4月15日(水)
「週刊新潮」が朝日新聞襲撃「ニセ実行犯」に騙されたとの編集長手記を読み、がっかり。たんなる経過報告だ。「騙された」というが、結果として読者を「騙した」との苦悩がまったく見られない。社内処分がないことにも違和感がある。「完全な誤報」というが、「架空話ではない」とする。作られた物語を普通は架空という。第三者の検証委員会を設けるべきだろう。徳丸、赤塚、四葉などなどを走り、歩き、挨拶をし、了解を得てポスターを貼っていく。ひとつの定式化したリズム。これを定石とせずに新しい試みをするつもりだ。赤塚でポスターを貼っていたとき、バイクに乗った創価学会の青年が話しかけてきた。路上対話で政治の現状と板橋のことを聞き、とても興味深かった。近くの区立美術館で「幻惑の板橋 近世編」を展示していると知ったのでしばし観賞。入場は無料。
室町時代から江戸時代まで400年も続いた狩野派の始祖である狩野正信などの作品が鮮やか。係員に美術館の現状を伺う。広報方法など、さまざまな課題を思う。「赤のれん」で昼食。店主夫人の紹介で近所の会社に勤める女性3人に挨拶、リーフレットを渡す。大山の事務所から東武東上線で池袋へ。座席に座れば、前の席に座る男性が「非正規の労働者の待遇を改善してください」と握手を求めてきた。リーフレットを渡したところ、左隣の和服女性も声をかけてきた。さらに右隣の女性も。宣伝物を手渡し、それぞれと握手。こんな経験ははじめてのこと。形態は異なるとはいえ、小選挙区での闘いとはこうした連続ばかり。麹町で下車。草野仁さんと相談事しばし。再び事務所へ。拉致問題の解決を求める意見広告運動で、「7人の会」と寄附を寄せてくださった多くの方々を代理して書類にサイン。これで4月末の紙面掲載はほぼ確実となった。
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話変わって、週刊新潮の懺悔(笑)。
島村のような嘘つきや詐欺師は細部にわたってiいつでも多弁を弄する。そして人を騙すには大きい嘘ほどいい。この公理通りの話でした(笑)。
しかし週刊新潮の総括記事、一読して甘いなあ、ということです。前半は自己擁護を入れた泣き言(こんな部分は要らん)。後半は、いかに自分たちがジャーナリストの第一資質である自らによる裏付け取材の徹底、そして真実に迫る批判精神を持って居なかったかを語っているだけ。本人が真実だと言ってるのに編集部が勝手に訂正するのはまずいと思いました、ですって(呆然)。それじゃあ記事にして公にした責任がどこにも無いでしょうが。島村のほうが大手出版編集部より上手でしたと認めたいわけですね。
連載2回目にアメリカ大使館職員の名が出てきて、1980年代にアメリカ大使館が、反朝日のテロ活動に金を出していたという話が出てきたときに、「週刊新潮」編集部以外は、おいおいいくら何でもこんな与太話を記事にしていいのとみんな思ったわけです。そのとき撤退する事ができたはず。コンマ以下じゃないですか。
裏付け取材でなく、レトリックによって記事を作文していくという「虚構テキスト」がお家芸の同社の体質が、同じ体質の作話男と同調しあったということか知らん(涙)。
「慚愧に堪えない」という編集長の言葉は最後にとってつけたようにしか響きません。