あるBOX(改)

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グレッグ・オールマン死去

2017年05月30日 | 洋楽
オールマン・ブラザーズ・バンドのグレッグ・オールマンが
5月27日、米ジョージア州サバンナにある自宅で亡くなった。

死因は、肝臓ガンの合併症との事。
2007年にC型肺炎を発症し、2010年には肝臓移植を受けていたが、
その後も完全な回復には至らなかったという。享年69歳。



訃報にあたり、オールマン・ブラザーズ・バンドのアルバムを
・・・と思ったら、1stが聴きたくなって。

取り込んだウォークマン引っ張り出している。
改めて聴き直すと最初から凄いアルバム作ってらっしゃる。

後に出したライブ盤のほうが緻密だ。
この初スタジオ作は、ずっとラフで生々しい。



※フィルモアのライブは安定感ありすぎゆえ私は1stの方が
 好きなんです。

グレッグの甲高くねばっこい声も、この頃から出来上がってる。
キーボードの音も独特の浮遊感を生むのに効果的だ。
やっぱり凄いバンドです。

~とは言え最初から売れたワケじゃない同バンド。
知名度・評価・売り上げを上げたのは「フィルモア・イースト」
ライヴ。しかし、この後グループは悲劇に襲われる。

クラプトンにも影響を与え、サザンロックの雄としてジャンルの
頂点を極めた若きギタリスト=デュアン・オールマンがバイクの
事故で亡くなってしまったのだ。
24才という若さで、まさにこれからという時に!

ひとつ違いの兄を失ったグレッグは、それでもバンドの活動を
継続したが、翌年にはベーシストのベリー・オークリーもバイク
事故で死亡…。



せめてもの救いはバンドが大所帯で、ギターも当初からツインの
編成だった事。
そのギタリストがディッキー・ベッツという腕利きだった事。

オールマン・ブラザーズ・バンドは「イート・ア・ピーチ」や
「ブラザーズ・アンド・シスターズ」を発表し、ヒットにも
恵まれた。

※「ブラザーズ…」はポップになったという批判もあったが・・・。
 私は「ランブリンマン」大好きですよ。

ロックで無茶なツアー生活に明け暮れたバンドは、御多分に漏れず
70年代ロックの凋落とともに空中分解。



その後は再結成と分裂を繰り返す事になった。
合間にはグレッグ自身、ソロ活動や自分の名前を冠したバンドで
公演を行なうなど、リスペクトされるミュージシャンとして悠々
暮らしていた印象がある。

結婚歴は6回、3度目の妻はシェール。
名物カップルとして有名だった。



最晩年は病と共存しながらのミュージシャン生活だったそうだが、
調子がおもわしければライブをこなし、亡くなる直前には何と、
新譜を完成。
そのアルバム「Southern Blood」は9月発売予定だという。

先だって亡くなったチャック・ベリーといい、ミュージシャンは
亡くなっても音源を残す、凄いです。やっぱ尊敬モノです。

「Last Album」ではリラックスしたレイドバック・サウンドを
聴かせてくれるんでしょうか。
それとも甲高い粘っこシャウトを聴かせてくれるんでしょうか…。

グレッグ・オールマンの安らかな眠りを祈ります。


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