島根県には県独自の糖尿病療養指導士制度というものがあります。
以下、制度の紹介をします。
受講資格
医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、准看護師、管理栄養士、栄養士、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士、臨床工学技師、その他(追加職種は細則に定める)
資格更新 5年ごとに規定単位取得の確認後認定
研修プログラムと単位数
研修会は1泊2日で2年間に6回開催1回に7単位の講義と実習
(実習はSMBG、糖尿病食調理実習、CAPD、腎症の食事調理実習、
インスリン注射・グルカゴン注射・CSIIの5単位)
研修会42単位+事例発表2単位の合計44単位
必須参加の義務
糖尿病協会の支部総会出席は2年間に1回(1回2単位)
糖尿病友の会(患者会への参加)2年間で2回(1回2単位)
島根県糖尿病を考える会2年間で4回(1回2単位)
単位に加算できる指定学会など
中四国新臨床糖尿病セミナー、糖尿病学の進歩(1回4単位)
糖尿病学会(地方会・総会)、日本糖尿病協会総会、糖尿病看護学会(1回2単位)
その他の関連学会・研究会(1回1単位)
島根県糖尿病療養指導士資格試験の受験資格
取得単位数が40単位以上あること
島根県糖尿病療養指導士研修会での取得単位が30単位以上あること
島根県糖尿病を考える会での単位が8単位以上あること
必須参加の義務のある集会に規定通り参加していること
私が受講した1期生の研修内容です。(もう8年前になりますね)
第1回研修会1998年10月31日(土曜日)開催地:玉湯町
14:00~16:00「糖尿病療養指導士」とは
講師:聖マリア病院副院長 布井清秀先生
17:30~18:40「糖尿病とは」
講師:松江赤十字病院第1内科部長 武田倬先生
19:30~21:00「糖尿病初期教育のあり方」
グループワーク
11月1日(日曜日)開催地:松江市
8:40~ 9:40「小児・思春期の糖尿病」
講師:松江赤十字病院第3内科部長 倉橋明男先生
9:50~10:50「糖尿病の検査とセルフ・モニタリング」
講師:益田赤十字病院第3内科部長 佐藤利昭先生
11:10~12:10「血糖自己測定の正しい行い方」
血糖自己測定機器メーカー6社による血糖測定実習
参加者全員が6社の機器の説明を受け実際に自己測定
第2回研修会1999年 2月13日(土曜日)開催地:松江市
13:00~15:00「糖尿病教育の理論」
講師:日本赤十字看護大学 河口てる子先生
15:30~17:30「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
17:40~18:40「カウンセリングと面接技法」
講師:九州大学医学部診療内科 瀧井正人先生
18:40~19:20翌日の「調理実習献立作成」
10班に分かれ各班で決められた材料から献立を作成
2月14日(日曜日)開催地:松江市
8:30~ 9:40「糖尿病の予防と診断」
講師:島根県立中央病院 伊東康男先生
9:50~11:00「糖尿病の食事療法」
講師:広島原対協健康管理センター 伊藤千賀子先生
11:00~12:10「調理実習」
指導:松江赤十字病院管理栄養士 田中美紗子先生
魚1単位と鶏もも肉1単位を使うグループ
豚ヒレ肉1単位と豆腐1単位を使うグループが
それぞれ5グループ
第3回研修会1999年 6月 5日(土曜日)開催地:益田市
14:30~16:00「糖尿病の治療」
講師:山口大学第3内科 岡芳知先生
16:15~17:15「経口血糖降下剤と服薬指導」
講師:松江市立病院内科 武村次郎先生
17:30~19:10「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
6月 6日(日曜日)開催地:益田市
8:30~10:00「透析療法概論」
講師:松江赤十字病院内科 石田尚志先生
「糖尿病の透析療法」
講師:松江赤十字病院内科 倉橋明男先生
10:00~11:15「糖尿病と妊娠」
講師:東京女子医科大学名誉教授 大森安恵先生
11:30~12:30「CAPD実習」
総論:CAPDに必要な手技について
講師:松江赤十字病院内科 石田尚志先生
実習:3社のシステムの説明とそれぞれの実習
