Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

神は神の業、人は人の業

2016-04-18 21:31:00 | コラム

熊本に失礼!藤原紀香に求められる「火の国の神様もうやめて」削除の理由と謝罪(アサ芸プラスの記事より)

五年前の東日本大震災の時、当時の石原都知事がこんな発言をしていました。
「(この災害は)やっぱり天罰だと思う」

警告くらいの表現が良かったでしょうけど、日本人なら少しは分かる発言なんじゃないでしょうか。、
その原因は、東北の方々ではなく人類全体にあると言うのが真意だったのだと思います。
そして、大勢の方が犠牲になった意味を無駄にしてはいけないと考えるべきだと理解しています。

聖書にも「神を試してはならない」という言葉があります。
どちらにも共通するのは、人は自然=神によって生かされていることを忘れてはいけないという戒めです。

さて、伊勢湾台風という半世紀以上前に紀伊半島に甚大な被害をもたらした台風があります。
伊勢神宮の神域も大きな被害を受けたものの、幸いほとんどのお社は無事でした。

その中で、ひとつ内宮の風の宮という小さなお社だけはぺしゃんこにつぶれていたそうです。
その名の通り風の神様を祀っているのですが、自ら犠牲になって助けたとも考えられます。

さて、今回の熊本の震災なのですが、それを思い出させる印象的な写真がありました。

阿蘇神社なのですが、楼門と拝殿が潰れてしまっています。
一方で、三つの本殿の方は全くの無事に見えます。
色々なことを振り返り考えるきっかけにできます。
お社に犠牲になってもらったと考えるか、まだまだ阿蘇は大丈夫というメッセージと考えるか。
単に修繕を怠ったからだというのも十分有意義だと思います。

ですが、いずれにせよ、謙虚に人は人のなすべきことをするという姿勢が大切だと思います。
神は神の業、人は人の業、分野がちょっと違うので、安易に頼るのは傲慢です。
上記事の方も、誤解されて伝わってるのだと思いますが、そんなことを感じます。