プロボクシング 世界トリプルタイトルマッチ
12月31日 東京・大田区総合体育館
【WBA・IBFライトフライ級タイトル統一戦12R】
田口良一(ワタナベ) 判定 ミラン・メリンド(フィリピン)
WBA王者の田口良一(31才)が、IBF王者のメリンド(29才)に
堂々の判定勝ち。
7度目の防衛を果たすとともに王座統一に成功した。
5月に八重樫東(大橋)を圧倒し、初回KOで王者になったメリンドは
怖い相手だった。
特に序盤が危険で、シャープなパンチを矢継ぎ早に放ってくる。
これをモロに食ったらさすがにタフな田口も危ない、後半勝負が妥当。
~それが試合前の下馬評だった。
※それでも打ち合いかねないのが田口だったりするんだけどね…。
個人的には年末最大の興行、注目の試合…それが田口vsメリンドだった
のです(統一戦だから当然なんだけど)。
はたして試合は予想通りに田口がジャブと足でコントロールを試みる展開。
よし、いいぞと思ったら初回終盤にメリンドがボディから連打を仕掛け、
田口の顔をアッパーで突き上げた!やっぱ怖い!!
2回
田口が前に出て右!気が強いわ。打ってからクリンチもイイ戦術だ。
3回、田口が左レバーで優位。
メリンドは当て続けて調子に乗るから寸断するパンチがイイ。
4回
田口が距離取って右。メリンドは中途半端か。
5回、序盤メリンドが出るが、鼻のブリッジに腫れが見える。
これは試合に影響でるか?
6回、メリンド攻撃が続かない。
7回
お互い手が出るが、要所で有効打当ててるのは田口だ。
8回
田口が集中打を狙っている。右でグラつかせたら一気に行くのか?
9回、
田口が頭から出血。それでもメリンドの出鼻に右を合わせた。
10回
田口が圧力掛けて連打。素晴らしいスタミナと負けん気だ!
11回
出血にめげず田口が攻める。目には入らない位置ゆえ戦局へ
影響なしか。メリンドは疲れた。
揉み合いに出てるのはメリンド。
12回
田口が連打。ストップ勝ちを取りたいがメリンドも粘って判定へ。
田口はステップバックも良かったなぁ。あれで反撃を避けていた。
採点は116ー112、117ー111が2人。勝者は田口!
統一だ。メリンドも相手を称えている。立派だね。
田口は終始ジャブを伸ばし、要所で多彩な右を放った。
出鼻へのヒットも有効。上下の打ち分けでも場内を沸かせた。
目の前の強敵と戦って一歩一歩現在の地位を固めた田口。
これも中々出来ることではない。
目標を果たし、「二つのベルトを巻いて感慨深い」と語った田口。
しかし、まだまだ燃え尽きる事はなさそうだ。
ダウンを奪うなり、連打でストップ勝ちしてくれたら最高だったが、
ここは素直に王座統一を称えたい。
田口の戦績は31戦27勝(12KO)2敗2分け。さらなる強敵
マッチが期待できそうだ。
【WBOフライ級タイトルマッチ12回戦】
木村翔(青木) 9回2分34秒TKO 五十嵐俊幸(帝拳)
木村は初防衛に成功。
1位で元WBC王者の五十嵐は、王座復帰ならなかった。
木村の戦績は19戦16勝(9KO)1敗2分け。
五十嵐は29戦23勝(12KO)3敗3分け。
TBSのKYOKUGENは、この試合から放送されたが。
「やっとボクシングですか」って感じでしたよ。
さてさて、試合は王者・木村がサウスポー五十嵐に苦手意識を
払拭できてるか?…注目点でしょう。
「距離詰めれば関係ない」と居直って踏み込めば…。
挑戦者の五十嵐は元アテネ五輪出場選手。
足を使ってストレートを当てればチャンスあり。
初回が始まってみると、木村は前に出て圧力を掛け、五十嵐は
足を使ってジャブを出す。
どちらも目指す展開へ歩を進めており、あとは徹底度をどう増す
かが勝利のカギだ。
3回
木村前に出るがパンチのスピードか…。左、右と打っても間が
空いているし、打ち終わりもフワッと流れている。
4回も同様。
良く攻める王者だが、パンチの速さと切れは挑戦者。
攻勢は木村が取っている。
しかし、相手の左右フックの間に五十嵐が「ビシッ!」と真ん中
から左ストレートを突ければ分からない。
※またはアッパーを貫通させれば!
