あるBOX(改)

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粟生、防衛失敗

2012年10月27日 | ボクシング
いろんな意味で残念な敗戦だった。

10/27東京国際フォーラムで行われたボクシングWBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ12回戦は
王者の粟生隆寛(帝拳)が、メキシコのガマリエル・ディアス(同級4位)に3-0の判定負け。4度目の防衛に失敗。
ディアスは3度目の挑戦で悲願を達成した。

序盤から打ち気マンマンに見える粟生、相手正面から左ストレートを狙うが
ディアスは前後の動きに長けて被弾を許さず。

大きな試合を噂されると、その前の試合で「良い勝ち方をしよう」と力が入ったりする事が良くあるが
粟生もそのドツボに嵌っているのか?逆にディアスの右を打たれるシーンあり。

3R、ディアスのバッティングで粟生の左まゆ付近から出血。ディアスはバッティングにより1点の減点。

4R終了時点での公開採点は、38-37、37-38、36-39で挑戦者が優勢。
2-1とは意外。それほどディアスのペースに見える。

5R、ディアスはローブローの反則で減点1。やや厳しい気もしたが、それ以前にも「ボコッ」をノーファールカップを叩くローブローを注意されてるので唐突感は無い。

中盤ややペース・ダウンしたディアスに粟生のパンチがヒットするシーンも増えた。
ラリオスからダウンを奪った粟生なら、ディアスのパンチにもカウンターが当たる筈。
7Rに左でグラつかせ、追撃するも決定的なシーンには至らず。

8R、再度のバッティングの傷から激しく出血した粟生。目に血が入って視界が悪い様子。終了間際、不用意に右を貰う。

公開採点は76-74で粟生が1人、76-74でディアスが2人。
これは完全に終盤勝負の展開。

9R以降、粟生は前に出るが、足やクリンチで逃れる挑戦者。
たまに伸ばすディアスの右が当たり、顔面からの出血は止まらない。
その影響か不用意に被弾する悪循環。
残り30秒、粟生の左ストレートで挑戦者の右をアイカット。
ここでレフェリーが「パンチによるもの」と正確に判断してくれたが、運が無い時はコレだって「バッティング」として自分が減点される。
出血はお互い様な状況で、運を手繰り寄せる事も出来ない王者。

最終回。
粟生の打ち気はディアスのクリンチで誤魔化される。そこで膝を着く王者。
今日はこのパターンも多い。
試合前のアピールほど好調では無いのかも。(正直に「不調」言う選手もいないだろうが・・・)

ディアスは勝っているとの計算か、このラウンドもクリンチと足を多用。
勝っても面白い王者にはなれなそうな選手だ。

このまま終了ゴングは鳴り、勝敗は判定へ。

採点は、112-114、112-114、111-115。
結局、3-0でディアス。

粟生は敗れ、内山との世界王座統一戦の夢と散った。
ゲスト解説に内山を呼びながら、「獲らぬタヌキの・・・」となってしまった。

内山もだけど、粟生も評価の定まらない選手だなぁ。
粟生はコンディショニングの点で出来不出来があるから尚更だ。

今度は粟生次第・・・というか、本田会長次第ですなぁ。


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