あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会に行った(4)

2017年09月23日 | アニメ・特撮
立川シネマシティ監督コメンタリー付きリテイク版初上映。

オープニングのタンポポ二輪と、周辺にある小さな花の意味…。
淡々と語る監督。
「ほぉ~(そうだったのか)」と納得する観客。



ばけもん登場、橋の付近をウロウロしてるんです…と。
囚われの周作さん+すずさん。

ここらの絵=すずさんが幼少期に描いた絵は、こうのさんに
頼んで描いてもらった。

劇中のすみちゃん:「どうエライことになるんじゃろぅ?」。
そして、すずちゃんの手元を覗き込む。

片渕監督:「こうのさんはですねぇ…」
すずさん:「まあ、見とりんさい」

片渕監督:「あ、はい…」
すずさん {サラサラ…と鉛筆を走らせる)

片渕監督:「…見ます」
観客:(そこは劇中のすずさんに従っちゃうんだ…)と笑ってしまう。



~とは言え。
キャラメルの話では「周作さんの方が高価なもの」。
「すずさんのは個数が少ない。しかも開封して、たぶん
一個口に含んでいる」
※だからキャラメルの匂いを感じたのか…

河口や祖母宅の天井や照明の模様が登場すると、ますます
監督の口数が増す。
「座敷わらし」は喋らないから厳密には誰だか分からない。



コクバを集めるすずさん。燃料用だから枯れた松葉を拾う
筈だが、緑の松葉も拾ってしまってる。

きっと、すずさんだがら色を求めたのだろう…と。
のちに椿の着物をかぶって佇む時には工場が出来ている。



この場所も今はマンションが建って海は見えない。
こうのさんも地図など調べて苦労して描いたとか。
すずさんが描いた絵の中で佇むすずさん。絵画的。
原作で最も印象的な絵。



なお、北條親子が道を間違えたのは哲の腹いせ?…とも。

干している海苔の色は赤っぽく変えた。
いつもくれる人から、「焼き海苔じゃないんだから」と
指摘があったため。

※この辺は、流石のんちゃんに「(私と一緒で)生活する
 能力がない」と言われるだけの事ありです。

決戦服=女性はモンペ。
北條姉妹は当時の流行だと捉えている。



水原が被る帽子の「海軍」という文字、これが面倒だった。
袖口の階級章も。海軍は下士官が上官の階級を直ぐ判断する
ために正面に付いていた…などなど、だんだんと凄みが増す
監督コメント。

汽車、その鎧戸、石炭バスなどが登場すると、さらに饒舌に。

特に呉の港は重要で、以降も何度となく話が出てきた。
そこに戦艦が止まっている事にどういう意味があるか。
※海戦で敗れて…



他国との戦争が始まり、気象台が山の上に出来てる。

同時代にすずさんの知らないところで何が起きていたか?
そういった事を非常に熱心に語ってくれました。



そして初夜の話。
「柿の木」「新なの傘」の由来は…こうのさんも調査したが
厳密には不明。
※そこから発展し、結局柿の木は「植えた」。

すずさんが初夜で着てた(桜色の)着物、「やらしい」。
着物の柄では苦労した。
こんなに着物を描いたアニメは無いのではないか。



当時、主婦の朝は早かった。
男性達の出勤が7時とか。8時は遅い方。

北条家は標高200米にあるから水は低い所の井戸まで汲みに
行かなければならない。
雨が降れば雲というか霧の中。そういう場所。
※確かに高層ビルでも200mから上は雨天時、雲に隠れる…

なお、住所の808番というのは実在しない。
こうのさんによると「ウソ八百」(笑)。



径子さんと北条家に(戻って)来た晴美ちゃん。
母親は大人の話、自分はあやとりしつつも飽いちゃう…。
こたつに顔を乗せるシーンで、監督は

「…晴美ちゃん、退屈そうですね」

私:(いや、そう描いたのはアナタですから!)笑

(続く)

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会に行った(3)

2017年09月23日 | アニメ・特撮
上映前、監督がシネシティ2の繋がりを語ってくれた。

「試写会のころ、音量チェックで来たこともありました」
「でも今日は音絞っちゃいます」
※みな笑う



シネマシィと監督で確認し、「上映前は撮影OK」
(その代わり拡散してね)という事で、ギリギリまで
撮影してた我々も客電が消えるとスマホ電源をOFF。



暗転から(映画泥棒も無く)、テアトル東京オープニング。
男女がカクテルグラスで乾杯するが、グラスの黄色いモノは
何かテアトルの人に聞いたけど『分かません』との事。

※(そこから説明してくれるんだ)と、客席に笑いが・・・



そして俯瞰からの街並み説明。砂利船から見える風景も。
「左上に見えるのが刑務所」。高さは脱獄事件があって
「だったらこれぐらいだろう」・・・と。

すずさんが握ってるお金は実のトコロなかなかの額。
だから嬉しそう。

※客席から頷く声。「う~ん」と小さく呟いたり、笑ったり。
 そうか、これは我々にとっても発生可能上映会なんだな!

