11月4日(木)本会議が終わった。「官僚の書いた答弁書をそのまま読むな」との質問に菅直人首相は「私もそうしたいんです」と答えて議場がざわめく。答弁漏れがないように、しかも質問内容が遅くになってしかわからないからだと説明。TPPについての与野党の質問には歯切れの悪い答弁だった。菅首相の答弁時にはいつものように野次が飛び交う。「首相失格」「あなたがやめる以外にないんだよ」「いいとこどりするなよ」「ボー読みするな」「中身のない答弁をするな」……。こんな国会を見ていれば、玉石混交ではあるのだが、既成政治への不満と批判としてアナーキーな心情が広がるばかりではないか。民主党の舟山康江議員が「決算重視の参議院」として与野党を超えて議論し、予算編成に決算結果を反映させるべきと述べたことは正論だ。「国会よ蘇れ」と思う議員もきっと多いことだろう。