あるBOX(改)

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思い出の名勝負「勝間和雄vs川手康正」

2011年05月09日 | ボクシング
東京 後楽園ホール
1984年1月1日
【日本Jバンタム級タイトル】

勝間関連では川手康正(角海老)戦も大激戦だった。
渡辺を右のワンパンチで倒して奪取した日本Jバンタム級
タイトルの初防衛戦、まだ穴王者か化けたのか不明の時期。

私の頭のなかでは、
伊波政春の再起戦で簡単にダウン奪われている写真や、ホープ
新崎満のトライアルホースとして中堅の実力を見せながら連打を
浴びて天を仰いだ姿があったので、ビックリの王者奪取だった
次第なのです。

アマの高校3位のキャリアがあるとは言え、デビュー6戦の川手に
勝機は?…とも思えたが

試合は川手の1Rからの攻勢で思いっきり噛み合った。
カトンボ体型なのにファイターの川手、内側からのストレートは
殆ど無し。

あえて近い距離での打ち合いにのった勝間、右フックで応戦するが、
川手のエネルギッシュな攻撃に時にタジタジ。2Rには川手の右で
グラつく苦戦。

そこでマシーンのように左右を繰り出して反撃し、攻めてピンチを
脱した勝間。
3R開始直後、右フックをいきなり浴びせてダウンを奪う。

立った川手と猛烈な打ち合いが展開されたがパワーでは勝間が上。
左ボディで2度目のダウン。
4Rにもダウンを追加するが川手も猛烈に粘り打ち返す。

フラフラの川手はそれでも5R手を休めない。
しかしペースは完全に勝間。連打で棒立ちにさせ、川手が右を打ち
返そうと踏み込んで来た瞬間に右フックがドンピシャ!

・・・ヒザを折って倒れた川手、それでも立ちあがったが、主審は
両手を交差。挑戦者は同時に崩れ落ちセコンドの介抱に・・・。

佐々木会長(勝間は、所属は神林だったが実質はシントーの選手だった)に
しがみついて喜びを発散させる王者。

化けたかどうかは、まだ判断つきかねたが決め手パンチの凄さは見せ付けた。
(後の経歴を考えると「化けた」と言っても、結果的には良いだろうが)

川手はその1戦で実質消えた。いい根性をした選手だった。


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