宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

基本原理を知る

2007-04-16 23:44:19 | 政治
右翼思想と言おうか、愛国思想を持つ人がいてもそれは異端でもなんでもないが、それが大量となると、問題が起こる。
そもそも愛国を要求する事を不自然に思わない人間が、「まとも」と思っている事自体、歪んでいるとしか言いようが無い。
自己愛、自国愛の要求は、世界の中の日本国と言う位置づけを否定するものだ。
地球あっての世界有り、世界あっての日本有り、ではないのか?
日本あっての日本国では、その心は「閉ざされし器の中」にいる(ニート)と変わらない。
日本の周りを世界が回っているのではない事は誰しも疑問の余地がないであろう。
愛国右傾は、天動説に相当する。
だから、我が身かわいさに、反日、日本に文句を言う者たちはみんな敵となり、訳も分からず幼稚な喧嘩言葉を振り回す事になる。
これが大多数になると、幼稚な日本国と相成り、世界にはそのように写るのである、高等教育を受けている筈なのに、情けない限りである。

加工貿易立国、立憲国家はそれに「基づく」政策なり、思想なりを持たなくばなるまい。
世界とアジアと仲良くしていかねばならない事は分かりすぎるほど分かってしかるべきだ。
それが最大の基本原理なのだ。
相手がどうのこうのではない、自らが自らを律し、平和に対しての揺らぎもなく、
戦火への危険性を排除して、日本への信頼性を甦らせることが必要ではないのか・・・・
上っ面の言葉だけの反省では、心からの悔い、反省、検証なき犯罪者の累犯性は多大であり、周囲の不安は当然に増大するものである。
それが加害者の加害意識の希薄性と言う自然の摂理のために、軽率に一線を飛び越えてしまうのだ。
反省がないから平和への確たる覚悟が生まれないし、相手の不安気なる思いを慮る姿勢も成長できないのだ。

良く若い時は、自分を守るために空手を習おうとしたり、自分を切れ易い人間に見せようとしたり、強面を強調したりする。丁度そんな感じが今の日本にはある。
まあ何かはわからないが、死への恐怖、不安感がそうさせるのだが、北朝鮮もそんなところなのだろう?

時間の経過と共に、不思議とそのような不安感は次第に無くなっていくが、それは、自分自身の相手への対応が変わっていくからである。
肩肘張っていきがっていた若かりし頃と違って、肩肘張っていたのでは疲れ、実りの無いことが分り、悟るようになって、次第に角が丸くなってくるのだ。
無理やり、事を為そうとせずに自分の、自国の力量を知り、それに合わせた分量の事を行おうとする、それを分別と言うのである。
経済に見合った軍事力、とか、政治力とか、無理する必要など無い、と、思う。
それが理解できるようになって、そこから日本の世界における地位が名実共に向上する、と思っている。
だから私は、今の日本国は、日本人は「幼稚」と断罪しているのである。
戦前システムへの回帰と愛国右傾化を「歪み」の極みと理解できなかったら、それは、トンネルの中で右往左往している犯罪予備軍やニートや暴走少年たちの類と変わらないであろう・・・・
そりゃ尊敬とは縁遠いわなあ!