都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

銀座松坂屋

2019-07-30 | 中央区  
銀座松坂屋
所在地:中央区銀座 6-10
建設年:1952(昭和27)
階数 :7F
Photo 2005.6.12

 以下は2007年2月に拙Website「Site Y.M. 建築・都市徘徊」内に記事を載せた際の文章。既に銀座松坂屋は解体され、跡地にはGINZA SIXが完成しているが、建て替え計画公表前に記した文をひとまずそのまま都市徘徊blog内に移設しておく。


 銀座には独自の街並み協定に類する「銀座ルール」というものがあるのだそうである。その一つが、表通り(中央通り)において、軒高が56m以上の建築物を建てないというもの。銀座あたりの容積率の指定は1100%なので、11F建てを建てようとすると仮定する。銀座なので、1階あたりの階高を高く取って4mとすると、天井裏も含めて1層が約5mになる。5m×11階+αで56mということらしい。また、通りに面した部分のセットバックを基本的にせず、建物壁面を合わせる(壁面線の20cm以上の後退)。このような暗黙?のルールによって、銀座は突出した建物が少なく、街並みに統一感が生まれている。

 そのようなルールがある銀座で、6丁目にある松坂屋が再開発構想を進めている。再開発事業に協力しているのは森ビル。森ビルと聞いたとたん、またぞろ六本木ヒルズなどのような超高層オフィスビルをガンガン建てるのではないかと危惧する向きもあろう。が、やはり銀座。街並みの持つ力を森ビルの方々が全く知らないはずもなく、現在、建物規模その他は検討中ということになっている。(森ビルは、表参道でも安藤忠雄氏を起用して中層の表参道ヒルズを建設中であるので、超高層ばかりに目が向いているわけではないようです。)街並みを守りつつ、うまいこと再開発が行われることを期待して止みませんです。ハイ。

 ところで、日本橋三越の北側では重要文化財の三井本館の建物を残して、その分の容積を利用して隣接地に超高層ビルが建設された。これは銀座中央通りをずっと北に行ったところで、この近辺では銀座のようなルールはないのかもしれないが、道幅、周辺の建物の軒高、間口などの状況は似通っている。で、この建物はかなり遠くからもランドマーク的に見えるもので、かなり巨大でビックリさせられる。さてさて松坂屋はどうなるのでしょうか?。

銀座松坂屋/銀座6丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区  #デパート・百貨店 
2007.2.25
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 交詢ビルヂング | トップ | 2019年7月 記事一覧 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