第4回研修会1999年10月30日(土曜日)開催地:松江市
13:30~14:15「糖尿病性網膜症」
講師:松江赤十字病院眼科部長 風間成泰先生
14:15~16:00「日常のセルフ・ケアを通じて行う患者教育」
講師:朝日生命糖尿病研究所
教育看護科担当係長 西澤由美子先生
16:15~17:15「医療情報学入門」
講師:島根医科大学医療情報学教室教授 山本和子先生
17:30~19:30「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
10月31日(土曜日)開催地:松江市
8:30~ 9:30「調理実習の説明と打合せ(腎症の食事)」
指導:松江赤十字病院管理栄養士 田中美紗子先生
9:30~11:00「糖尿病性腎症とその治療」
講師:東京女子医科大学第2病院内科教授 佐中孜先生
11:00~13:00「調理実習」
指導:松江赤十字病院管理栄養士 田中美紗子先生
糖尿病性腎症の食事(低タンパク食品を使う)
第5回研修会2000年2月11日(土曜日)開催地:益田市
14:30~15:45「糖尿病と動脈硬化」
講師:中国労災病院 江草玄士先生
15:45~17:00「糖尿病性神経障害」
講師:東京都済生会中央病院 鈴木吉彦先生
17:15~19:00「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
2月12日(日曜日)開催地:益田市
8:30~ 9:30「インスリン療法」
講師:町立広瀬病院 田中寧先生
9:30~10:30「低血糖、昏睡、Sick Day」
講師:公立雲南総合病院 大国智司先生
10:30~12:00「糖尿病の運動療法」
講師:名古屋大学総合保健体育科学センター
佐藤祐造先生
12:00~13:00「実習、インスリン注射・グルカゴン注射・CSII」
進行:益田赤十字病院内科 佐藤利昭先生
第6回研修会は2000年6月3日(土曜日)開催地:松江市・玉湯町
15:00~16:30「地域における糖尿病療養し同士の歴史と役割」
松江赤十字病院 武田 倬先生
パネルディスカッション
「地域における糖尿病の取り組みと医療スタッフの役割」
患者の立場から 島根町 奥村 健氏
保健師の立場から 斐川町 川村澄江氏
病院看護師の立場から 益田赤十字病院 山田志美江氏
地域基幹病院の医師の立場から 広瀬病院 乗本道子氏
17:30~18:45 「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
19:00~20:30「グループ・ディスカッション」
「チーム医療の中での地域糖尿病療養指導士の役割」
6月4日(日曜日)開催地:玉湯町
8:30~ 9:30「高齢者の糖尿病」
講師:恵曇診療所:杉谷美代子先生
9:30~10:30「糖尿病協会活動・糖尿病者の福祉」
講師:広瀬病院 乗本道子先生
10:30~11:45「パネル・ディスカッション」
「チーム医療の中での地域糖尿病療養指導士の役割」
前夜のグループ・ディスカッションの報告を兼ねて」
12:00~13:00「糖尿病療養指導のあり方とその評価」
講師:九州健康総合センター 細迫有昌先生
13:00~13:30各委員会からの講評・連絡
試験と面接は7月9日:多肢選択問題80題を2時間30分、面接1人1題7分
松江市にて実施
という研修を受講後受験し、資格をいただきました。
早いもので、取得後5年が過ぎ、昨年無事に更新できました。
資格としては国家資格でも地方自治体などから認められている資格でもありません。それでも受講料5万円(2年間で6回の講習会、1回が2日間)を払ってでも、受講しようという気持ちの者が集まっています。東西に長い島根県では、研修会場も数箇所で行なわれるのと、夕食後も研修が組み込まれているので、ほぼ宿泊研修になりますので、2年の間には、旅費・宿泊費もすべて自腹での研修です。合計10万円はかかったと思います。それだけのことをしても勉強したいという気持ちの者の集まりです。
この会に出ると、みんなの元気、パワーをもらいます。
昨日、島根県糖尿病療養指導士の総会・研修会がありましたが、集まった療養指導士の意識は高く、講演のあと、職種の壁を越えて、今社会的問題になっている糖尿病予防に如何にして貢献できるかを、1時間半にわたり、ディスカッションしました。
