日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

思い出した。

2016-03-23 12:28:48 | 演劇
数十年前の日々。

とても稽古が好きだった。稽古場で演出家がダメだしをしていて、役者がどんどん変わっていくのを見ているのが凄く好きだった。バイトの時間さえ大丈夫なら、一日中でも見ていたいくらい。
自分のことになると・・・・不器用であまりにもいっぱい一杯すぎて、まったく見えてないし、演出家の言っている意味が理解できない。自分のせいで稽古が止まっている罪悪感から余計にパニック。ある時演出家に「○○←(ワタシの名前)つらかったら泣いてもいいんだぞ。」と優しく言われ、思わず「いいですか。じゃ、すみません。」と稽古場で、皆の前で大泣きしたのも、いい思い出です~(演出家がティッシュくれた。この時の演出家・マンガ「ガラスの仮面」の黒沼先生のモデルになったお方です。)残念ながら、ワタシはマヤにはなれなかったが~~!!がははこの時19歳になったばかり。

次に出会った演出家(自分がおおいに影響をうけた)から、自分の内面だけでなく、客観的にみることの必要性も教えてもらった。感受性や感性に頼りすぎることの危うさ、理論の必要性も、作品を作る上でかかせないこと。引き出しをとにかくたくさん持ちなさいと。その年頃(20歳そこそこ)にありがちな、商業的なミュージカルに夢中になった時には(ほんとに一瞬でしたが)「見てもいいけど、あんまり見すぎるな、馬鹿になるから。」とのお言葉(笑)自分がそっち方面への興味がないことは気づいていたので「すごく納得。」現在タップをやっていてとても困るところなのですが、エンターティメントやショー的なものにはほとんど興味が持てないのは変わらないな。今どうしているのかな?FBで見つかるかと思い登録したのですがね。。。。

あと、棚からぼた餅?みたいな。
ある方の計らいで、商業演劇の裏側を見せていただく機会に恵まれました。
そう、あまり興味を持てないジャンル。だけど、この時の演出家がTV「北の国から」の杉田成道さん。出演者も豪華でした~。ワタシは存じ上げなかったのですが、脚本の堀越真さんも凄い方なんだよ、とお聞きしました。商業演劇っていろいろな意味で凄いんだな~と興味深かったです。やはり面白かったのは稽古。メインの方はさすが、さすがなのですが、普段商業演劇しか関わっていない出演者は、違う世界(TV業界)の演出家の言うことに戸惑いを隠せないようでした。面白いのにな~。狭い世界だけで生きて行くのってつまらないな、って思いました。自分が知らない世界だからこそ面白いという好奇心は失いたくないぞ、と思いました。

ワタシ、貴重な経験たくさんさせていただけて。恵まれていましたね。
でも、演劇は、もう身近に感じることはないですね。あの頃からちっとも変わってないもの、時代がこんなに変わっているのに。山形では見る事ができないだけ?そうでもなさそう。

気づき

2016-03-22 10:00:54 | 映画・音楽
映画を見る時、登場人物のひとりに自分を投影することはないだろうか。
あ、あの登場人物、(自分の)友人の誰それに似てる・・・とか感じること。そういうことの積み重ねで、作品に引き込まれていくことも多いんだと思う。「似ているけど、似ていない。」他人のことだからわかること。

映画は、自分が体験していないことまでも、身代わりの自分(登場人物の誰か)が体験しているのを見ることによって、あたかも自分の経験のように自分の心にしみ込んでいく・・・その点がワタシが映画を愛してる理由。だから、ハリウッド映画のような、日常生活からはあまりかけ離れているものに魅力を感じないのかな、と思う。

映画「ハッピーアワー」の中に、とても引き込まれる登場人物がいた。目が離せない。
主人公の4人の中に、ではない。
他人との不思議な距離感を持っている人物だ。

すべての常識にすべてゼロから挑む。純粋に。
会話だけですすむシーンから(相当長いはずなのに)全然目を離せない。その後も自然な流れとして受け止められた。その人物は、人を「顔」で判断するという。「そんなのただの面食いやん。」みたいな反応がかえってくるけど、「だって、顔にすべて現れるでしょ。」
正直に言おう。ワタシも判断は「顔」です。
美形に興味はないけど、「いい顔」をしている人は信じます。顔から、その人の歩んできた人生を想像できる、とまで言ったら、ちょっと大げさにはなるかもしれないけど。それでも、かなり・・・・
そして第一印象は、大抵、そんなに外れることもありません。(直接会った場合)
顔で、中身を読んでいること、って、実は珍しいことではないと思うんです。友人になるのだって、「あ、なんかこの人とは気が合いそう」とか「う、ちょっとこの人苦手かも」っていうのは全く理屈ではないと思う。

