中央築地六郵便局(旧 北晃水産)
所在地:中央区 築地6-8
構造・階数:木・2F
解体年:2018〜19(平成30〜31)
Photo 2013.10.14
晴海通りの北東裏側の小路に面して建っていたモルタル看板建築の郵便局。1階はいろいろ手が加えられて建設当初とは異なるが、2階壁面はサッシが替えられたりしている以外は当初のままだったようだ。
石張りのようにも見えるが、モルタル洗い出しで石張りのように見せていたのではないだろうか。軒先角や窓上の部分は少し出っ張っていてタイルを張っていたのかもしれないが、ここもモルタルだったのかもしれない。中央上部のメダイヨン両側の壁面部分の線も途中で屈折していて少々奇妙。一方でメダイヨンは頑張って造られている。
いつも見ている「北晃水産、他/築地6丁目 - ぼくの近代建築コレクション」には1987年の写真が載っており、このころは北晃水産という会社だったことが分かる。同サイトによると、郵便局はその左側(上写真の山岸水産の建物)だったそうだ。その後、ひとつ隣のこの建物に郵便局が移ったらしい。
Photo 2013.10.14
Google Street Viewで確認したところでは、2018年5月には存在していたが、2019年5月ではなくなっているので、この期間に解体されたようだ。モルタル看板建築なので戦前のものではないかもしれないが、それでも築70年程度は経っていたのではないだろうか。
築地界隈は戦災ではあまり被害を受けなかったが、やはり次第に古い建物が失われている。
北晃水産、他/築地6丁目 - ぼくの近代建築コレクション
中央築地六郵便局 : レトロな建物を訪ねて
Tokyo Lost Architecture
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