 ・・・もちろん度を越して喋る事は絶対しませんよ。

中島本町の説明。実在した商店。菓子屋から「キャラメルの
歴史は実のところ古い」。

迷ったすずさんが居る建物・・・。



主題歌がゆっくりと始まる。

タイトルから「のん」の文字。
海外版も日本語のままが大半だが、フランスだけ「Non」の
文字・・・。否定語から始まるという。

苦笑する監督に釣られて我々も笑ってしまう・・・

(続く)

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会に行った(2)

2017年09月23日 | アニメ・特撮
入場は15分前。
席は決まってるし、後ろの方だからゆっくり向かった。



2Fで発券後、スロープで降りる際、やっとポスター発見。
安心した。

「片渕須直監督 生コメンタリー付き上映会」


                               
中に入る。
巨大スクリーンという訳じゃないが、スクリーン脇に
大きなスピーカーが提っているのが特徴か。



時間過ぎたが、Twitterを確認するとシネシティさんが
「最終調整しております」とコメント。
ギリギリまで音響などチェックしているんだな・・・と
感じ入る。

少し押したことを詫びつつ、シネマ2の人が登場。
※男性の方。支配人さんかな?

最初から推している事、監督と何度もやりとりあり、
今回のような上映会に至った事を説明。



そして、紹介された片渕監督が登場。
我々は大きな拍手で出迎える。

すでに場内は固い一体感で満ち溢れておりました。

片渕監督は挨拶から「こういうのは初めてなので・・・」と
不安を口にする出足。



「ネタ切れで無口になったらコメント付きじゃなくなるので」
とも付け加え、我々を和ませてくれました。

コメント付きと言いつつ「音は調整しました」・・・と、臨場感は
損なわないとシネマワンの人は太鼓判。

上映開始が告げられると、監督はマイクを持ったまま最前列の
中央に腰掛けた。

わぁ、本当に上映映画を我々と一緒に見ながらコメントして
くれるのか!!

(続く)

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会に行った(1)

2017年09月23日 | アニメ・特撮
すさまじいチケット争奪戦はシネマシティ会員先行の6分半で売り切れ。
私はかろうじて後ろの席をゲット。

そんな立川シネマシティのイベント上映会。
片渕須直監督が直々に生コメンタリーを付ける上映。



行きましたよ立川へ。
新宿から特快で30ウン分、けっこう近いですよ。

思えば
「この世界」初めての舞台挨拶参戦がシネマシティだった。



のんちゃん、片渕監督が登場するイベント上映会。
「大ヒット記念」シネマワン「極上音響上映会」で、のんちゃんの
キレイさに度肝を抜かされ、監督のキラキラと輝く瞳に魅了された
ものでした。



あれで監督舞台挨拶回に感度も何度も足を運ぶようんなったんだよな。
しかも、いま当時のブログを見ると監督の事が何にも分かってなかった
事に驚愕する。

監督からすると「まだ始まったばかり」だったんだよな。



さて、前回の中央線道中BGMは「クリムゾン・キングの宮殿」だったが
※グレッグ・レイクが亡くなって落ち込んでたのよね・・・。

今回は「超時空要塞マクロス」CD。
超時空管弦楽コンサートの余韻がまだ残っているのでねぇ・・・。

そんなこんなで立川シネマシティは2度目。
余裕マンマンで向かいました。



けっこう前の時間にシネマワンに着いた。
「あれ?おかしい、ポスターも何もないなぁ」と思って自動発券機を
操作したら、このプログラムは受け付けられない様子。

「あわわわわわ、せっかくの予約が!」と、よくチェックしたら。



上映はシネマ2でした。

・・・わしゃあ良く「ボーっとしとる」と言われるが、まったくもって
そのとおりだよ。

速足で歩きつつ「シネマ2」をチェック。
シネマ2のスタジオa・・・音が凄まじく良いとか。



到着して直ぐ自動発券機を操作、チケット現物を手にしましたよ!

(続く)

メキシコでマグニチュード7.1の大地震

2017年09月23日 | 生活
9月19日にメキシコ中部で起きたマグニチュード7.1の大地震。
発生から3日目となった21日、倒壊した建物に閉じ込められた
人々の救助活動は時間との戦いになっているとの事。

メキシコ大統領府は、地震による死者は273人に上っていると
発表。

大統領は、救助活動と負傷者の手当てが依然として最優先
課題だと述べ、日本からも救助隊が派遣された。
*頑張ってほしい。気をつけて...

