Coffee Shop Cotto、旧日比野運輸
所在地:中央区 日本橋大伝馬町9-2
構造・階数:木・2
解体年:Cotto 2017(平成29)、日比野運輸 2013(平成25)
Photo 2011.1.26
昔の日光街道・奥州街道のひとつ北側の通りにあった看板建築。角地にある喫茶店コットは1970年代の住宅地図にもその名が記されていた店。1990年代末の住宅地図では、コーナー部はスナックコット、その左側がコーヒーコットで、角地にある一つの建物に異なる業態の同名の店があったようだ。そのためか写真でも入口が2ヶ所あったが、写真の時点では喫茶店だけになっていたようで、コーナー部は入口ではなくなっていた。
一方その右隣は、かつて運送会社だった看板建築。写真の時点では既に仕舞屋だったが、2000年発行の住宅地図では日比野運輸と記されている。また、下記「ぼくの近代建築コレクション」では1988年の写真を見ることができ、こちらでは軒先に社名の看板が掲げられている。またこの時点と上写真では2階の外壁の様子も異なる。
喫茶店コットはモルタル看板建築だが装飾は少なく、コーナー部壁面のレリーフとギザギザになったパラペット上端部だけ。日比野運輸の方は外壁が改修されているのでよく分からないが、金属板張りの看板建築で上端部のデザインはコットと似ていた。
二つの建物は共にこの写真の数年後に解体され、現在、跡地には10階建てマンションが建てられている。
コット、フジスター/日本橋大伝馬町 - ぼくの近代建築コレクション
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区 #看板建築 #モルタル看板建築
ブログ内タグ一覧