54号館は内部が大幅にリニューアルされていた。
54号館1F Google Map
Photo 2012.6.4
耐震補強のため、黒っぽく見えている既存の柱に密着させる形で、やや白い新しい柱が追加された。以前は壁面や天井面には木製の吸音ボードが張られていたが、それが明るい色の新しいパネルに張り替えられたり、塗装がしなおされた。直管の蛍光灯がむき出しで付いていた天井はパネルが張られてダウンライトになり、階段部分などはLEDの間接照明になった。階段下には作り付けのゴミ箱、壁には給水器が設置され、トイレもリフォームされたようだ。以前の床は黒いリノタイルだったが、現在は滑り止めがついた黒いシートで、この部分の印象は大きくは変わっていない。しかし天井や壁と照明が変わったことで、全体の印象はかなり変わった。
54号館2F
Photo 2012.6.4
正直言って薄汚い感じだったのが、それなりに瀟洒になったのは良いことなのだろう。ただ、以前のコンクリート打ち放しで無骨でやや薄暗い空間には、モダニズム建築特有のクールというかドライな良さがあったように思う。いわゆるお化粧を施したことでフレンドリーで優しい空間にはなったのだが、一方で、これでどうだっ!という凄みのようなものが薄れてしまったようにも感じる。昔の様子を懐かしむセンチメンタルな気分であって、現在の学生にとってはどーでも良いことなのかもしれないが・・・。
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