あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

思い出の海外ドラマ

2010-09-04 22:58:26 | テレビ番組

子どもの頃いちばん好きだった海外ドラマは、『刑事コロンボ』だったと数日前書きました。

でももちろん、他にもいくつか観ていました。

小学校のときはそれこそ、『大草原の小さな家』とか観ている子が多くて、図書館でもよく原作本が借りられていたのを覚えています。

マイナーだけど、『警部マクロード』とか、『マーサおばさんの事件簿』(で、良かったのかな?)とかも。(友達は、『ハマーにおまかせ』が好きだったと言っていました。これもタイトルちょっと曖昧……)

以前若い女性の同僚が海外ドラマ好きと聞いたので、どんなドラマが好きだったの、と尋ねました。

すると、「フルハウスが好きでした」と言われ、最近じゃん!とジェネレーションギャップを感じました

(私は最近のはほとんど観ていなくて、Xファイル止まりなのだった)

その女性に、「そういえば、『チャーリーズ・エンジェル』も見てたよ。最近の、キャメロン・ディアスやドリュー・バリモアのじゃなく、ファラ・ホーセット・メジャーズとか出てた。プラチナ・ブロンドで人気の女優さんだったんだけど……」と言いましたが、当然通じなかった。

『ツイン・ピークス』や、『マーフィー・ブラウン』なんかがわりに最近観ていた海外ドラマですが、いつの間にか観なくなったのが自分でも不思議です。

『24』とか『セックス・アンド・ザ・シティー』とか、最近こそ海外ドラマがブームなのに。

でも、今のドラマは展開が早かったり一話も見逃せなかったりで、のんびりした私にはペースが合ってないのかな。

昔懐かしいのを、もう一度見たい気がしますね。

もっと上の年代の方だと、『コンバット』とか『ローハイド』とかを懐かしく思われるのでしょうか。

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マイ・フェイバリット・クライム・ドラマ

2010-09-02 21:54:44 | テレビ番組

刑事コロンボ完全捜査記録 (宝島社文庫) 刑事コロンボ完全捜査記録 (宝島社文庫)
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シンさんのコメントで『刑事コロンボ』の懐かしい記憶が蘇ったので、今日はその話を。

前々回の記事に対するコメントで、シンさんはお気に入りエピソードとして、『別れのワイン』『忘れられたスター』をあげてらっしゃいました。

どちらも、私も好きなエピソードでした。謎の解明の過程はちょっと皮肉な面もあるのですが、ラストシーンは、犯人に対するコロンボさんの優しさがほの見えます。

正直、『忘れられたスター』のラストのもの悲しさは、少女の私にはちょっとショックだったのですけれど、コロンボさんのきわめて紳士的な対応に救われる思いでした。

(たぶんこの作品に影響を受けている三谷幸喜氏の『古畑任三郎』は、主人公が水際立った美男子なせいか、少々コロンボさんより冷酷な気がします)

でも、リアルタイム(とはいえ再放送だったよう。NHKの最初の放送のときは幼すぎるので)で観ていた小学校高学年のときは、マイベストは『構想の死角』でした。

『魔術師の幻想』も好きでした。ちょうどミステリに興味を持ちはじめた時期で、舞台設定などが気に入ったのでしょう。

子ども用にノベライズされたミステリ本をまず読み、(あかね書房?クリスティーの『ABC殺人事件』とクイーンの『エジプト十字架の秘密』が合本になった、ややゴーインなヤツとか)それからホームズやルパンものの文庫本に移ったりしていた時期でした。

そのミステリ初心者の女の子にとって、倒叙、最初から犯人が分かっている形式は目が覚めるように斬新で、驚きと面白さは今も心に残っています。

正直に言うと、小6のとき一度だけ見て大・大・大好きだった『構想の死角』を最近見て、ほんの少しがっかりしたのですが。(いや、あれは名作ですよ!でも、長い年月に私の中で大きくなりすぎ、子どもの頃の感激には追いつかなかった)

でも、もう一度思い返してみるとやはり傑作、という気がするし、コロンボさんのキャラクターも懐かしく、また観返したいシリーズなのでした。

(ちなみに、よくコロンボさんはレストランで「チリをくれ」と言って嫌がられているのが不思議でしたが、今から思うと、割烹料理店で「モツ煮をくれ」というようなものなんだな~と理解できるようになりました)

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ヒー・イズ・ジェントル

2010-08-30 22:30:21 | テレビ番組

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今日、職場のアルバイトの女の子に、ちょっとしたクイズを出されました。

それぞれ容量の違うA、B、Cの水がめがあって、それをうまく使って、必要な量の水をぴったり量る問題。

例題がひとつあって、あとは数値の違う問題が10個ほど続きます。

“引っかけ問題だ”と事前に聞かされていたのでなんとか解くことができましたが、それでふと、思い出したことがありました。

『刑事コロンボ』の1シーンです。

タイトルが思い出せないのですが、高IQの人々が集まる同好会のようなクラブで起こる殺人事件、だったと思います。

そこで、たしかコインと秤の問題が出たんですよね。重さの違うコインを秤を使って探して、手順および最少回数を答えるんだったかな……?

