あるBOX(改)

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糸川英夫博士が「COSMOS」に寄せたフーリエの数式

2016年05月29日 | 邦楽
先日ブログにUPした「冨田勲/宇宙幻想」。
ライナーノーツに載っていたのは糸川博士の「随想」

「冨田勲はかもめのジョナサンである」までは分かったが
フーリエの数式まで持ち出されているのには驚いた。
つ~か、フーリエなんて初めて知った。



もう、ナンダカワカラナイ。
天才は奇人。
イトカワ先生、マッドサイエンティトな部分があったという。

言ってみりゃ奇想天外なアイディアを思いついちゃ実現して
しまう冨田先生もマッドだ。

手塚治虫先生も。

でも愛されたのは、それを実現するポジティヴなエネルギーが
あったゆえ。

色んな物を受け入れる懐深さゆえ。
※手塚先生なんて受け入れた上で嫉妬してた。

天才同士が呼応していた時代。

冨田サウンドのコミカルな部分は手塚漫画のヒョウタンツギや
赤塚ギャグ漫画のキャラクターから来ているなんて・・・・、
海外の音楽ファンが知ったら驚くだろうな。



P.S.
タワレコ・トークショーでは「手塚旋風に巻き込まれましたよ」と
笑いながら語っておられた冨田先生。

TVアニメ劇伴を作曲した縁で、実験的前衛作アニメ「展覧会の絵」に
曲を付けた冨田先生。

そもそも手塚サイドはオーケストラ版を使う予定だったが、版権を持つ
海外出版社からNGを食らい、急遽冨田先生に依頼されたという経緯が
あるから、とにかく時間が無い。

結局、「線画」のイメージで最小限の音作りで乗り切った冨田先生、
後のシンセ版「展覧会の絵」を絵の具を塗り重ねるイメージで作り上げ
たのはリベンジの意味もあった模様・・・。

面白いのは、
富田先生が後に「冨田旋風」で周りを巻き込むようになった事。

「ドーン・コーラス」や「サウンドクラウド」、そして初音ミクとの
競演・・・。

しかも、スケールがデカイ。
クレーンからヘリ、建設機械、ヴァーチャルアイドルとオーケストラの
組み合わせ(再演ではプロジェクション・マッピングも!)。



スタッフやプログラマーも巻き込まれがハンパじゃない。
普通は「ムリ!」って言いたくなるトコロだが、もっと大変な事を
乗り越えた世界のTOMITAに「やりましょう」と言われちゃ、
諦めは御法度だ。

「今回だけじゃない。もっと先を見据えての事ですから」
その殺し文句で多くの人が動いた事でしょう。

その方々が近い未来、冨田旋風の経験を大きく活かして活躍される事。
私はそれを期待しています。


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