19日の地震によって数十の建物が倒壊。
停電も発生し、何百万人もの人々が影響を受けているという。

救助隊によると、首都メキシコシティだけでも最大10の建物の中に
まだ生存者がいる可能性があるそうで、もはや時間との
戦いとなっているという。



「この世界の片隅に」で、すずさんを演じた女性声優エリカ・
ランガリーカさんは、Twitterで「大丈夫」といったコメント
されてるとの事。

よかった。
何が良かったか分からんが、取り敢えず良かった。

そして。
ボクシングファンとして、自国選手以外ではメキシカンを
最も愛する者として、歴代王者、関係者、その周辺の方々の
無事を祈らずにはいられない。



ファン・マヌエル・マルケス、ラファエル・マルケス、
フリオ・セサール・チャベス、マルコ・アントニオ・バレラ
フェルナンド・モンティエル、ダニエル・サラゴサ
リカルド・ロペス、フレディ・カスティーヨ、ラウル・ペレス、



ルーベン・オリバレス、ジョニー・ゴンサレス、
アルフォンソ・サモラ、ホセ・アントニオ・アギーレ、
メルチョル・コブ・カストロ、ウンベルト・ゴンサレス、
ヘルマン・トーレス、アマド・ウルスア、ペドロ・フローレス、
ファン・フランシスコ・エストラーダ、ファン・エレラ、
アントニオ・アベラル、グティ・エスパダス、ミゲル・カント、
フリオ・セサール・バルボア、ビクトル・ラバナレス、
ラウル・ペレス、ルペ・ピントール、カルロス・サラテ、



イスラエル・バスケス、ネストール・ガルサ、ファン・メサ、
マヌエル・メディナ、グティ・エスパダスJr、セサール・ソト、
マルコス・ビジャサナ、ラファエル・リモン、
ホセ・ルイス・カスティーヨ、セサール・バサン、
ホセ・ルイス・ラミレス、レネ・アルレドンド、
アントニオ・マルガリート、ホセ・ルイス・ロペス、
ヘナロ・レオン、ホルヘ・バカ、ホセ・ピピノ・クエバス、



カルロス・パロミノ、サウル・アルバレス、ルペ・アキノ、
ヨリボーイ・カンパス、フリオ・セサール・チャベスJr、
フリオ・セサール・ゴンサレスetc...

どうか、無事で。
もちろん一般のメキシコ国民の方々も!

本日シネマシティで「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会

2017年09月23日 | アニメ・特撮
片渕須直監督が直々に生コメンタリー付ける上映会です。

片渕須直監督による1回限りの生コメンタリー付き特別上映会。
チケットは予約開始6分少々で完売!



私は何とか後ろの席を入手したので行ってまいります。

なお、当日はパッケージリテイク版の特別上映(Blu-ray)だそうで。
どうリテイクされたか、楽しみで御座います。

※コメンタリーをかぶせるため、本編音声は絞った物になるとか。
 


料金:通常料金
13時00分開映(15時30分終了予定)
登壇者(予定):片渕須直監督

さて、立川のランチスポットでも探しておくか!

『この世界の片隅に 特製手ぬぐいとフレーム切手セット』を予約

2017年09月22日 | アニメ・特撮
2017年8月14日(月)から、全国の郵便局(一部の簡易郵便局は除く)と
「郵便局のネットショップ」で申込受付が開始されている、
『この世界の片隅に 特製手ぬぐいとフレーム切手セット』

予約しましたよ。

販売/受付開始日:2017年8月14日(月)

商品内容
・フレーム切手 1シート(62円切手×10枚)
・特製てぬぐい 2枚(2種)
・特製ホルダー 1個
・ポストカード 2枚(2種)



商品属性:カタログ販売商品
販売単位:セット単位販売
販売価格(税込):1セット 4,800円(送料込み)

チラシも持ち帰りました。
なんか、新海誠監督関連の物もあるんですね。
「君の名は。」関連の物も…。

ちょっと迷ったけど、やっぱ5千円ちかくしますから…。
「この世界」だけにしました。

すずさんだけにしました。

届くのはもっと先みたいですが、その時が楽しみですねぇ。

モヒートティーのラム酒割りを作る

2017年09月22日 | 生活
最近お気に入りの伊藤園ティーズティー・シリーズ。

特にモヒートティーは、スーパーなどで割と手に入り
易いので良く飲んでいるのだが



先日「いいコト考えた!」と違う飲み方を試してみた。

プエルトリコ産のホワイトラムを買ってきて、
モヒートティーで割ろう…と。



緑茶の渋みや苦みと、水出しのミントジュレップの甘く
爽やかな清涼感を合わせて、スッキリとした味わいに
仕上がってるモヒートティー。

モヒートティーとラムを混ぜ、氷を浮かべて完成。
そのまま飲んだら…

う、旨い!!



