楽になったかい？～献杯～

先月、帯状疱疹後神経痛（ラムゼイハント）治療仲間の訃報を聞きました。

私と同時期、耳から頭蓋骨にかけての症状、社会人運動部で運動が仕事、と共通点が多くて。

痛い注射を我慢して、少し話せたりしたので励まし合ってたけど。
早く復帰したいと頑張って治療していたけれど、運動すれば痛いから・・・
運動部を休部→退部→休職と移行していくうちに、どんどん声が暗くなっていった。

皆そうだと思うけど、私たちのようにずーっと運動をしていると、運動出来ないことは自分が無くなるに等しい感覚がある。
運動で入社した彼は、居場所がないと感じたんだろう。
私も、怪我で競技をやめた時、周りも進学先も、『掌を返すって、こういうことか！』と思ったから、辛さが私なりに理解出来た。
そいうことも少し話して『ずっと、このままではない、やれることをやっていこ』なんて話してたんだけど。

彼は、私よりも少し頭蓋骨よりの部位に症状が出ていたから、頭痛とか相当酷かったんだと思う。
「頭蓋骨にアメーバいるよね！」って言ったら、「僕は相撲取りの掌！」って言ってたし。
ぶつかり合う競技だったから尚更。

でもさ、諦めるのが早いよ！
少しづつ良くはなってたじゃん。
競技は出来なくても運動は出来るじゃん。
私、めっちゃ落ち込んだよ。

もう何を言っても届かないんだよね。

だから、【ビールはこれ！】って意見が一致したエビスを買ってきたから飲んで。

もう痛くないでしょ？！耳鳴りも目もチカチカもないでしょ？
それだけは良かったよ。
羨ましい気持ち、少しあるもん。

だけどね。
まだ許してない。

 

私は、諦めが悪いから、もう少し頑張ってみる。

R.I.P