気を取られて、オペレーションの本質が全く見えなくなっていた角松と私は、米軍と同じく、危うく蟻地獄に吸い込まれるところでしたわ。
特に私は、草加の独白にすっかり丸め込まれてました…orz

考えてみれば、実在しない原爆の解体だけでなく、ガラスの橋を渡るかのような数々のトラップを掻い潜っていく角松の姿を見守る展開は色々な意味で苦しい(^^;)
かいじ先生は、麻生に草加の立場に立たせ、その行動を推測することによって導き出された1つの結論から、全く違う視点で物事の本質を角松に見つめさせることに成功すると同時に、複雑怪奇な原爆問題自体を回避することにも成功してますね。

本当に、今週に関しては「そうきたか!」とか「やられた!」っていう感覚が強いです。

でも…

一旦否定しておきながら、ちょっと待てよ?と言わんばかりの角松の態度はナニ?
2佐の肩書きが彼をそうさせたのか?!
この部分だけには、違和感を感じましたね。

ところで、

杉本1曹と藤永2曹は、25人の追加応援部隊の下をかいくぐって舷外短艇格納庫へ辿り着けるのだろうか?
(確認できないと話が進まないから、多分杉本は機関科主倉庫に戻って来れるとは思うけど…瀕死の状態で戻ってくる杉本が今から想像できるようだよ~!)

ヘリが墜落し、みらいに戻る方法がなくなったと思い込んでしまっていたけど、そういえば大和にも短艇は積まれているのだった…。
(草加に追い出された数百名の大和乗員が全部使ってしまったと、誰もが思いこんでいたはず!)

脱出用ボートの争奪戦は、原爆解体よりも悲惨を極めるかもね。

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