「有田芳生さんの使命感」 加藤 タキ(コーディネーター)
有田芳生さんと私は、日本テレビ系列の『THE ワイド』でコメンテーターとして10年以上ご一緒させていただきました。
根が真面目。ものすごい勉強家。ものごとの本質をきちんと理解し、それに対する意見をご自分の言葉でいつも大変わかりやすく表現なさる。だれにも迎合しない。反権威なひと。公正なひと。自然体。庶民的。家族を愛している良きお父さん…などなど、彼を褒める形容詞はいっぱいあります。
有田さんの公平でジャーナリスティックなコメントは、視聴者にとても信頼されていました。番組の中ではほとんど笑顔をお見せになることはありませんでしたが、有田さんのちょっと照れたような笑顔はじつにチャーミング。“思い邪(よこしま)なし少年”って感じです。
その 有田芳生さん が、いよいよ国政に挑戦!
本来は国会議員のバッジをつけて赤い絨毯を歩く姿などおよそ似つかわしくない方だと思うのですが、いまの日本の政治、政治家たちを見ていて、彼は奮い立つものがあったのでしょう。外野でもの申すジャーナリストとして世直しを計ることも出来たとは思うのですが、有田さんの国を想う心意気が「立法に携わろう」という行動に移させたのだと思います。
有田さんの“立法府”に対する情熱と信念。私には、わかるのです。
私事で恐縮ですが、私の両親は1890年代に生まれた明治人。2人とも政治家でした。かつて明治~大正のはじめの頃、父は弁護士になって人間として不平等をこうむっている人たちの助けになりたいと、法学の勉強に励みました。その後、新聞記者を経て、労農運動の活動をしていましたが、父の初心を貫くには「まず法律を作るところに身をおくこと」と気がつき、昭和の初期から政治家をめざし、第19回総選挙(昭和11年)に初当選しています。父も母も、日頃の社会活動の延長線上で目指す“人づくり”、“国づくり”があり公僕として立法に責任をもつ政治家になることの意義があったのです。
有田芳生さんは、長いことジャーナリストとして活躍をされていらした中で、
多分、私の両親と同様の熱い想い、使命感、責任感をもたれたのではないでしょうか…。
有田芳生さんの公正なる主張と 勇気ある行動力にエールを送ります!