おくのほそ道

漫画「ジパング」にハマったが故に興味は海上自衛隊へ!護衛艦を見るための旅行、漫画やサッカーなど、趣味をメインに語ります

ジパング 最終話(その3)

2009-11-09 | ジパング
この「ジパング最終話」を一通り読み終えて、最初に確認してみたいと思ったのは、冒頭に出てくる“200×年”が実際は何年なのか?ということでした。

幸いにも最終話には、そのヒントが載っている。
「昭和62年3月生まれの26歳」という桜井の生年月と年齢です。

最初は、これを基にして単純に計算していたのですが、その結果がどう考えても変だということに気が付いて…。
(きっと読者の皆さんの中でも「おや?」と思われた方が多かったのでは?)

桜井の誕生日から推測される現在=平成25年(2013年)なのですが、この年だと角松や梅津艦長の年齢に矛盾が生じてしまうんですよね。

①梅津艦長の誕生日は「1948年(昭和23年)5月20日」※航跡419で確定
 →2013年では65歳になってしまう(1佐=大佐の定年は56歳)
②角松がタイムスリップした時(1942年6月)の年齢は35歳だった
 →2013年では106歳になってしまう(さすがに…ねぇ^^;)

角松の年齢に関しては、外伝から既に考察されています。
湾岸戦争の始まった年(1991年1月)に防大4年(22歳)だったことで、1968年生まれであることが確定。
ここから計算すると、35歳の角松がみらいで出港した年は、2003年が正解なのです。

同じく梅津艦長に関しても、以前どこかで、定年間近の1佐が艦長に就任することがあるのか?という議論(※)があったことからも、タイムスリップ時は2003年の55歳だったと考えるのが普通。

この2点から、桜井の生年は昭和62年ではなく、「昭和52年(1977年)」が正しいと考えられ、数字の「6」と「5」の誤植ではないかと思われるのです。

(※その時は、「通常ならありえないが、過去の功績により特例で最後のご奉公に預かったという理由でいいんじゃないの?」という漫画的後付解釈で終わったと記憶している)

…ということで、この2003年がハワイへの「出港年」
角松はこの時、96歳(!)

となると、最終話冒頭のみらい進水式の200×年は…?と、また気になってしまったので確認してみました。

通常、進水から竣工(就役)までが1年半強。
就役後、訓練航海などを最低1年行うと仮定(あたごの場合、07年3月就役後、ハワイでの訓練を経て横須賀へ寄港しようとしたのが08年2月だったことから)して、その後本格的に実務に入るとしたら…

逆算して、

2003年(H15)6月 合同演習派遣
2001年(H13)8月 竣工
2000年(H12)2月 進水 

…というところでしょうか。
通常、進水式は8月に行われるのですが、みらいに関してはなぜか2月ですね。
予算の関係で、起工した後、一定期間を経ての進水が8月になるものと思っていたのですが、ジパングの世界でそのあたりがどうなっているのかは、ちょっとわからないです。

もしかしたら、ゆきなみ型4番艦との兼ね合いで、そうなっているのかもしれない。
みらいの後に作られる、この4番艦も一緒に演習に参加することになっているようだし。

**************

こうやって、いろいろ考察したり自分なりに妄想したりするのが本当に面白かったなぁ。
ジパングは半永久的に終わらない物語だと思っていたのに…。

最終話は、それこそ何回も何回も読み返しました。
最初は自分の期待どおりの最終回じゃなかったことで、読み終えた時はただびっくりしただけだったけど、今はもう角松と共に、長い旅を終えたような心境になっている。
そしてつい目頭が熱くなってしまう。

若々しく晴れやかで、何の苦悩も抱くことのないみらい乗員の表情を、最後に見ることができて本当によかった。
角松の存在しないみらいの副長は、誰がやっているんでしょうね。

最終回を迎えてなお、妄想はつきません。

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