以下、制度の紹介をします。
受講資格
医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、准看護師、管理栄養士、栄養士、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士、臨床工学技師、その他(追加職種は細則に定める)
資格更新 5年ごとに規定単位取得の確認後認定
研修プログラムと単位数
研修会は1泊2日で2年間に6回開催1回に7単位の講義と実習
(実習はSMBG、糖尿病食調理実習、CAPD、腎症の食事調理実習、
インスリン注射・グルカゴン注射・CSIIの5単位)
研修会42単位+事例発表2単位の合計44単位
必須参加の義務
糖尿病協会の支部総会出席は2年間に1回(1回2単位)
糖尿病友の会(患者会への参加)2年間で2回(1回2単位)
島根県糖尿病を考える会2年間で4回(1回2単位)
単位に加算できる指定学会など
中四国新臨床糖尿病セミナー、糖尿病学の進歩(1回4単位)
糖尿病学会(地方会・総会)、日本糖尿病協会総会、糖尿病看護学会(1回2単位)
その他の関連学会・研究会(1回1単位)
島根県糖尿病療養指導士資格試験の受験資格
取得単位数が40単位以上あること
島根県糖尿病療養指導士研修会での取得単位が30単位以上あること
島根県糖尿病を考える会での単位が8単位以上あること
必須参加の義務のある集会に規定通り参加していること
私が受講した1期生の研修内容です。(もう8年前になりますね)
第1回研修会1998年10月31日(土曜日)開催地:玉湯町
14:00~16:00「糖尿病療養指導士」とは
講師:聖マリア病院副院長 布井清秀先生
17:30~18:40「糖尿病とは」
講師:松江赤十字病院第1内科部長 武田倬先生
19:30~21:00「糖尿病初期教育のあり方」
グループワーク
11月1日(日曜日)開催地:松江市
8:40~ 9:40「小児・思春期の糖尿病」
講師:松江赤十字病院第3内科部長 倉橋明男先生
9:50~10:50「糖尿病の検査とセルフ・モニタリング」
講師:益田赤十字病院第3内科部長 佐藤利昭先生
11:10~12:10「血糖自己測定の正しい行い方」
血糖自己測定機器メーカー6社による血糖測定実習
参加者全員が6社の機器の説明を受け実際に自己測定
第2回研修会1999年 2月13日(土曜日)開催地:松江市
13:00~15:00「糖尿病教育の理論」
講師:日本赤十字看護大学 河口てる子先生
15:30~17:30「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
17:40~18:40「カウンセリングと面接技法」
講師:九州大学医学部診療内科 瀧井正人先生
18:40~19:20翌日の「調理実習献立作成」
10班に分かれ各班で決められた材料から献立を作成
2月14日(日曜日)開催地:松江市
8:30~ 9:40「糖尿病の予防と診断」
講師:島根県立中央病院 伊東康男先生
9:50~11:00「糖尿病の食事療法」
講師:広島原対協健康管理センター 伊藤千賀子先生
11:00~12:10「調理実習」
指導:松江赤十字病院管理栄養士 田中美紗子先生
魚1単位と鶏もも肉1単位を使うグループ
豚ヒレ肉1単位と豆腐1単位を使うグループが
それぞれ5グループ
第3回研修会1999年 6月 5日(土曜日)開催地:益田市
14:30~16:00「糖尿病の治療」
講師:山口大学第3内科 岡芳知先生
16:15~17:15「経口血糖降下剤と服薬指導」
講師:松江市立病院内科 武村次郎先生
17:30~19:10「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
6月 6日(日曜日)開催地:益田市
8:30~10:00「透析療法概論」
講師:松江赤十字病院内科 石田尚志先生
「糖尿病の透析療法」
講師:松江赤十字病院内科 倉橋明男先生
10:00~11:15「糖尿病と妊娠」
講師:東京女子医科大学名誉教授 大森安恵先生
11:30~12:30「CAPD実習」
総論:CAPDに必要な手技について
講師:松江赤十字病院内科 石田尚志先生
実習:3社のシステムの説明とそれぞれの実習
第4回研修会1999年10月30日(土曜日)開催地:松江市
13:30~14:15「糖尿病性網膜症」