ツマミは「わさビーフ」。
※他にも何かある気がするが…

我ながらナイス・アイディア。

他に誰がこんなこと考えつくであろうか!



…ハッ!

なんかいま「アホンダラ!」って声が聞こえた気が…。
「なに元に戻しとんねん」…って関西弁。

う~ん、分かった!

ここは黙って乱闘だ!

レイジング・ブル、死す

2017年09月21日 | ボクシング
レイジング・ブル(怒れる猛牛)の異名で知られたジェイク・ラモッタが
2017年9月19日に亡くなった。

享年95。
あのシュガー・レイ・ロビンソンと6度対戦し、滅多打ちに遭った事を
考えると(不謹慎かもしれないが)奇跡的な長寿とも言える。



ジェイク・ラモッタが活躍したミドル級は、いつの時代も花形階級。
しかも1940~50年代は、ロッキー・グラジアノ、トニー・ゼール、
マルセル・セルダン、S・R・ロビンソンら人気選手の宝庫。

そんな中、持ち前のタフネスとスタミナ、猛ラッシュで激しく戦い
抜いたラモッタの存在は異彩を放ったと言われている。



本名:ジアコーベ・ラモッタ
1922年7月10日、米NY州ブロンクスにて、イタリア人の父とユダヤ人の
母の元で生まれる。
スラムで育ったラモッタを喧嘩の日々から救ったのは、御多分に漏れず
ボクシング。

中量級としては身長173cm、リーチ170cmは短躯に当たるが、それでも
右利きのファイターとして頭角を現す。

ボディワークが上手いとか、出入りの足が巧妙だったとか、ゴムマリ
みたいに戦ったとか、そういうタイプではない。
機を見ては突進し、乱打を上下にブチ込むスタイルだった。



生涯戦績は、106戦83勝30KO19敗4引分。
最大の勝利は、ボクシング史上もっとも偉大な選手と言われる、
シュガー・レイ・ロビンソンの連勝を中断させた判定試合。

40連勝中のロビンソンはラモッタに唯一の敗戦を擦り付けられたあと
再戦での勝利を含め、92連勝!
ウェルターとミドルで2階級制覇を達成し無敵の快進撃を遂げた。
一勝の価値はボクシング史に残る程なのだ。

ラモッタ自身も人気選手マルセル・セルダン(仏)から世界ミドル級
王座を奪取。頂点に立った。

しかし彼に挑んで来たのは1階級下のウェルター級王者となった、
シュガー・レイ・ロビンソン。

パンチがあって、勘が良くて、スピードもあって、しかもタフ。
弱点は天才にありがちな「気まぐれ」だけ。
しかし、この日のシュガー・レイは気が入っていた。

さすがのラモッタも相手強打を浴び続け、それでも天才をロープに
詰めて乱打したが、ロビンソンも耐えた。
13ラウンドには滅多打ちを食らい、それでも倒れない王者を見て
危険と判断したレフェリーがストップした。

今ではありえない、凄惨な試合。
敗れたとはいえ戦い抜いたラモッタは賞賛されたという。

※クラシック・ファイトの白黒映像で見れますが、「まだ止め
 ないのかよ!?」と驚愕する程です。そういう時代だけど。



ロビンソンとの6度目の対戦で敗れ、王座陥落した後のジェイク
・ラモッタは精彩を欠き、黒星を増やして引退。

それでもナイトクラブを経営し、悠々自適の余生を送ったが、
現役時代の八百長が発覚したりしてスキャンダラスな存在と
して名前を売る事になってしまった。

※世界挑戦のチャンスが欲しくて星を売ったとも言われる。
 なお、シュガーレイはウェルター王者時代に欧州を転戦
 しているが、これは暗黒街の意向を汲まなかったため、
 ギャングの報復から逃れるのが目的だったとも言われる。

タフな時代を生きたラモッタ、その波乱万丈の生涯を自伝と
して記し、ヒットさせたりもした。
※ボクサーとしても「名誉の殿堂入り」を果たした。
 アメリカの拳闘界は心が広いねぇ・・・



そして彼の自伝は映画化された。80年代を代表する名作と
言われる「レイジング・ブル」である。

公開日:1980年(昭和55年)上映時間:128分 白黒
監督:マーティン・スコセッシ
主役:ロバート・デ・ニーロ
ラモッタは、強情で自分の意志を曲げない性分の持ち主で、
さらに猜疑心が異常に強く描かれ、それが仇となって身を
滅ぼすストーリーとなっている。

「ディアハンター」のデニーロと、ショーン・ペンが競演、兄弟
役として終盤まで激しい葛藤を見せる。

デニーロが役作りのため体重を30キロ近くも増減させた事は有名。
それはデニーロの代名詞と言われるようにもなった。
ボクシング・シーンの迫力も素晴らしく、ラモッタ氏本人が
お墨付きを与える程。



細いロープ、古い型の「EVERLAST」グラブ・・・当時を再現する細部の
拘りも見事。
宣材写真もボクシング誌から切り取ったか如し・・・だ!

