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日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

ペンの破壊力。

2019-03-13 13:59:00 | 日記
 桜の花が咲くには、
冬の寒さを経験しなくてはならないということは、知っていましたが、
今年はその寒さが足りずに、花を咲かせつつ葉っぱを出す緋寒桜もあるそうです。

 満開に花を咲かせるには、厳しい寒さも必要って、
なんだか教訓みたいな話だなぁ〜と思いながらテレビの音声を聞くことでした。

 おいどん県内で32万2000部を発行する、地元の新聞があります。
そこに、不登校の子どもにどう向き合うか、という記事が掲載されていました。

 それは、今月1日に鹿児島市内であった、
精神科医の斉藤環さんの講演会をまとめたらしい内容でした。

 その中で、「発達障害バブル」ということが書かれていました。
以下、次のように書かれていました。

 治療の必要な場合もあるが、「発達障害バブル」に触れておく。
 医療現場で見過ごされがちな半面、医療以外の現場では過剰診断の傾向がある。
 一部で「変わり者」へのレッテルと化している。
 発達障害は脳機能障害なので、定義上は治るものではない。
 診断は本人の自己洞察が深まり、生きやすくなってこそ意味がある。
 診断するのは療育に関わる専門家に限定されるべきだ。
 〜3月13日南日本新聞「学ぶ・NIE」の記事より〜


 そろそろ、「神経発達障害」であることを学んだ方が良いのではないのでしょうか。
読んで、ため息が出ました。
 
 この記事が、講演会を聞いた記者の方が斉藤環さんの発言を繋ぎあわせたものなのか、
それとも、講演会の内容の大意を記者の方の知識でまとめあげたものなのかわかりません。

 記事がどちらに基づいたものだったにせよ、2019年3月13日の時点においても、
「発達障害は脳の機能障害なので」と堂々と書いて恥ずかしくない、
凡記者さんによってまとめあげられたことは確かな事実です。

 また、発達障害が医療現場で見過ごされ、それ以外で過剰に診断、という謎。
それは、職場や学校で、ちょっと浮き気味な人のことを
「発達障害だ」と揶揄したり、噂話をすることを「診断」と言っているのでしょうか。

 さらに、「診断するのは療育に関わる専門家に限定されるべきだ」と言うけれど、
どんなに素晴らしい療育をしている団体、個人で「療育の専門家」を名乗ろうが、
今も昔も診断は専門のお医者さんがしているのではないのだろうか?

 斉藤環さんということで、記事の中では「対話不足」や「対話尊重」などという言葉もあるが、
そんなことより何より、引用した部分で私のこの記事への興味はなくなり、
元々、「オープンダイアローグの人ね」くらいしか知らない講演をした方についても、
ふーん、で終了しました。

 行けなかったことを悔やむ気持ちが1ミリも湧かない記事。
破壊力がすごい。(褒めてません)

 そしてこれを以て、おいどん県の発達障害界隈も推して知るべしか…。

 微力だけど、「神経発達障害は治す術があるよ〜〜〜〜」と、
声をあげていかなくては、と思った昼下がりでした。