視聴率好調の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」 太川&蛭子コンビがうまくいくワケ(東京新聞の記事より)
昔、伊豆に旅行に行っていた時、とあるタレントさんが旅番組の撮影をしていました。
見ていると、さっそうとマウンテン・バイクにまたがり、カメラに向かって「今から河津七滝へ向かいます!」と高らかに宣言します。
場所はちょうどJR河津駅前です。
目的地まではひたすら上りで自転車で行くのは相当骨が折れます。
元野球選手の方だったのでさすがだなと思っていると、オッケーの掛け声の後、そそくさとロケ車に乗り込んで行ってしまいました。
家に帰ってからたまたま放送を観たのですが、当然自力で七滝までたどり着いたことになっていました。
旅番組といえば、今まではある意味情報番組の一環でした。
ご当地の素晴らしい景色や美味しい料理をタレントさん達が紹介するのです。
くまなく魅力を伝えるために、上のような無茶をしても、とにかく情報満載にしなければいけませんでした。
しかし、近頃、人気ジャンルの旅番組も中身がだいぶ様変わりしています。
今までは裏話だった旅の過程のグダグダやアクシデントも演出の一環として、あえて編集しないで流すことも多いです。
上記事の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」はもちろん、「ブラタモリ」や「旅猿」、火野正平さんの「こころ旅」、同じNHKの「世界ふれあい街歩き」も近いところがあるでしょうか。
何が起こるでも名所や美食があるわけでもないですが、それが妙な旅のリアルさを感じさせます。
こういう番組が受けたのは、バラエティ番組の過剰演出にも飽きてきた層というのがいるのかもしれません。
それに、もうテレビというのはそこまで力んで観るものでもないんじゃないかと思うのです。
パソコンやスマホでもいじりながら、ちょっと流しておくにはこういう番組はうってつけです。
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