抱腹絶倒!NY育児日記

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イラク戦争の戦地で負傷してもアメリカ政府からの補償は無し???

2010-02-09 11:21:51 | アメリカの常識
弘恵ベイリー「ハーレム日記復刻版」
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移民局へ行った。

写真を撮影してくれたりするアフリカンアメリカンの50代の女性と話をした。

なんとなく世間話からはじまって、
「うちは子供が3人いて、5歳の双子と6歳の男の子で大変なの」と話していたのだけど。

彼女にも30代前半の娘と息子がいて、孫もいるという。

さらに話は進んでいった。

「娘はね、軍人で戦争に行って負傷して9ヶ月も入院していたの。
その後にようやく子供を授かったのよ。本当に、子供ができたのが奇跡みたいで」

「どこへ戦争に行ってたのですか?」

「イラク戦争よ。娘の隊のほかの女性たちは皆死んだそうよ。娘はその中で奇跡的に
助かった。だけど、肋骨を折っていて、生死の境で。それなのに、私のところへは
誰からも連絡が入らなかったの。

何度も何度も連絡して、ようやく連絡がとれて、娘が負傷していることがわかった。
あまりの辛さに、私のほうが倒れそうだったわ」

「女性も前線へ出て行くんですね。私はてっきり女性の勤務地は、戦地から
離れたところかと思ってました」

「軍隊って女性だからって差別はなく、男性と同じようにどこへでも行くのよ」
「しかし、そんなに若くして、どうして軍隊に入ったのですか?」

「大学へ行っていて、18歳のときに、突然、軍人になるって言い出したの。
きっと奨学金とか、そういった金銭面で親に頼らないで卒業しようって、
娘なりに気遣ったつもりでしょう。

18歳っていえば、まだヒヨッコで子供なのよ。自分で分別できない年頃よね。
それなのに軍隊に入るよう学校へ勧誘に来るから、すっかり洗脳されて。
私がどれだけ止めても、まったく聞く耳を持たなかった。

そうして戦地に赴いてから、数ヶ月で戦地にて死ぬところだった。9ヶ月の入院のあと、
リハビリを終えて、子供も生まれて母になったけど、いまだに後遺症に悩まされている。
まったく政府からの金銭的サポートはないのよ」

「えぇ~~!!!サポートがないんですか?」

「まったくないの」

「あなたの子も、洗脳にだけは気をつけてあげてね」

そんな心労を乗り越えてきてるのに、彼女は明るい。そして私のことまで
気遣ってくれた。

「ところであなたの手は、すごく荒れてるから、ちゃんとワセリンを塗ってケアしてね。
ケアは自分だけのためじゃないのよ。皮膚が荒れて薄くなると、感染症にもかかりやすくなるわ。
そんな手で子供たちの世話をするのはよくない。子供たちにも感染症のリスクを負わせることに
なるんだから。

ハンドケアは自分のためじゃなく、子供のためだって思ってがんばってね」と笑った。

戦地で負傷したという軍人の話をニュースやドキュメンタリーで聞いたことがあったが、
こんなに身近で聞いたのは初めてだった。

戦地へ行くことは本人よりも、家族が一番つらいのだ。

家の子達も、軍隊に入りたいって言い出さないよう、平和教育!
私もYoko Onoにツイートしてます。

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