デニーロは役作りと演技が認められ、第53回アカデミー主演男優賞を
始め、アメリカ国内の映画賞を多数獲得している。

もっとも正直言って、主人公の性格に問題あり過ぎ、終盤は救いの
ない話で、最初に見た時は「これのどこが名作なんだ?」と驚いたが。

引退後に膨れ上がった腹をガハハと笑いながら叩くラモッタ(デ・
ニーロ)の姿は清々しく、ある意味中途半端なハッピーエンドより
よっぽど魅力的だ。

そして米国映画の名作に不可欠な「アメリカその物を描く」視点。
1940年代~50年代を切り取った姿勢は評価の対象として納得がいく。



その時代を、まさに体現したジェイク・ラモッタ。
米フロリダ州マイアミの老人ホームで亡くなった、偉大な元世界王者。

―― レイジング・ブルよ、永遠に。

「ニュータッチ 凄旨 鬼金棒カラシビ味噌らー麺」を食う

2017年09月21日 | 生活
「鬼金棒」=おにきんぼう?

なんてシンプルに考えて、例によって珍しいパッケージに惹かれて
買ったカップ麺。

良く見たら、カラシビ味噌らー麺「鬼金棒(きかんぼう)」っていう
ニュータッチさんのカップ麺なのでした。



例によって買ったのはコンビニ。
税込278円。神田と池袋に店舗を持つ、激辛系ラーメンの人気店の
「鬼金棒(きかんぼう)」のカップ麺バージョンなんだそうな

カップ麺なので作り方はいつも通り。
封を開けてカヤクを振り掛けて、熱湯を注ぎ、ほぐれるのを待つ。

「鬼金棒」の看板商品「カラシビ味噌らー麺」は、唐辛子の辛さと
山椒のシビれを併せ持つのが特徴だそうで。



調理法は、かやくと後入れ液体スープ、調味油、そしてスパイスを
容器から出し、ノンフライの極太麺に湯を入れて5分待機。
フタの上で温めといた後入れ液体スープ、調味油を入れる。

最後にスパイシーな粉を掛けて完成。
赤いです。見た目だけでも辛そうです。

唐辛子と山椒が入ったスパイス、全部入れたら結構な迫力。
開き直って、ほぐれた麺をすすると、ついムセてしまった。



味噌の味は健在なので、大丈夫かなと思ったら、舌にシビれが…。
麺にも唐辛子や山椒が絡みつくいている。

ネギの彩りが有り難い、そうじゃないと目に痛い。(赤が…)

唐辛子系の辛さが好きな人にはオススメです。

私は、まぁ…イイ経験になったかな?

「フリー伝記本」翻訳版、日本の出版社から発売へ

2017年09月20日 | 英国ロック
忘れじのブルース・ロックバンド=FREE。
その伝記本が遂に日本の出版社から刊行される事は紹介済み。

原題は「Heavy Load: The Story of "Free"」
著者はDavid Clayton , Todd K. Smithの両氏。



翻訳者は葛葉哲也氏。
本国版が出版された後、日本版が出ない事を憂いて、自ら
2013年に自費出版した人物だ。

その時のタイトルが
「HEAVY LOAD FREE ~ブリティッシュ・
ブルース・ロックの雄 フリーの軌跡~」

推敲を重ね最終的に修正液で訂正箇所を直したような労作。
その情熱には頭が下がる思いがしたものだ。

当時、実際に出版社を訪ねたそうだがサイズの大きさとページの
多さに難色を示され、出版不況もあって良い返事は貰えなかった
という。



フリーの熱狂的ファンである私は直接葛葉氏に連絡を取って入手、
さっそく読み込ませて貰ったが。
その情報量に、ただただ圧倒されるだけだった。

http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/1ad87cce920b3803feac98b41bff47c1

(上記リンクは当時の弊ブログ記事で御座います)

その後も出版社とコンタクトを取る機会があった葛葉紙だが
なかなか刊行OKが出ない「もう一つの理由」があった。

本国版に掲載されている写真の数々。
これには権利があり、しっかりクリアしないと発売に漕ぎ
着けない。
出版社も、どうせ出すなら写真やツアーデータも掲載したい
意向だったそうだ。

