抱腹絶倒!NY育児日記

ご存知ハーレム日記の弘恵ベイリー、NY郊外で育児とライター業に大奮闘!NY関連の執筆、調査依頼いつでも可能です。

マイアミのダウンタウンは、NYローアーイーストサイドみたいなノリ

2006-02-05 01:15:12 | 楽しいことやってみよ

 

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ホテルのロビーでは夜8時から、ビンゴをやっていた。
「ビンゴやってるらしいよ。私たちも参加しようよ」と、レイに言うと、
「ビンゴって、年寄りしかしないんだよ。いまどきビンゴやってるホテルがあるんだぁ~」
とレイ。

たしかにロビーに行くと、年寄りがわんさかわんさぁ~わんさかわんさぁ~。
老人ホームのように、白人の年寄りカップルでバーカウンターやら、
ロビーのソファーがうまっていた。

外へ出ると、ジャケットがないと歩けないくらいに寒かった。
バスに乗ると、さらに冷房で寒い。
それでも半そででがんばってるマイアミの人たち。

ジャケット持ってないのかな?

バスに乗ってるのは、ほとんどがホテルのワーカーとか、赤ちゃんをつれた
若いカップル、そして学生などなど。ラテン系か、ブラックなどマイノリティー。

「ヒロエ、どこのレストランに行くの?」
「油っぽいものにあきちゃったから、スシが食べたい。魚は新鮮だと思うし」
「どこに日本食レストランがあるんだよ」
「さぁ~???行ってみないと、わかんない」

レイは、私のあまりに無計画な
行動に、ちょっとだけイラついてるようだった。

「あっちに行ってみようよ」バスを降りてから、SONYのネオンを目指して歩く私。

「ほら、こっちの方が繁華街じゃない」

噴水がバチャバチャしてる上、レストランのテーブルが道の真ん中まで
ならんでて、歩行者ばかりのエリアになってるレストランがひしめきあってる
ストリートだった。

「昨日のバスのドライバー、こっちのほうがレストランの数、はるかに多いのに、
ビーチサイドのほうを教えるなんてさぁ~」とつづける私。

「あ、スシサンバがあるよ。ここはNYでも人気の店だよ。高いけど」
とメニューを見ると、やっぱり高い。

「ほか行こう、ほか」とレイを引きずる。
「安くておいしそうなイタリアンレストランがあるけど、昨日も食べたし」とレイは、
ウエイトレスのお姉ちゃんに、ディスカウントカードをもらう。

「ここは安そうなスシレストランだけど、フライドライスもあるってところがあやしい。
ぜったいチャイニーズ経営だね」
と、レストラン街のマップを見ることにした。

「あ、ここにスシ道楽ってのがある」目ざとく見つける私。
「道楽って言葉を使うくらいだから、これは日本人経営だ」

と、私は言いながら、レイをつれて、最後のブロックまで歩く。
大きな赤いチョウチンに、なぜか仏像(NYでも、ちょっと前に流行ったし)

書道家の母をもつ、ジローちゃんのうちにも
飾ってるような、なんて書いてるのかわからないようなアートともいえる、
大きな筆で書かれてる文字。

そしてしょうゆさしも、きちんとデザインされてるもの。
これは、本物だ!

と思ってたら、チョウチンに紅花の文字。
ってことは、ロッキー青木経営だぁ~。

スシをアラカルトでオーダー。サバがめちゃうまかった。
生くさいのが嫌いで、私はめったにサバは食べないんだけど、
とにかく、サバの酢でしめてる味が絶妙で、魚が新しいのか生くささがまったくない。

このサバだけで、今日は満足じゃ~~~!

レイはステーキを食べた。シーフードがウリの店で、またしても肉かい。
味は、ほどほどだった。

ちなみにサイドの酒は、ワサビブラッディーメアリーを頼んでみたけど、
うぅ~~~む・・・。やっぱータバスコのほうがよいかも。

「きっとさぁ~、同僚に、マイアミに行ったんだったら、ここのエリアに来た?ってぜったいに
聞かれると思うんだ。来てなかったら、まるでNY観光したのに・・・」レイが言った。

「ロックフェラーセンターへ行ってないみたいな?」私が答える。
「ちょっとちがうなぁ~」
「じゃーあれだ、エンパイアーステートビルディングに行ってないみたいな」

「それもちがう。そうだ!タイムズスクエアに行ってないって感じ」
「そうだそうだ!NYに来てタイムズスクエアに行かない観光客って、めったに
いないよね」

話してる間に、ウエイターの兄ちゃんが「お水かなにかお持ちしますか?」と
聞いてきた。

よく見ると、
ウエイターの兄ちゃんは、Sex and the Cityで、最後にサマンサとツガイになった
ロン毛のハンサム白人兄ちゃん、まんまだった。

兄ちゃんを目的にきてる女性客は、きっとたくさんいるんだろうなぁ~。

さて食事を終え、街を歩く。
スタバで、日本人画家が描いたみたいな絵にであう。
「中へ入ってみてくる」と、私。

なぜだかマイアミには、日本人観光客も少ないし(そりゃーわざわざ、こんな東部
アメリカ人のリゾート地までこないよね。ハワイのほうが数段よいし)
マイアミ在住日本人にも、めったに出会わないので、興味をそそったのだ。

そこには日本人女性の肖像画や、日本っぽい海の風景画が
飾ってあった。

チラリと見てから、外へ出ると、
ブラックの兄ちゃんが出てきて「もっと絵があるから、見ていきませんか?
売るつもりじゃないから」と、言ってくれた。

レイは、外で待ってた。兄ちゃんの絵は、
日本人が描いてるわけじゃないのに、日本っぽいところがステキだった。
仏像の絵とかもいい。

「私は、日本人なんだけど、日本人が描いてるのかと思ったから。とっても興味あって
見に入ったの。とってもスピリチャルでいい絵ね」と兄さんに言うと、
「ありがとう。近いうち、日本に行くんだ。日本人のガールフレンドが日本にいるから」と
うれしそうに言っていた。

彼はレイと名のった。「うちの主人もレイなの」
だからどうした?って感じだけど、レイも後からそういうと
「俺と同じ名前だったんだぁ~」と言っていた。奇遇に思ったらしい。

さて、

またしてもディナーの後は、ローカルなバスで帰る。

「ラウンジへ行きたい」ってレイに言ってみたけど、「NYでも行きたくないのに、
わざわざマイアミで?」と、顔をゆがめたせいだ。

ローカルなバスは、12時近くなのに、なぜだか混んでいた。
ティーンな正義感あふれる白人の男の子が、「レイディー」と大声をあげた。
どうやら、私のことらしい。

「ここの席に座ってください」と、言われるがままに、妊婦のようにシートへ
なだれこむ私。まさか、妊婦と間違えてんじゃ~?

次にティーンな女の子2人が乗ってきたら、
またレイディーと大声をあげた男の子は、席を立った。
マイアミには、こんなNYだと、いまや化石のように真面目な青年が
健在するんだなぁ~。と、関心した。

レイは、どこへ?と、目をやると
ドライバーの後ろのシートに座っていた。そしてさっきのティーンの女の子2人と
立ってる男の子に囲まれ。

バスは、調子悪いのか、ずーっとビープ音を鳴らしつづけている。かなりスローな運転。
せっかくすぐに乗れたのに、乗ってからホテルまで1時間ちかくかかった。

「最悪だぜ、ティーンエイジャーのつまらない話につきあわされたし。バスはトロいし」と
レイ。もうマイアミから、はやく脱出したそうだ。

そして空港で、マイアミをプラスに印象づける料理に出会ったのだった!

つづく

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