講師:松江赤十字病院眼科部長 風間成泰先生
14:15~16:00「日常のセルフ・ケアを通じて行う患者教育」
講師:朝日生命糖尿病研究所
教育看護科担当係長 西澤由美子先生
16:15~17:15「医療情報学入門」
講師:島根医科大学医療情報学教室教授 山本和子先生
17:30~19:30「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
10月31日(土曜日)開催地:松江市
8:30~ 9:30「調理実習の説明と打合せ(腎症の食事)」
指導:松江赤十字病院管理栄養士 田中美紗子先生
9:30~11:00「糖尿病性腎症とその治療」
講師:東京女子医科大学第2病院内科教授 佐中孜先生
11:00~13:00「調理実習」
指導:松江赤十字病院管理栄養士 田中美紗子先生
糖尿病性腎症の食事(低タンパク食品を使う)
第5回研修会2000年2月11日(土曜日)開催地:益田市
14:30~15:45「糖尿病と動脈硬化」
講師:中国労災病院 江草玄士先生
15:45~17:00「糖尿病性神経障害」
講師:東京都済生会中央病院 鈴木吉彦先生
17:15~19:00「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
2月12日(日曜日)開催地:益田市
8:30~ 9:30「インスリン療法」
講師:町立広瀬病院 田中寧先生
9:30~10:30「低血糖、昏睡、Sick Day」
講師:公立雲南総合病院 大国智司先生
10:30~12:00「糖尿病の運動療法」
講師:名古屋大学総合保健体育科学センター
佐藤祐造先生
12:00~13:00「実習、インスリン注射・グルカゴン注射・CSII」
進行:益田赤十字病院内科 佐藤利昭先生
第6回研修会は2000年6月3日(土曜日)開催地:松江市・玉湯町
15:00~16:30「地域における糖尿病療養し同士の歴史と役割」
松江赤十字病院 武田 倬先生
パネルディスカッション
「地域における糖尿病の取り組みと医療スタッフの役割」
患者の立場から 島根町 奥村 健氏
保健師の立場から 斐川町 川村澄江氏
病院看護師の立場から 益田赤十字病院 山田志美江氏
地域基幹病院の医師の立場から 広瀬病院 乗本道子氏
17:30~18:45 「事例報告」
受講者が自分の経験した事例をまとめ報告し
他の受講者からの質問に答える。
19:00~20:30「グループ・ディスカッション」
「チーム医療の中での地域糖尿病療養指導士の役割」
6月4日(日曜日)開催地:玉湯町
8:30~ 9:30「高齢者の糖尿病」
講師:恵曇診療所:杉谷美代子先生
9:30~10:30「糖尿病協会活動・糖尿病者の福祉」
講師:広瀬病院 乗本道子先生
10:30~11:45「パネル・ディスカッション」
「チーム医療の中での地域糖尿病療養指導士の役割」
前夜のグループ・ディスカッションの報告を兼ねて」
12:00~13:00「糖尿病療養指導のあり方とその評価」
講師:九州健康総合センター 細迫有昌先生
13:00~13:30各委員会からの講評・連絡
試験と面接は7月9日:多肢選択問題80題を2時間30分、面接1人1題7分
松江市にて実施
という研修を受講後受験し、資格をいただきました。
早いもので、取得後5年が過ぎ、昨年無事に更新できました。
資格としては国家資格でも地方自治体などから認められている資格でもありません。それでも受講料5万円(2年間で6回の講習会、1回が2日間)を払ってでも、受講しようという気持ちの者が集まっています。東西に長い島根県では、研修会場も数箇所で行なわれるのと、夕食後も研修が組み込まれているので、ほぼ宿泊研修になりますので、2年の間には、旅費・宿泊費もすべて自腹での研修です。合計10万円はかかったと思います。それだけのことをしても勉強したいという気持ちの者の集まりです。
この会に出ると、みんなの元気、パワーをもらいます。
昨日、島根県糖尿病療養指導士の総会・研修会がありましたが、集まった療養指導士の意識は高く、講演のあと、職種の壁を越えて、今社会的問題になっている糖尿病予防に如何にして貢献できるかを、1時間半にわたり、ディスカッションしました。
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