先週紹介大念佛寺境内鎮座
霊明殿
創建は保元元年(1156)、第三世明應上人のときと伝える。
良忍上人の念仏勧進を助け、自らも融通念仏に深く帰依された鳥羽上皇の零牌と御真影を祀るために建てられた。その後、寛永年中(1624~1643)。第三十八世法覚上人は徳川家康公を合祀するため、権現造りの社殿を再建した。それ以後ここを「権現さま」「お宮」と称した。家康公は大坂冬の陣(慶長19年 1614)、夏の陣(元和元年 1615)において、第三十六世道和上人に帰依し、治国の要を教わり、国家安穏の祈祷を乞い、日課念仏を誓約した。さらに両度の戦役で被災した大念仏寺を、天海僧正立ち合いのもと、青銅五百貫文を弁済し、庫裡を再建し、御回在念仏勧進の許可を与えるなど融通念仏の弘通に貢献した。
今日まで修理を繰り返し、正門と回廊は江戸時代の遺構を残しているが、奉安所と修法堂は明治25年頃火災で焼失し、その後、昭和5年に旧形のまま建て替えられた。平成20年、大修理。
霊明殿山門 江戸時代・年不詳
彫刻推定 相野伊兵衛直之
内陣側
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