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訃報:小島功先生

2015年04月19日 | 漫画
連載漫画「ヒゲとボイン」や黄桜酒造のCMなどで知られる、
小島功先生が4月14日に逝去されていた。

脳出血にて昨年11月8日から療養中だったという小島先生、
87歳と長寿ではあったが、もっと画業を続けて欲しかったなぁ。



1928年生まれの小島功先生は美術を学ばれたのち、1956年より
週刊誌のアサヒ芸能にて「仙人」の連載を開始され、
1974年からはビッグコミック・オリジナルで「ヒゲとボイン」の
連載を始め、共に超ロングランのシリーズとなったが、

お倒れになって以降は両作品とも休載中になっていたという。

1990年に紫綬褒章を、2000年には勲四等旭日小綬章を受賞。
日本漫画家協会の名誉会長を務めていた小島功先生は、
TVでも「11PM」で大橋巨泉氏ら相手に飄々としたコメントを発し
「本業あるけどTVに出ても面白い人」という“走り”とも言えたで
しょうねぇ。



黄桜のテレビCMに登場した女性河童の色っぽさへのドキドキ感は
忘れがたいものがありますよ。

※お酒のCMとあってカッパ家族の母親なんですよね。
 旦那に酒を注ぎながら自分もイケるくち。子供たちも周囲で
 遊ばす良妻賢母。でも色っぽい。理想の女じゃないか・・・

子供カッパも可愛いんだよなぁ。

最小限の線で描き、色も殆ど使わない。
筆の描線だけで色気を表し、空白の妙も知り尽くしている。


※今回、訃報に触れて画像を検索したら色々な画が出てきました。
 上記書籍の表紙絵なんて小島功先生にしか描けないのでは?
 普通はタイトルに負けてしまいますよ・・・。

手の込んだ絵も、女性の髪など伝統的な日本美術の技法を使って
描きこなしておいででした。
緻密さも併せ持った凄い絵師だった・・・って事ですねぇ。

時に癒され、時にドキドキさせていただき、ただただ感謝です。
小島功先生、素敵な絵の数々を有難う御座いました。

小島功先生の御冥福を心より御祈り致します。


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