Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

仮面の告白

2014-07-03 23:22:05 | コラム

「うあー世の中を変えたい一心で」温泉などへの出張195回、野々村兵庫県議が釈明の号泣会見 謝罪は無し(JNNの記事より)

昔、通っていたとある現場で、専門学校出たての新人と一緒に仕事をこなすことがありました。
専門学校を出たばかりでまだ幼さも残っている、歳相応のごくごく普通の子という印象でした。

ほんの二月ほどの付き合いでしたが、とてもきつい現場でしたので、何度か彼の涙を見たこともあります。
そこで彼のある変化に気づきました。

まだ初めの頃は普通の口調で話していたのが、だんだんとヘンテコになっていくのです。
普通に「わかりました」と返事していところを「わっかりましたあ」と妙なアクセントがつきます。
「はい」と言っていた相槌が「はあ」とか「ええ」気の抜けた感じになりました。
言うなれば「業界人」ぽい言い回しで、彼のボスにそっくりです。

彼のみならず、多くの人がそうなっていくのですが、理由はよく分かります。
それは皆がかぶる「仮面」のようなものです。
時に怒号も飛び交う現場で、素の自分を出してはまともに傷ついてしまいます。
なので、仕事用の別の顔で機械的に対応することで、心を揺さぶられないようにするのです。

上記事の議員さんも、見る限りちょっとまともとは思えない様子でした。
でも、もともとは繊細で自分を出すのがかなり苦手なタイプだったんではないかと想像します。
そこで、その彼なりの苦肉の策が、感情を装い人と接することだったんじゃないでしょうか。
ただ、もともと自己表現が苦手ですから、人からすると大げさすぎて違和感を覚えさせてしまうのです。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから


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