日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

日常

2016-02-03 10:14:38 | 映画・音楽
まだまだ、映画「恋人たち」の余韻に浸っています。

この音楽とともに。
usual life
福島の人を思って作った曲。(日常を奪われた人、ということだと思います。)

    僕らは、あの頃の日々を取り戻したのかな

映像とともに蘇っちゃいます。ワタシはニワトリ、という曲が流れた時も涙が出そうになったな。映画の登場人物の女性が少女に戻ったように魅力的に見えて。(あ、観ていない人にはわかりませんね。)東北から流れてきた、という役の光石さん、流石でした。彼のそれまでの人生が見えるようでした。(ああいう人が壊れてしまう社会に生きているんだな、私達。と思いました。)上司役の黒田さん。あの人が観たくて、再び映画館に足を運んでしまいました。ワタシにも落ち込んでいるその時々に(当然、アツシ程の痛みじゃないです。)ああいう存在がいてくれて、そのおかげで今、こうしていられるんだな~って、あったかい気持ちになれました。
どんなに小さな光でも、それを大切に積み重ねていくと、人はなんとか生きていくことができるんじゃないのかな。

写真のアヒル。ワタシの私物です。映画に登場したアヒルは監督の私物なんですって。通り魔に妻を殺されたアツシがお風呂で「おまえが溺れちゃったら、オレもだめだから・・・・。がんばれ、がんばれ。」っていうんです。
・・・・監督もアヒルさんにお世話になってた、って。それで、祝・アヒルさん銀幕デビュー!!って。

こういう作品に出会えた時、希望とか勇気をもらえます。同じような思いを抱えている人が他にもいるんだ、って。

ワタシも叫びたくなる。「一億総活躍社会とか、どうでもいいんですけど。」「女性が輝く社会、とか。ほんと、ほっといてください。なんで輝かなくちゃいけないんですか。」

それより、生まれて間もない子供とかが殺されなくてすむような社会つくってくださいよ。
弱者ばかりが痛めつけられるような社会、もうほんとに勘弁してくださいよ。

それでも人は、生きていく。