今回出版される書籍は、そういった物も掲載されているとの
ことで、まさに「完全版」の翻訳本といって良いだろう。



今度出る伝記本のタイトルは
『デヴィッド・クレイトン "フリー・ザ・コンプリート
 伝説のブリティッシュ・ブルース・ロックバンド、栄光と挫折(仮)"』

ある意味、内容を良く表した書籍名だと思う。

オリジナル・メンバー4人の生い立ちと、音楽との出会い。
そして、4人がどのように出会い、フリー結成に至ったのか。
デビューから「オール・ライト・ナウのヒット、そして崩壊
していくバンドとコゾフの状況をメンバーほか、関係者達の
証言を交えて克明に描かれているからだ。

終盤はファンとして辛くなるほどの内容。
※メンバー以外にも死者は出るし…。

ただ、それでも
本格的海外ロックバンドの来日が珍しかった時代に、
(崩壊寸前で半ばヤケ気味だったとしても)
壮絶なステージでファンを魅了してくれた「忘れじの英国
ブルースロック・バンドの雄」フリーの伝説が紐解かれた
一冊なのだ。

我々ファン垂涎、新たな感動と発見に満ちた、フリー初に
して決定版と言える一冊なのだ。

私はもうamazonで注文しました。
ファンの方は品切れになる前に確保しておきましょう!



『デヴィッド・クレイトン "フリー・ザ・コンプリート
 伝説のブリティッシュ・ブルース・ロックバンド、栄光と挫折(仮)"』

デヴィッド・クレイトン (著), トッド・K・スミス (著),
葛葉哲哉 (翻訳)

1,500部限定生産。
巻末には68年から74年までの全ライブ日程を掲載。

単行本: 280ページ
出版社: DU BOOKS
発売予定:2017年10月13日
A4 / 280ページ予定
価格: 4,536円(税込)

当初は「栄光と奈落」というタイトルで、発売日も1週間早かったが。
色々と調整されているようだ。
一週間ぐらい待ちますよ!これまでも待ってきたんだから!

今回、完全版としての刊行を出版社から果たした葛葉氏の熱意と継続力に
最大限の敬意を表したいと思います!

そして出版元のDU BOOKSさんに感謝!

「この世界の片隅に」特装版特典ディスクを見た

2017年09月20日 | アニメ・特撮
amazonで予約購入した『この世界の片隅に (特装限定版) Blu-ray』
AmazonオリジナルメイキングDISC付ゆえ、まずコレを先に見た。



「のんちゃん」が「すずさん」になっていく映像。
14分だが、初めて声の演技をする若い女優さんのドキュメンタリー。

特典ディスクにも一部あるが、その拡大版だと思うと「ただの14分」
ではないと理解できる。



そして通常(?)特典
◆特製100Pブックレット
◆特典DISC
 ・旅のはじまり ~映画『この世界の片隅に』制作準備の日々~
 [ロケハン・脚本・絵コンテなど制作過程を追った新規メイキング映像]
 ・練馬アニメカーニバル2015 映画『この世界の片隅に』公開まであと1年!
  記念トークイベント
 ・呉市立美術館 マンガとアニメで見る こうの史代 この世界の片隅に 展
 ・アニメーション映画『この世界の片隅に』制作風景 背景篇
 ・アニメーション映画『この世界の片隅に』制作風景 原画篇
 ・『この世界の片隅に』ライブ付プレミア試写会
 ・『この世界の片隅に』公開記念!ネタバレ爆発とことんトーク!
 ・劇場舞台挨拶集
 ・アニメーション映画『この世界の片隅に』オリジナルサウンドトラック
  発売記念 スペシャルライブ[コトリンゴ・カタスミクインテットによる
  劇中音楽の貴重なスペシャルライブ映像]
 ・のん、すずさんになる。
  [のんによるアフレコ現場・広島キャンペーンなどの映像と共に振り返る
  新規インタビュー映像]



「制作準備の日々」でロケハンを重ねる監督、完成を信じつつ進める絵コンテ、
これだけでグッときます。

「練馬アニメカーニバル2015」でのトークイベントも印象深い。
この頃、私はノホホンと日々を過ごしていた。不明を恥じます…。

制作風景や原画展には圧倒される。手間の掛かることを当たり前のように。
職人さんのような仕事…。



『この世界の片隅に』ライブ付プレミア試写会も沁みる。
コトリンゴさんの歌と演奏を横で聴いて目を潤ませる片渕監督とのんちゃん。
とくに、のんちゃん!
あなたは約8ヶ月後、コトリンゴさんと一緒に9万人の観衆の前で「悲しくて
やりきれない」を歌うのですよ!(涙)

『この世界の片隅に』公開記念!ネタバレ爆発とことんトーク!
…ロフトプラスワンでの秘密会議のような雰囲気が堪らない。
この辺じゃ応援するようになってたが、チケットなど取れるワケもなかった…。
見たかったイベントだから収録が凄く嬉しいよ。
快進撃前夜、ぶっちゃけトークが楽しすぎる!



