Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

ネットがこの世にあの世を作る

2016-07-25 22:30:40 | コラム

「ポケモンGOは危険なゲーム」 架空生物に現実世界が大迷惑 (産経ニュースの記事より)

心理学者ユングの唱えた『集合的無意識』という考え方があります。
遠く離れた人間同士でもお互いに無意識に共有している記憶がある、というものです。
例えば、ニュートンとユークリッドが、まったく別の場所でほとんど同時に微分積分を発見したのは、そんな感じがします。

またそんな風にしか考えられないのが、世界中の神話です。
例えば、日本神話のイザナギがイザナミを黄泉の国に会いに行く神話は、ギリシャ神話のオルフェウスの話とよく似ています。
また、ニニギノミコトが姉妹のうち美しい妹だけを嫁に選んだため人の命が短くなった話は、世界中に似た話があります。

太古のことですから、話が伝わったにしても限度があります。
それなのに世界中に似た話が生まれているわけです。
これは、人間が無意識に共有している記憶みたいなものがあって、そこから各自情報を取り出しているとしか考えられません。

でも、この話って、ネット時代に生きる我々にとっては割とすんなり理解できないでしょうか?
感覚的にいって、動画サイトにアップロードされた動画をそれぞれのネット端末で見てるようなもんです。

何がいいたいかというと、こういうことです。
ネットが人間の見えない世界を再現しているような気がするのです。

上記事の『ポケモンGO』もそんなことを思います。
普通の人はわかりませんが、噂によればこの世には妖怪や幽霊が存在しています。
でも「見える」人からすれば、街中そういうのであふれかえっているはずです。

『ポケモンGO』は見えないモンスターを見つけるというスマホを通してその疑似体験ができるネットゲームです。
これはまた一つ「見えない世界」を再現してしまったように感じます。


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