(これは一度しか観ていないエピソードなので、ちょっと曖昧なんです……)

そしてそのクラブの会員に、無愛想なティーンエイジャー(12~14歳くらい)の女の子がいるのですが、彼女は自分の頭脳には自信を持っているけど、容姿がぱっとしないのを内心気に病んでいるんですね。

でもプライドが高いから、そんなことは表には見せず、ハリネズミみたいにとがってる。

その少女が、コロンボさんに“私はとても知能指数が高いのよ”というような事を言う。

するとコロンボさんは言うんですね。

「そうだね。でもそれだけじゃなく、とても可愛いお嬢さんだと思うよ」

私も12歳くらいで、なのに身長が166センチもあるのを気にしていた時期でもあり、コロンボさんの優しい言葉はとても心に染みました。

もっともこの歳になって思い返してみると、女は内心、賢いと言われるより美しいと言われたいのだと解ってるあたり、さすがイタリア系男子、という気もします。

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戦いのなかに生きる。

2010-08-17 00:35:51 | テレビ番組

ハンニバル  地中海世界の覇権をかけて (講談社学術文庫) ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて (講談社学術文庫)
価格:¥ 924(税込)
発売日:2005-08-11
NHKの月曜の深夜枠、『名将の采配』を楽しみにしています。

将棋やチェスなどの戦略ゲームはまったく苦手(というか理解できない)私は、名将の発想に驚くばかりですが、それが楽しいのです。

以前友達に、「自分より明らかにIQが2、30は高い人の話を聞いたり、文章を読んだりするのが好き」と言ったことがありました。

「もちろんそういう人の頭脳の動きについていけるはずもないんだけど、こんなふうに考えたんだろうか、って必死にその思考の道筋をたどるのが楽しいの。自分の脳に、普段はかからないGがかかるのを感じるのが好き。脳内ジェットコースターって感じ。実際のジェットコースターは苦手だけど、これは好きなの」と言って引かれたのです。

(彼女の私を見る目つきはあきらかに変人《いや変態か?》を見るときのそれだった)

けど、引かれてもやっぱり好き。この番組を見るのも、その手の楽しみです。軍略の天才の、思いもかけぬ采配にはっとさせられるのが楽しい。

ことに、今夜は再放送の、名将の采配・選で、ハンニバルが再度取り上げられていてうれしかった。

もともと気になっていた歴史上の人物だし、その戦略も非常にユニークだと思ったからです。

番組内でも、“洞察力、決断力、意外性”と彼の采配を評していたように思うのですが、まさにその意外性が際立っていると思いました。一人の天才の手によって、奇跡は起こるんだ、という感じ。

そうして、上記の本の紹介文の中にもあったのですが、ハンニバルという人は、悲劇的生涯を生きた人でもあるわけです。

もともと、『名将の采配』は、いずれも戦争の話ですから、その采配の意外性に高揚したり、爽快感を味わったりするのですが、どこか、ほろ苦い後味もあります。

滅亡の道を辿るカルタゴの名将であり、自身最後は毒をあおって死にいたるハンニバルは、ことさら心に引っかかる武将なのでした。

彼の生涯の本も、手に取ってみたくなった夜でした。

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漢字という、言霊の形代。

2010-04-18 00:08:15 | テレビ番組

白川静さんに学ぶ漢字は怖い 白川静さんに学ぶ漢字は怖い
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-12-27

『世界一受けたい授業』を観ていましたら、金八先生こと武田鉄矢氏が、漢字の成り立ちについて語っておられました。

少し怖い話が多かったので、母はちょっと不安そうに観ていました。

すると、ふだんはM気味の私の中の、わずかなSっ気が顔を出し、「私の名前に入っている漢字も、元々は死体の形をあらわしたものよ」と言ったら、母は「やだぁ!」と本当に嫌そうに小さく叫びました。

私も、漢字の成り立ちの本を読んで自分の字がそういう起源だと知った時は、ちょっとぎょっとしました。

けど、そう嫌ではなかったのです。たぶん、漢字のもつ神秘性や面白さの方に、惹かれてしまったせいかも。

漢字って、形も、響きも、そして意味も、すごく魅力的なんですよね。

そこに、言霊が宿っている気がする。シャーマンがつかう、祭祀の道具みたいに。

そういえばふと思い出したのですが、もう何年も前のことですが、『スマステ!!』で海外の方と日本の名所を訪ねる企画があって、そのとき香取慎吾君が外国の若い女性に、“あなたの名前はどういう意味?日本の漢字には、ひとつひとつに意味があるって聞いたわ”と訊かれていました。

香取君は、よく意味が分からなかったらしく答えていませんでしたが、武田氏の授業の中で、彼の名前の字、“慎”が出ていましたね。

死者の傍らで祈る形から、“慎む”という意味になったのだと。

もし訊かれたとき、香取君がその外国の女性にそれを説明したら、どうだったでしょう。

びっくりしたかしら。それとも、面白いと思ってくれたのかな。

ちょっと気になります。

コメント (5)
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