やっぱり驚いたのが尾身美詞さんがキレイな事!ベッキーの親戚か!?
こんな可愛らしい人が、あんな怖い径子さんを演じてたのか!?

リンさんを演じた岩井七世さんも色白美人。女性声優さん皆カワイイ。



北條サン役+広島弁方言ガイドの新谷真弓さんは、小柄なマスコット的な存在?
ナイロン100℃では、そうだった印象あったが、さすがに広島弁の先生だからなぁ。
健康~ナイロン・ファンのウチの連れ合いにこの映像を見せたら感慨深そうだった。

本人がいう「これまでワケが分からない役が多かった。宇宙人とか」のコメントにゃ
二人で大笑いしてしまいましたよ。

ロフトプラスワン、いつの間にか一緒にその場にいる気分。
気がつけば、お客さんと一緒に私も拍手していました(笑)。

コトリンゴさんのLIVEは、これだけでも一作品に数えられる素晴らしさ。
ピアノのハンマーは弦を叩くだけじゃなく、優しく撫でるものでもあると再認識を
いたしました。優しい演奏です…。



そして、「のん、すずさんになる」
キャンペーン光景など、これまた印象深い。

のんちゃんが、どんどん奇麗になっていく…。
女性として、そういう時期という事もあるが、再び人目に触れて華が甦っていく様が
たまらなく素敵だ。

「空腹問題」も、こうなると笑い話。

このディスクだけでも何度も見ることになりそうです。
~というか、次は本編だよ!

「超時空管弦楽」の余韻

2017年09月19日 | アニメ・特撮
通勤中に聴いてます。
「超時空要塞マクロス Song コレクション」

先日行った『マクロス35周年記念~超時空管弦楽~』
その印象が深かったのよねぇ…。



「愛・おぼえてますか」の衝撃が凄くてねぇ…。
※あの曲も加藤和彦さんだったか

元曲はシンセが伴奏で目立つけど、オーケストラ・
ヴァージョンも凄くて…。

何度も書きますけど、映像と何の違和感なく聴ける
演奏なんて、凄すぎます。

※それだけ再現してるってことですもの。
 東京フィルさんの演奏の安定度たるや素晴らしい
 モノがあったって事ですよ。



ハネケンさんの作曲と楽器の編成は、親しみやすく、
スーッと入ってくる。しかも印象に深く残る。
…本当に凄いと思いますよ。

そもそも、ほかの作曲家の方々は「先生」と呼んで
しまう私なれど、羽田さんには「ハケネンさん」だ
もんね。

軽く見てるんじゃなくて、それだけ親しみ持てる存在
…って事なんですよ。



まぁ、オーケストラと違いソリストに関しては往年の
再現って意味じゃ色々と意見はあると思いますが、
人間が演ることですから、スタイルの変化などなど
ある訳ですよ。



それ言っちゃ絵だってそう。
美樹本さんだって(良い悪い別にして)いまミンメイ
描いても「無名」ちゃんっぽくなってしまいます。

年月の結果ですから、その辺ずっと同じという訳には
いきません。



飯島真理ちゃんだって、声にビブラート掛けるように
なったのは「技巧」の結果ともいえるし。

直居さんのギターがジャズフレーバー増してるのは、
寧ろ原点に戻ってるから。

※晩年のアラン・ホールズワースに「テンペスト時代の
 ハードロック・ギター弾いて下さい」なんて言っても
 120%実現しません。←分かりづらいぞ



そんなこと考えつつ、音源聴いてTwitter覗いてたら…
なんと新宿ピカデリーの「爆音映画祭」で『マクロス
愛・おぼえてますか」が上映されるじゃないですか!!

い、行きてぇ~!!

※まだ詳細日程は不明。ちなみに日にちによっちゃ、
 私は仕事日なのでムリ…

コンサートのスクリーンで久々に観た劇場版マクロス。
言っちゃなんだが、かなりのベタドラマ。



でもねぇ、それがイイんだよ。
ベタに照れた時から和製ドラマの転落が始まったんだよ。

※全部がダメとは言いません。
 「過保護のカホコ」とか面白かったし!

