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“絶好調”松井選手を斬る

2006-09-14 00:39:53 | Weblog
 けがから復帰したガズィラ(ゴジラ)こと松井秀喜が12日の試合で、いきなり4打数4安打1四球と大活躍。球場ではファンからスタンディング・オベイションで迎えられ、日本ではマスコミ挙げての大騒ぎ。

 私が野球にうるさいからと、何人かから松井選手の復調度合いを聞かれたので、全ての打席を細かくチェックしてみた。

 残念ながら、マスコミで言われているような完全復調とは程遠い状態だ。身体の突っ込みも開きも早く、ヒットになったのは彼のバッティング・スピードの速さとバランスのお陰だ。昨日の打ち方では単打は出ても、いい角度で打球が上がらず、長打の量産は望むべくもない。

 良い結果を出し続けていると、打ち方自体に余裕が出てきて大幅に良化されることもあるが、それは稀な例だ。

 彼の理想的な構え方や打ち方は、一昨年のオールスター直前に見せたものだ。これまで彼が日米で見せた中で最高のレヴェルのものであったが、残念なことにそれは短命に終わってしまった。オールスター明けには「元の木阿弥」になってしまっていたのだ。

 いずれにしても、松井選手が昨日の打ち方をしている限り、これからも連日、マスコミを賑わすことにはならない。

 余談だが、5打席目の最後の一球は完全に振っている。日本球界では微妙だが、米球界の厳しい審判基準では間違いなくスイングを取られるバットの止め方だ。恐らく復帰第一線で4打数4安打という快挙を見せた松井選手に、三塁塁審は見とれていたのだろう。これも、だが、実力の内?