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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

みのもんたが報道番組のキャスター?

2006-09-30 00:04:36 | Weblog
 TVのチャンネルを回せば一日に一回は「顔を合わす」男。それがみのもんた氏だ。

 文化放送のアナウンサーだったみの氏が「時代の寵児」になったのは、そんなに昔からのことではない。以前は時折見かけることはあっても、毎日見ることはなかった。それがこのところはまさにでずっぱり状態だ。

 彼の人気は、NTVの昼番組で火がついたような印象がある。その後幾つかの番組で高視聴率を取り、「視聴率男」の異名が付くようになった。そして、TBSの朝の番組でその人気は決定的なものになった。

 TBSにとって、早朝の時間帯は、これまで成功したためしがない。一時的にまずまずの視聴率を取ってもその息は長続きしなかった。だから、言ってみれば、みの氏はTBSにとっての「救世主」だ。

 TBSの内部事情を言うと、政治や国際問題を扱う朝の情報番組で自信を得たみの氏を見て、「なんだったら筑紫哲也の後釜にでも」と考える人間が最近、報道局に出てきている。そこには、かつて「報道のTBS」と言われていた頃のプライドはもう存在しない。

 そんな話を耳にしたので安倍政権が誕生した先週、その朝番組を見てみた。

 番組を見ての感想は、ひと言で言えば、唖然、呆然。とにかくTV画面を見るわが目を疑った。

 画面の中でみの氏が長々と熱く政治を語っていた。まさに彼の独壇場だ。みの氏は、司会者という立場を忘れて長広舌。そこに専門家の解説者がいようとお構いなしだ。というか、解説者やコメンテイターはと見ると、彼らは一様に押し黙っている。解説者としてその日出演していた岸井成格(毎日新聞編集委員)氏も「右へ倣え」でみの氏の長広舌をただ聞くばかり。誰もみの氏を止める者、咎める者はいない。

 まあ、今のみの氏にたてつけば、次からは出演機会がなくなる恐れがあるから出演者達は押し黙ってしまうのだろうが、そんな骨抜き状態のコメンテイターが発言するコメントなど聞きたくもない。私は気味が悪くなりチャンネルを変えてしまった。

 そんなみの氏に対する異論を唱える声が読者から寄せられてきた。その読者が言うには、川口市の保育園児の列に暴走車が突っ込んだ事件に対して、みの氏は『朝ズバッ!』と思われる朝の番組で、「ガードレールもない歩道もない、そんなところを歩かせる保育園の責任」を眉をしかめて話していたという。

 現場の状況をきちんと調べもせず、関係者の話も聞かずに断定的に話す「ジャーナリズムのイロハも知らぬ」人に報道番組を任せたらどうなるか。TBSの報道局も“しっかりと(安倍首相のマネ)”考えるべきである。