――凹む。
「世界中のカワイコちゃんは俺の物」と思ってる身からすると、“オトコの話”延々と聴かされるのは凹む。
まぁ、実質フラれた話のようだが。
つ~か、こんなカワイコちゃんを振るなんて・・・なんて言ってると「私だって20代後半ですよ」と返される。
しかし。
オレが恋愛相談を受けるタマか?オレのモテなかった話を延々としてやろうか?チミの方が若いけど、何倍も恋愛経験あるよ、絶対。
そう思うも、一応オレは「世帯主=勝ち組」で、カワイコちゃんは「自称・負け犬」。
「いや、結婚年齢も出産年齢も今は上がってるしさ・・・」とフォローするも、恨めしそうな上目遣いに遭う。
「あるさんは どうだったんですか?」と聞かれ、拙い経験談を話す。
まぁ、しかし。
男と女の揉め事は大体同じパターンで。「男=鈍感、女=愛情を求める」「男=面倒臭がる、女=怒る」なパターンで。
カワイコちゃんが怒ってる事は、大体オレも連れにヤって怒られてる事ばかり(苦笑)。
「も~、なんで男の人ってそうなんですか」と怒られてる気分。
・・・なんでオレが。
こっちが「男って大体怒ると黙るでしょ?言わなくても判れよな・・・って感じなんだよね」なんて言おうモノなら。
「それが頭に来るんです、人間なんだから会話で解決しようって思わないの!?・・・って」ムキになられる。
・・・なんでオレが怒られてるの?
「まぁ、妥協ですよ、妥協」なんて誤魔化しながら自分の失敗談など話して、少し笑いを取り。
脇の通路を通る若手の「いいな~、あるさん」の視線を維持する。
・・・・なんなんだよぅ。
なんで「カワイコちゃんとの楽しい語らい」が こんなノリになってるんだよ(涙)。
ムリヤリ音楽の話に持ってって「イイの来たらコンサート行かなきゃ」と言っても
「チケット貰えたらなぁ・・・」と知人らしき広告代理店野郎の存在をチラつかせる。
あぁ、住む世界が違っちゃったのね・・・。
つ~か、自分の好きなミュージシャンのコンサートくらい自腹で行けや!!
・・・と喉まで出掛かったが我慢(「その金が無いんですよ!」とブチ切れられそうだし)。
そういや以前「オデッセイのチケット調達してもらう事できたんですけど、エアロじゃない日で・・・。おもわず『バカッ』って叫んじゃいました」なんて言ってたなぁ・・・。
イイ娘だったんだけどねぇ。いや、今でもイイ娘なんだけどねぇ・・・。
まぁ、最後の方で「最近もこんなの買ってさぁ」なんてミュージックライフ75年2月号なんて見せたら、やっと食いついてきて。
パラパラめくってるトコロで「75年ならエアロもデビューしてるけど、まだ載ってないねぇ」とフォロー。
「ジェフ・ベック特集」のレコード・コレクターズにエアロのフォトがあったから見せてみる。
喜ぶカワイコちゃん。
あぁ、同僚時代にレココレのエアロ特集あげたっけ・・・。
小野真弓ちゃん系の笑顔だねぇ。または、さとう珠緒ちゃん系・・・。
やっと願望が叶い掛けてきた・・・と、ミュージックライフのネタを引っ張る。
「表紙の人、オレが一番好きなヴォーカリストなんだよ」
「へぇ~、そうなんですか」
「でもさ、今度クイーンのメンバーと組んでツアーに回るんだよ、クイーンのヴォーカル扱いでだよ!!」
「あら、それは嫌でしょうね~」
「チミだって嫌だろ!?エアロのスティーブン・タイラーがKISSのヴォーカルとしてツアーに出たら!」
・・・・と畳み掛けたら。
「いや、スティーブンだったら許せるかなぁ」(笑顔)
「ええええええええ!?顔とか塗っちゃうんだよ!?星とか描いちゃうんだよ!」
「スティーブンだったら似合うかも♪」
「ま・まぁ、そうかも知れないけど・・・火とか吐いちゃうんだよ!?」
「スティーブンだったら何でも許しちゃう♪」
―――ダ、ダメだ。
こいつもオレの手に負えねぇ・・・・・。