そこで、新たな気づきなんです。ワタシ時々、「全く読めない」人に会うんです。「気が合いそう」なのかも、「悪い人」なのかも、見たまんま、なのかも、実はすごくいい人、なのかも。全くわからない。ーでも気になる。すごく魅力的だ、っていうことだけはわかるんです。この時代だから登場した、新たな人物像なんだな、というのを。。。また映画に教えてもらいました!

Happy hour

2016-03-20 22:29:28 | 映画・音楽


これ、やばいわあ~(笑)
新しい映画体験です!!なんて表現していいか、わからん。
・・・そして、見終わって、関西弁が耳から離れん・・・・(笑)

ハッピーアワー

面白かったーーー。どうなんだろう、人によっては面白いと思わない人もいるのかな。
男の人側から見たら、どんなふうに感じるのだろう?生物学的にも、まったく別の生き物ですね!(謎・謎・謎)
是非、自分の目で確かめられることをおすすめします。5時間17分ありますけど!(笑)

劇中の怪しげな?WS。「重心に聞く」というタイトルのワークショップがこの映画のメタファーになっていると思うのですが、実は不思議な偶然がワタシの身に起こっていたのです。その日の(私の)朝の占いがずばり、「重心を低くするほど、自由に動けるでしょう」というものだったから。(どこが占い?占いっぽくない?そこがワタシの気に入っているとこ。)とにかく、「なぜ、こんな脚本が書ける?!!!!」という感動と、5時間以上みているのに、さらに、もっと見続けていたい、と思わせるプロの俳優さんではない出演者の方々。もう、奇跡みたいな作品です、ホント。幸せな時間にありがとう、でした。

相互作用

2016-03-19 09:55:52 | ダンス
使うかわからないけれど(笑)自分に課して昨日つくりあげた振り付け・・・
自分で作っておきながら覚えられずー苦労した~ハア。(なるべく難しくないステップのみを使い、且つリズムにひねりのあるものを目指している。音数も、意識して少なめに、と)

一晩寝たら熟成されてた!やった!!(???)

なんちゃってインプロ(音楽的な知識とかルールには疎いので。すみませぬ。)をレッスンに取り入れるようになってから、振り付けもかわった。ガラパゴス状態でTAPをやっているワタシは、超マンネリが怖いのだ。それは嫌、だよね。

しなやかに、揺れる、生活も守っていきたいのだ。さあ、今日も映画みるぞ~

あの頃の怒り

2016-03-16 10:22:02 | 
今の社会状況ととても似ているのに驚いてしまう。

TVや、公の場で、とても「人の痛みをわかった」ような発言で好感度をあげているような人が、プライベートでは全く別の人格のような。そのことを知って、とてもとても傷ついた。
人間だから、欠点もあるし、完璧な人間なんているはずもないことは、いくらなんでも18歳だったワタシでもわかる。だけど・・・それにしたって・・・

才能の方が、人間性よりも大切なの?!

そのことは本当に悩んだ。・・・っていうか、ワタシの中に答えはあった。(のだと思う。既に)
だって、上京した理由は「宮沢賢治」だったから。(宮沢賢治ワールドのような世界観を表現できる人になりたかった。)人間性の方が大切に決まってるじゃん!!!!!
あきらめきれずに探し求めて・・・いろいろありましたなあ~(笑)

そんな世界はここにはないよ。と、神様が教えてくれたのだと思います。
このまま演劇を続けていこうか悩んでいた時(ワタシに)「深刻な病気の疑い」が。
自分がこのまま死んでいくとしたら、何を選ぶ?と考えたら、簡単に答えが見つかりました。
途中でやめることの挫折感とか、他人からどう思われるか、とかすべてふっとんだ。
残された時間。自分の心に嘘ついてる時間なんかないから。

にせものの人生を生きることに何の意味がある。

不思議なことに、死ぬと思っていたのに、まだ生かしてもらっている。
だから、絶対嘘をつかないで生きていかなければ、と。そこだけは守らないと、と思う。感謝の気持ちを持って。
(やっと書けるようになった。。。!!)