本当に寒い寒い1日でしたねー
それでも、密やかに沈丁花の香りがしてきました。
春なんですね
沈丁花の香りは父とのあまり思い出したくはない想い出に嫌でも私を連れて行きます。
父が亡くなって、その想いも少しは丸くなってきていますし、人間、生きてれば、しょうがないこともある、って今ならわかります。
でも、わからないこと、許せないこと、許せない人がいました。
つい最近まで。沈丁花の香りを嗅ぐまで。
父の母、私の父方の祖母ですね。
母方の祖父母は早くに亡くなっています。
意地悪でした。
いつも、母を責め、長男の嫁である叔母を責めてました。
そして、男の子が欲しかったのに産まれてきた私。
左利きで、喋らない私を、それはそれは疎んじました。
いつも従兄と私の妹を可愛がって、私には『陰気くさい汚れた子』と言いました。
(まぁ、確かに従兄と妹は可愛かった。)
左利きを叩かれても直さない私を暗い物置に閉じ込めました。
父は私が閉じ込められていることを知っていました。
それでも迎えに来てくれませんでした。
帰宅した母が出してくれた時には、(母は私が眠っていると思っていた)私は泣くこともなく、何も言わなかったらしいです。
そうです、私はあの時に『人を憎む』ことを覚えてしまったのです。
同時に『心を殺す』ことも。
おぼつかないけれど右手でご飯を食べれば母は責められない。
父の実家にいる時は、右手だけ使いました。
母は、そんな私を見て『ごめん』と謝りました。
結婚なんて絶対にするものか!とも思いました。
父が亡くなり、夜寝る前のお礼を言う人リストに父が仲間入りしても、祖母には一切触れませんでした。
でも、あるお坊さんの言葉に『嫌いな故人、苦手な故人には謝っておくと良い』というのを見つけて。
謝るぅぅぅ????
謝って欲しいわ!!!
って思ったものの、気にはなってて。ずーっと、ずーっと考えてました。
私が祖母に謝る理由を。
一つだけありました。
好きになれなくて、ごめんなさい。
今は寝る前に、祖母にだけはお礼はまだ言えず、謝るだけですが、私としては大きな大きな進化です。
大きな山を乗り越えた感じ。
嫌でも祖母の血を引いているわけで、祖母のことは封印していたけれど。
もういいや、って。
死んだら終わり。
人を恨んだり責めたりして何がある?
ましてや故人を。
そう思えるまでに長い長い時間がかかったけど、それでも私は自分を褒めてやりたい。
だから、今、何か苦しんでいる人も、それが永遠に続くことはないんだよって、わかって欲しい。
懸命に生きていれば、許せる時が来る。
自分を思ってくれる人がいることを知る。
そして、その原因となった人も悔いていることを知る。
時間って、そういうもんです、きっと。
だから、自分を大事に、前を向いて歩いてください。
自分が自分を大事に出来ていれば、許せる時は必ず来ます。
そして、何より、自分が楽になります。
Keep going!