有田芳生の『酔醒漫録』

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「眼からうろこ」の『幕末維新 消された歴史』

2009-11-04 09:13:42 | 読書

 11月3日(火)091103_15020001 昨日も今日も冬のような寒さ。朝日新聞で「成熟社会の居住モデル」についての企画打ち合わせ。私的総括ではざっとこう書いた。〈小選挙区での経験は貴重なものであった。「敗北を抱きしめて」次なる課題に向わなければならないと思うのは、大きな課題を発見したからである。これまでオウム、統一教会、カルト教団や拉致問題などに取り組み、それを国政でのテーマにしようと考えてきた。ところが練馬、板橋での二年間の政治活動を続けるなかで、日本全体の今後にかかわる大問題を発見した。これは私個人が選挙で敗北しようと厳然たる「時代の課題」として残されたままだ〉(続きの一部は別項)。ジムで泳ごうかと思ったものの、風邪をひくのを恐れて、汐留から銀座まで歩く。休日ゆえの雑踏状態。はじめて入る喫茶店「凛」で読書。安藤優一郎さんの『幕末維新 消された歴史』(日本経済新聞出版社)は「眼からうろこ」の抜群の面白さだ。たとえば「薩長同盟」なども西郷隆盛と桂小五郎の合意文書などはなく、しかも倒幕が目的ではなかったという。日本人が大好きな坂本龍馬の役割も、立会人以上のものでもなかった。この本を読んでいると、歴史とは特定の「英雄」によって動くものではなく、諸藩や幕府などの絶えず変動する力関係によるものであったことがよくわかる。いまの政治状況に当てはめてみても、重要な要因は個々人の営為が積み重なる組織と組織の変転きわまりない軋轢による偶然の産物であるようにも思えてくる。夕方からシネスイッチ銀座で「母なる証明」を見る。よくできているのだが、やはり「作り物」だと思わせてしまうのが、惜しい。帰宅して酒を飲まずに家族で鍋をつつく。


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1 コメント

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有田芳生氏 民主党から参議院比例代表で出馬 11... (一言苦言)
2009-11-19 17:25:10
有田芳生氏 民主党から参議院比例代表で出馬 11月19日の報道に接し唖然とする。
有田お前もか!そんなに議員になりたかったのか!というのが正直な感想である。
二十数年前の気骨はどこへ!!全てがお遊びだったのか 権力におもねないジャーナリズム精神はどこへ 非常に残念である。
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