Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

カリスマ教師Y先生の話

2016-02-04 21:34:09 | コラム

『ケツの穴小さいな。チン○コついとんのか』と激怒された虎・藤川球児 清原容疑者の復活願う(夕刊フジの記事より)

小学校3、4年生の時、担任だったのは、Y先生という女性の先生でした。

長身の目鼻立ちのはっきりした方で、美人というより男前な宝塚っぽい雰囲気でした。
子どもに好かれる大人というのは、必ずあるひとつの共通点を持っています。
それは、誰に対してもフェアで一貫していることです。
その例にもれず、Y先生も性格が戦国武将で、クラスから絶大な人気がありました。

三年から四年に上がる時の朝礼での出来事です。
次の年の担任の発表があるのですが、不安と期待でいっぱいでした。
というのも、次の年もY先生になるかどうかはわからないと聞かされていたからです。
そしていざY先生との発表が告げられた時、みんな声を上げ飛び上がって喜びあいました。

朝のホームルーム、ベルが鳴ると同時に教室に入ってきたY先生に歓声が上がります。
しかし、Y先生の表情は厳しいものでした。
「朝礼であんなに騒ぐなんて恥ずかしいことだ」と怒られたのです。

また、こんなこともありました。
国語の時間、教科書の話で、海岸で動物の鳴き声の描写がありました。
それが、その場にいたカモメか犬どちらの鳴き声かで、クラスを二分した議論が起こりました。

議論が続くうち、犬派側がその論理圧から徐々に優勢となり、カモメ派は次々と陥落されていきます。
そして、当時から度の過ぎたわからず屋だった僕だけが、ひとり残されるハメになりました。

しかし、旗色は悪く、結局折れて「犬に変えます」と手を上げて言いました。
Y先生はすかさず「理由を述べて下さい」とクラスの環視の中、立たされます。
そこで僕は、なんともなさけないことに「僕一人になったからです」と答えました。

Y先生は表情ひとつ変えず、大きく真っ直ぐな目で僕にこう聞きました。
「Sくん、ちんちんはついてますか?」
僕はただ「ついてます」と答えるのがやっとでした。


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