男性器をかたどったみこしが街を練り歩く!奇祭「かなまら祭」が川崎・金山神社で行われる(神奈川新聞の記事より)
昔、高校の保健体育の授業で先生がこんなことを言っていました。
「女性器を表す言葉は変なイメージのついていない古語の『ほと』を使うべきだ」
古事記を紐解けば、この「ほと」にまつわるアクシデントがやたらと死因になっています。
まず、イザナミが火の神カグツチを生んだときにほとをヤケドして他界します。
死んだ母に会いたいとスサノオが暴れ死んだ馬を投げ込み、驚いた機織女がほとを怪我して命を落とします。
また、個人的に初代卑弥呼と考えているヤマトトビモモソヒメもほとを箸でついて死んでいます。
解釈はいろいろでしょうけど、淫靡な印象は受けません。
日本の土着の神様である国津神を祭る神社では男根像や女陰像を見かけることがあります。
中には由緒のある古い神社であることも多いです。
そこには古代の人々の生命の神秘への素朴で純粋な畏敬の念を感じるのです。
ですから、上記事のような祭りばかりが取り上げられ奇異の目で見られるのはやや複雑な気分です。
もうひとつ「ほと」が出てくる有名なシーンがあります。
天の岩戸の前でストリップをしたアメノウズメが自分のほとをちら見させて、場を大いに沸かせます。
学生の飲み会でもやたらと裸になりたがる体育会系男子がいますが、あれに似たものでしょうか。
だとしたら、こちらはちょっと今の感覚に似たものがあるかもしれません。
もっとも女性がやったら大問題でしょうけど…
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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから
国津神を祭る尾張一宮の真清田神社にも手水舎近くに男根像と女陰像があったと思います
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