「世界中のカワイコちゃんは俺の物」と思ってる身からすると、“オトコの話”延々と聴かされるのは凹む。
まぁ、実質フラれた話のようだが。
つ~か、こんなカワイコちゃんを振るなんて・・・なんて言ってると「私だって20代後半ですよ」と返される。
しかし。
オレが恋愛相談を受けるタマか?オレのモテなかった話を延々としてやろうか?チミの方が若いけど、何倍も恋愛経験あるよ、絶対。
そう思うも、一応オレは「世帯主=勝ち組」で、カワイコちゃんは「自称・負け犬」。
「いや、結婚年齢も出産年齢も今は上がってるしさ・・・」とフォローするも、恨めしそうな上目遣いに遭う。
「あるさんは どうだったんですか?」と聞かれ、拙い経験談を話す。
まぁ、しかし。
男と女の揉め事は大体同じパターンで。「男=鈍感、女=愛情を求める」「男=面倒臭がる、女=怒る」なパターンで。
カワイコちゃんが怒ってる事は、大体オレも連れにヤって怒られてる事ばかり(苦笑)。
「も~、なんで男の人ってそうなんですか」と怒られてる気分。
・・・なんでオレが。
こっちが「男って大体怒ると黙るでしょ?言わなくても判れよな・・・って感じなんだよね」なんて言おうモノなら。
「それが頭に来るんです、人間なんだから会話で解決しようって思わないの!?・・・って」ムキになられる。
・・・なんでオレが怒られてるの?
「まぁ、妥協ですよ、妥協」なんて誤魔化しながら自分の失敗談など話して、少し笑いを取り。
脇の通路を通る若手の「いいな~、あるさん」の視線を維持する。
・・・・なんなんだよぅ。
なんで「カワイコちゃんとの楽しい語らい」が こんなノリになってるんだよ(涙)。
ムリヤリ音楽の話に持ってって「イイの来たらコンサート行かなきゃ」と言っても
「チケット貰えたらなぁ・・・」と知人らしき広告代理店野郎の存在をチラつかせる。
あぁ、住む世界が違っちゃったのね・・・。
つ~か、自分の好きなミュージシャンのコンサートくらい自腹で行けや!!
・・・と喉まで出掛かったが我慢(「その金が無いんですよ!」とブチ切れられそうだし)。
そういや以前「オデッセイのチケット調達してもらう事できたんですけど、エアロじゃない日で・・・。おもわず『バカッ』って叫んじゃいました」なんて言ってたなぁ・・・。
イイ娘だったんだけどねぇ。いや、今でもイイ娘なんだけどねぇ・・・。
まぁ、最後の方で「最近もこんなの買ってさぁ」なんてミュージックライフ75年2月号なんて見せたら、やっと食いついてきて。
パラパラめくってるトコロで「75年ならエアロもデビューしてるけど、まだ載ってないねぇ」とフォロー。
「ジェフ・ベック特集」のレコード・コレクターズにエアロのフォトがあったから見せてみる。
喜ぶカワイコちゃん。
あぁ、同僚時代にレココレのエアロ特集あげたっけ・・・。
小野真弓ちゃん系の笑顔だねぇ。または、さとう珠緒ちゃん系・・・。
やっと願望が叶い掛けてきた・・・と、ミュージックライフのネタを引っ張る。
「表紙の人、オレが一番好きなヴォーカリストなんだよ」
「へぇ~、そうなんですか」
「でもさ、今度クイーンのメンバーと組んでツアーに回るんだよ、クイーンのヴォーカル扱いでだよ!!」
「あら、それは嫌でしょうね~」
「チミだって嫌だろ!?エアロのスティーブン・タイラーがKISSのヴォーカルとしてツアーに出たら!」
・・・・と畳み掛けたら。
「いや、スティーブンだったら許せるかなぁ」(笑顔)
「ええええええええ!?顔とか塗っちゃうんだよ!?星とか描いちゃうんだよ!」
「スティーブンだったら似合うかも♪」
「ま・まぁ、そうかも知れないけど・・・火とか吐いちゃうんだよ!?」
「スティーブンだったら何でも許しちゃう♪」
―――ダ、ダメだ。
こいつもオレの手に負えねぇ・・・・・。
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