ベタを恐れず大仰に作って人気を掻っ攫ったのが韓流の
ドラマ(つかナチュラルにベタなんですけど・・・)。
日本人はベタが好きなんです。

ベタに「バカァ!」とか言ってビンタする展開とか最高
なんです。

ああ、やっぱ劇場で観たいよ「青・おぼえてますか」。
スケジュール合いますように…。

「高梨康治 & 刃」のチケット購入

2017年09月19日 | 邦楽
キュアメタルで名を馳せた作曲家&ミュージシャン高梨康治さん。

彼のLIVEが近づいてきた。
「高梨康治 & 刃-yaiba- LIVE 2017」

数々のアニメ作品の音楽を手掛けてきた高梨康治さん。
最近でも「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」「タイガーマスクW」
海外でも大人気の「NARUTO-ナルト-疾風伝」「FairyTail」から「AllOut!!」まで
HR/メタルとシンフォニックな要素を融合した彼の楽曲にはファンが多い。

また、作曲家としても2017年JASRAC賞でも「FAIRY TAIL BGM」で「国際賞」を
受賞した実績もある。

その高梨康治ことナッシー率いる『刃-yaiba-』のライブ。
前売りチケット購入いたしました。

『キュアメタルナイト』からの連チャンなので、これで4年続けてになるかな…。



9月24日(日)
開場16:15 / 開演17:00
会場 新宿ReNY
席種/料金 全自由 6,500円(税込)
※入場時、ドリンク代別途600円必要。
※整理番号順の入場。
※6歳以上チケット必要、6歳未満入場不可。

<出演>
高梨康治(Keyboard)
茂戸藤浩司(Taiko)
藤澤健至(Guitar)
-KIJI-(三味線)
元永拓(尺八)
満園庄太郎(Bass)
市川義久(Drums) & Ray(Vocal)

GUEST:
水谷美月(Violin)
田野アサミ(Vocal)
ますだみき(Vocal) 他

【刃-yaiba-】  
世界的人気作品「NARUTO-ナルト-疾風伝」のアニメーション音楽を担当している、
高梨康治を中心としたロックグループ。
和楽器をフィーチャーしていることでも知られる。



キュアメタルのライブともメンバーは被っておいでなので、これまで
同様の熱狂は約束されたようなモノでしょう。
※田野アサミさんも最早レギュラーと化しておいでだし。

毎回ドラムスにコージー・パウエルのスピリットを感じるし、そもそも根底には
ブリティッシュ・ハードロックのエキスがあるので、それだけで燃えるのですよ。

そこにヴァイオリンが加わったり、アイルランド音楽のテイストが混じったり、
当然「和」楽器の音色も盛り込まれたり…その芳醇さも堪らないのです。

そして、ライブ・ミュージシャンとしての高梨氏。
作曲家として成功したとしても、やっぱりステージ上で演奏するのが楽しくて
仕方がない。そんな表情とプレイが素晴らしいのです。
※あと、ライトなMC(笑)

まぁ、行ったならば、ワタシャこれまで同様リポートみたいな事を拙ブログに
アゲるんでしょうが。
MCとかのニュアンスを間違って書いちゃうかも知れませんねぇ…。



※終盤、降ってくる風船と格闘するアサミさんを「ウリャー」とバルーンを元気
 イッパイ蹴っ飛ばしたみたいに書きましたが、ご本人によるとギタリストの
 健至さんが使用するエフェクターを必死に守っていたとの事…。

 これは事実誤認というよりアサミさんには「オリャー」と暴れて欲しいという
 私の願望だったに違いありません。陳謝します。スイマセンです。

 まぁ、しかし。

 「ドキュメンタリーはフィクションである」なんて言葉を最近おぼえましたが。
 「イベントリポートもフィクションである」なんて事も言えるかもしれません。
  ←怒られんぞ!



そんなこんなで。
必ずしも最近の楽曲は聴いていない私ですが。

もともと視聴してない『ファンタジスタドール』だって、「ハイ!ハイ!」と
楽しく盛り上がっちゃうんですから。

そのへん不安は無いのです。

9/23には『この世界の片隅に』イベント・チケットをゲットした私。
またしても週末イベント連チャンです。

まだ家族にはナイショです。(怒られるかもな~)
でも盛り上がりに行きますよ!

ジャミロクワイがリベンジの来日公演

2017年09月18日 | 洋楽
今年3月に最新アルバム『オートマトン』をリリースし、
5月に来日公演が開催予定だったものジャミロクワイ。

しかし、Vol.のジェイ・ケイ腰痛による緊急入院で
あえなくキャンセルとなったのは既報の通り。

当時私も腰痛で不調だったため、なぜか連れ合いに
ジェイ・ケイと一緒にディスられたも記憶に新しい。



そのジャミロクワイ、ジェイ・ケイの回復に伴い
リベンジの来日公演が発表されたが、9月15日(金)に
武道館で開催され、無事に終了したとの事。

5年ぶりとなる来日公演、
ジェイ・ケイも絶好調とはいかなかったようだが、
まずは実現しただけでも良かったね・・・と。

腰痛仲間として申し上げたい。