5回、五十嵐も手を出す。
6回
スタミナ豊富な木村は、疲れてからが力が抜けて良いパンチが出る
感じだ。ボディ打ちが効いてきそう。
7回
木村が世界王座を奪取した試合のような展開になってきた。
あの時の相手も元トップアマだった。
~というか、中国の英雄で元オリンピック2大会連続金のゾウ。
その元メダリストを追い回して倒したんだよな!
8回
木村の左フックがカウンターになって五十嵐棒立ち!
ピンチだったが、木村のラッシュを凌いでラウンド終了。
9回
右ストレートからの連打を仕掛ける王者!
反応はしている五十嵐だが、勢いに押されてコーナーを背に棒立ち!
天を仰いだところでレフェリーがストップ!
木村、見事な初防衛だ!
これまた「フットワーカーの技巧派サウスポーは圧力掛けて倒せ」と
いうセオリーを実践した試合振りだったが。
これも分かっていながら中々出来ないものです。
五十嵐も試合を自分に手繰り寄せようと数々の手段を試みた。
アウトボクシング、打ち合う時は打ち合う、前に出て接近戦・・・。
ペース争いという意味では非常に面白い試合だった。
五十嵐の健闘にも拍手を贈りたいです。
拳四朗同様、全国ネットの生放送で素晴らしい試合を披露した木村。
今後の活躍が楽しみです。
【IBFミニマム級タイトルマッチ12回戦】
京口紘人(ワタナベ)8回2分28秒TKO カルロス・ブイトラゴ
京口は初防衛に成功。戦績は9戦9勝(7KO)。
24才の京口、早い出世で素材の良さを知らしめたが、今回は3位の
ニカラグア選手。試練も予感もあったが、TVで映ったシーンでは
いきなり左フック当てまくり・・・。
8回、連打で相手が守勢に回ったところでレフェリーストップ。
ブイトラゴはニカラグア選手と言うか、動きのテンポがゆっくりなタイ
選手みたいだった。(色白だったけど)
頬も腫れてたし、止めたのは妥当。
京口に関しては、真価は2度目の防衛戦以降で証明・・・だな。
年末興行は全て日本選手が勝利。(日本選手同士の対戦含む)
よい興行収めとなりました。
来年も盛り上がりますように。
12月31日 東京・大田区総合体育館
【WBA・IBFライトフライ級タイトル統一戦12R】
田口良一(ワタナベ) 判定 ミラン・メリンド(フィリピン)
WBA王者の田口良一(31才)が、IBF王者のメリンド(29才)に
堂々の判定勝ち。
7度目の防衛を果たすとともに王座統一に成功した。
5月に八重樫東(大橋)を圧倒し、初回KOで王者になったメリンドは
怖い相手だった。
特に序盤が危険で、シャープなパンチを矢継ぎ早に放ってくる。
これをモロに食ったらさすがにタフな田口も危ない、後半勝負が妥当。
~それが試合前の下馬評だった。
※それでも打ち合いかねないのが田口だったりするんだけどね…。
個人的には年末最大の興行、注目の試合…それが田口vsメリンドだった
のです(統一戦だから当然なんだけど)。
はたして試合は予想通りに田口がジャブと足でコントロールを試みる展開。
よし、いいぞと思ったら初回終盤にメリンドがボディから連打を仕掛け、
田口の顔をアッパーで突き上げた!やっぱ怖い!!
2回
田口が前に出て右!気が強いわ。打ってからクリンチもイイ戦術だ。
3回、田口が左レバーで優位。
メリンドは当て続けて調子に乗るから寸断するパンチがイイ。
4回
田口が距離取って右。メリンドは中途半端か。
5回、序盤メリンドが出るが、鼻のブリッジに腫れが見える。
これは試合に影響でるか?
6回、メリンド攻撃が続かない。
7回
お互い手が出るが、要所で有効打当ててるのは田口だ。
8回
田口が集中打を狙っている。右でグラつかせたら一気に行くのか?
9回、
田口が頭から出血。それでもメリンドの出鼻に右を合わせた。
10回
田口が圧力掛けて連打。素晴らしいスタミナと負けん気だ!
11回
出血にめげず田口が攻める。目には入らない位置ゆえ戦局へ
影響なしか。メリンドは疲れた。
揉み合いに出てるのはメリンド。
12回
田口が連打。ストップ勝ちを取りたいがメリンドも粘って判定へ。
田口はステップバックも良かったなぁ。あれで反撃を避けていた。
採点は116ー112、117ー111が2人。勝者は田口!
