宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

考えて欲しい。

2005-06-09 23:24:54 | Weblog
流石である、いかにも日本人らしい、何が何でもの常任理事国入りを目指した「15年は拒否権を行使しない」と言う姑息な条件だ。
これですよ、もっとも日本人らしい面目躍如の典型は・・・・
これほどまでに固執する訳がいまひとつはっきりしない。
小泉さん、歴史に名を残したいのでしょうか?
しかし、国内では無理を通してきた政策も、世界では何一つ通用しないでしょうな。
小泉さん、言っておきますけれども、あなたは中、韓、露、北、米、台、東南アジア、ヨーロッパ、全てに本当のところ嫌われているんですよ。
何故かって?
極右を前面に押し出したからですよ。だからあちらこちらで問題が出てるのですよ。周辺諸国の問題点のニュースはあっと言う間に世界へ伝わります。村山さんの読んだ謝罪の言葉をオーム返しに謝って済む問題ではないのです。「そんなことはすでに理解しました、ではどうすればいいのかな?」と諭すように言っているのです。「行動に表して欲しい」と穏やかに言いいながらも、小泉さんの性質を理解しながら、しっかり釘を差す。一枚も二枚も上手です。総理が右翼思想に被れるのは自由ですし、思想に蓋はできなく致し方ないことですが、その政策には責任がありますよ。
日本周辺の国々だけではなく、どこの国々も右翼の台頭には神経質なくらい敏感であり、かつアレルギーにもなっていて、国が病気を起こす元凶であるところの右翼思想は熱いうちに消そうとします。他国、他人のことに無慈悲で考え及ばない攻撃的な彼らの台頭は、否応なしに戦争を誘発しますし、望んでもいるようです。中国の思惑を無視しようとする誰かさんを例に出すまでもなくです。 でも、規模の大小はあれど、それだけ各国で右翼の考え方が常に隅っこで蠢いていて、おいしそうなエサによって付和雷同人を巻き込むと、たちどころに一大勢力となってしまうのも確かです。
世界のじくじたるその気持ちとその意味を解らなくては総理としての資格はありません。靖国だけではないのですよ。マスコミはわからなくとも、小泉さん!あなたは立場上わかりますよね。いろいろな方々の意見やら、助言やら聞いている筈で、中国のドタキャン後の「もう何も言いますまい」の論拠の意味、そしてその裏に隠された「最大の怒り!」そしてその影響力をみんなやっと根タカさえも、今頃になってわかり始めていますよ。もっとも根タカの方々は憲法改正の方が重要で、靖国にこだわり過ぎると憲法改正がどこかへ飛んでいってしまうんではないかと、ハラハラしているんでしょうけれどね。
そんな思惑、あなたにだってわかっても良い筈ですがね・・・・・?中国のその態度をなじったおえらい方々も、自分の底の浅さを恥じていることでしょう、恥じているような御人たちでもないか。今では世界は13億の民を擁する中国の動向を注視しています。そんな中国と日本の対立の構図、自動的に各国に影響します。何せ、世界2位3位の対立ですからねえ、注目していますよ。立場の逆転はご存知です・・よ・・ね?「元」の怒りを買った「日いづるところ・・・・」の時代でも思い出しましょうか。
「特攻」に涙したって!ハッハッハッ!普通人はそんな場面では泣きませんね。相当の思い入れ、肩入れがあるのですね。三種類の涙があるのですが、日本のための犠牲に対する感謝の涙ですか?それともこんな目に遭わせたアメリカへの怒りの涙ですか、またはかつての日本軍事政権への哀れさですか?それとも誰かに見せる演技でしょうか?普通の男だったら人前では堪えるものでしょう、本当でしたらその涙を現実の日本の自殺者や交通事故の死者や北朝鮮のチルドレンやイラクの自爆者、その被害者、アメリカの攻撃を受けている被害者にも向けて欲しいもんですな・・・・それとも何ですか日本の全女性たちに向けた涙なのですか?それならばそれでご立派なのだが・・・・!
兎に角、アメリカはブッシュ政権だけの右傾化なのですが、日本の右傾化の進行は構造的な面が多々あるので、右傾化が顕著になってきている事実を、世界には解るのであるが、自らの日本が、それを理解できていないから「諭す」と言う表現方法にならざるを得ないのです。そうです、何度も力説するようにブレーキを自ら掛けることが出来ない日本だから外圧を送るのです。今まで、時としてアメリカからの外圧で不承不承に変更を余儀なくされてきた経緯を中国は解っているのです。日本は幼稚だから自らを制御することができず、ましてや、右翼の台頭を制御しなければならない意味が解らないのです。タバコを止められないのと同じですかね。私はヘビーでしたが止めました。長持ちしたいです。

まあ、小泉さんのことはこのくらいにして、今日は戦争にまつわることを記したいと思います。
かなり昔のことですが、戦後樺太から帰ってきたあるおばさんが、こんなことを言ってました。
「ロシアが入って来た時、隣の村では、将校が徹底抗戦を命令したおかげで全員が殺されたけれど、私たちの村は、手を上げて降参したので全員が日本に帰れた」
これらからあなたは何を学べるか?

もう一つ、良く働く当時72歳のご老人の話、すごく良く体の動くタフな、まったくごくごく普通の人であった。
私が話しを聞いた「今までで、いつの時代が一番良かったですか?」
彼は「やっぱり青春時代の戦争の時かな」
私は、予想外の回答に愕然としたものだ。今、元気そうにやっている、だから今が一番いいのではないかと密かに思っていたので、それを期待したが・・・・?
彼曰く「戦地に行った以上明日をも知れぬ命だったので、上官も暗黙の、現地の女といくらでもやり放題だった」占領したもの勝ちってことか。
それを聞いた私は二の句が告げなかったことを覚えている。
中国や周辺諸国で泣いた女性たちが何人いるのだろう。そんなことは事件の被害者は口が裂けても言えぬ。そういえば「アメ公に占領されると女は全員犯され殺される」と言う合言葉が人々の間に広まっていた。女性の膣に砂を入れたとか、海へ飛び込み死んだのも、辱めをうけるのを嫌ったゆえんである。これらの伝聞は自分達がまさにそのようなことを行っていたからこそ、まことしやかに伝えられたことなのかも知れない。日本の男達が外国へ行くときは、本能であるところの精子のバラ巻きも常にあると考えておくのが自然であろう。
上官の質によっても変わってくるし、全員がそうとは言えぬが、あながち針小膨大な嘘とも思えない。
かように戦争と言うものは、残酷であるし、何が飛び出してきても不思議ではないのだ。
いわゆる狂気の世界でもあり、人を撃つという事象も、その人の感覚に刻み込まれ、相手が極悪人としても人を殺した強烈なるショックは、事実は事実として永久に消えることはない。
どんな相手でも、親がおり、妻がおり、子がいる現実があるのだ。
不可抗力の交通事故だとしても殺した事実は心から消えることはない。少なくとも弱き者をいたわる大人としての慈愛の心があるならばの話だが・・・幼稚ではな・・・・自己コントロールの苦手な幼稚者ではそんな心が育ってはいない、早過ぎる成長が慈愛の心を育てる時間をないがしろにしてしまったのだ。「援助の食料を欲しがっているのだから、向こうが折れてくるであろう」と政治のあるえらい人がえらそうにおっしゃってたなあ!
まだ相手が、敵を作りたがり、憎しみを煽るような極右翼人ならば気が紛れるが、それこそ殺した相手が善良なる市民であったならば、バックに居るであろうその彼を頼りに頑張り生きている嘆き悲しむ人々を思うにつれ、心に残る悔いは、少しでも想像する心がある人ならば、いつまでも晴れない。
「仕事」と言う、一種異様な催眠薬であっても、やってしまった結果に対してその人の心を支えるにはあまりに辛すぎる。
自爆攻撃への思いを日本人として、どのように捉えているのであろうか。
あまりにむごい、その現実。みんなはどのように捉えているかを・・・・知りたい?
このままのイラクの状態ですと、アメリカなど外国軍隊が去った後、犠牲のあまりに大きかったスンニ派の復讐の舞は果たしてどうなるのであろうか?       おぞましい。
考えて欲しい。考えが薄く、考えの無い人ほど、考え込んで欲しい!