統一だ。メリンドも相手を称えている。立派だね。
田口は終始ジャブを伸ばし、要所で多彩な右を放った。
出鼻へのヒットも有効。上下の打ち分けでも場内を沸かせた。
目の前の強敵と戦って一歩一歩現在の地位を固めた田口。
これも中々出来ることではない。
目標を果たし、「二つのベルトを巻いて感慨深い」と語った田口。
しかし、まだまだ燃え尽きる事はなさそうだ。
ダウンを奪うなり、連打でストップ勝ちしてくれたら最高だったが、
ここは素直に王座統一を称えたい。
田口の戦績は31戦27勝(12KO)2敗2分け。さらなる強敵
マッチが期待できそうだ。
【WBOフライ級タイトルマッチ12回戦】
木村翔(青木) 9回2分34秒TKO 五十嵐俊幸(帝拳)
木村は初防衛に成功。
1位で元WBC王者の五十嵐は、王座復帰ならなかった。
木村の戦績は19戦16勝(9KO)1敗2分け。
五十嵐は29戦23勝(12KO)3敗3分け。
TBSのKYOKUGENは、この試合から放送されたが。
「やっとボクシングですか」って感じでしたよ。
さてさて、試合は王者・木村がサウスポー五十嵐に苦手意識を
払拭できてるか?…注目点でしょう。
「距離詰めれば関係ない」と居直って踏み込めば…。
挑戦者の五十嵐は元アテネ五輪出場選手。
足を使ってストレートを当てればチャンスあり。
初回が始まってみると、木村は前に出て圧力を掛け、五十嵐は
足を使ってジャブを出す。
どちらも目指す展開へ歩を進めており、あとは徹底度をどう増す
かが勝利のカギだ。
3回
木村前に出るがパンチのスピードか…。左、右と打っても間が
空いているし、打ち終わりもフワッと流れている。
4回も同様。
良く攻める王者だが、パンチの速さと切れは挑戦者。
攻勢は木村が取っている。
しかし、相手の左右フックの間に五十嵐が「ビシッ!」と真ん中
から左ストレートを突ければ分からない。
※またはアッパーを貫通させれば!
5回、五十嵐も手を出す。
6回
スタミナ豊富な木村は、疲れてからが力が抜けて良いパンチが出る
感じだ。ボディ打ちが効いてきそう。
7回
木村が世界王座を奪取した試合のような展開になってきた。
あの時の相手も元トップアマだった。
~というか、中国の英雄で元オリンピック2大会連続金のゾウ。
その元メダリストを追い回して倒したんだよな!
8回
木村の左フックがカウンターになって五十嵐棒立ち!
ピンチだったが、木村のラッシュを凌いでラウンド終了。
9回
右ストレートからの連打を仕掛ける王者!
反応はしている五十嵐だが、勢いに押されてコーナーを背に棒立ち!
天を仰いだところでレフェリーがストップ!
木村、見事な初防衛だ!
これまた「フットワーカーの技巧派サウスポーは圧力掛けて倒せ」と
いうセオリーを実践した試合振りだったが。
これも分かっていながら中々出来ないものです。
五十嵐も試合を自分に手繰り寄せようと数々の手段を試みた。
アウトボクシング、打ち合う時は打ち合う、前に出て接近戦・・・。
ペース争いという意味では非常に面白い試合だった。
五十嵐の健闘にも拍手を贈りたいです。
拳四朗同様、全国ネットの生放送で素晴らしい試合を披露した木村。
今後の活躍が楽しみです。
【IBFミニマム級タイトルマッチ12回戦】
京口紘人(ワタナベ)8回2分28秒TKO カルロス・ブイトラゴ
京口は初防衛に成功。戦績は9戦9勝(7KO)。
24才の京口、早い出世で素材の良さを知らしめたが、今回は3位の
ニカラグア選手。試練も予感もあったが、TVで映ったシーンでは
いきなり左フック当てまくり・・・。
8回、連打で相手が守勢に回ったところでレフェリーストップ。
ブイトラゴはニカラグア選手と言うか、動きのテンポがゆっくりなタイ
選手みたいだった。(色白だったけど)
頬も腫れてたし、止めたのは妥当。
京口に関しては、真価は2度目の防衛戦以降で証明・・・だな。
年末興行は全て日本選手が勝利。(日本選手同士の対戦含む)
よい興行収めとなりました。
来年も盛り上がりますように。
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